鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

中央を固めれば恐れるに足りぬ

2006年11月01日 | Weblog
鹿島が3ボランチでナビスコ杯決勝へ
 鹿島が前哨戦で惨敗した布陣で勝負をかける。ナビスコ杯決勝の千葉戦(11月3日)に向けた、10月31日の練習で3ボランチをテストした。同14日のリーグ戦で0-4で惨敗したシステムだが、内容には手応えをつかんでおり、中盤の底を厚くして守備を固め、千葉のお株を奪う3列目からの飛び出しで決戦を制す。
 結果にはとらわれていなかった。ナビスコ杯に向けた実戦練習で試した布陣は3ボランチ。約2週間前の前哨戦で、惨敗を喫した形だ。青木を中央に配置し、左に増田、右に中後。最初のゴールは狙い通りに生まれた。左サイドバックのファビオ・サントスから前線へのスルーパスに走り込んだのは増田。3列目から一気に前線へ抜け出る形は、「打倒千葉」へ描いた青写真の1つだった。
 中盤の底を厚くし、千葉の特長を打ち消す。アウトゥオリ監督は「相手の良さを消しつつ、いかに自分たちの得点に結びつけられるか」をテーマに掲げる。リーグ戦4連敗中に10失点と不安の残る最終ラインの前に、3ボランチを置いて強化。前線への飛び出しが活発な千葉MF羽生、佐藤らを抑えつつ、3ボランチの両翼が3列目からの飛び出しで波状攻撃を仕掛ける。MF青木も「攻撃は2、3列目から飛び出すジェフ流」とお株を奪うつもりだ。
 前回の千葉戦に強い自負を抱いている。DF岩政は「ほとんど崩されていないし、あとは修正すべき点を修正すればいい」と語気を強めた。4失点中セットプレー絡みが3点。流れの中では互角の勝負を演じた自信が強きにさせている。
 練習前には前哨戦の試合をほぼ丸ごとチェック。普段はポイントごとに編集するが、この日は0-4に至る過程に目を通した。8月の浦和戦前にも5月対戦時の0-4で惨敗した映像を確認。教訓を生かし2-2のドローをつかんだ。伝統の公開練習主義を曲げた3日間連続非公開練習の初日にテストしたのは、伝統のボックス型ではなく3ボランチ。鹿島が10冠へ殻を打ち破る。【広重竜太郎】
[2006年11月1日7時50分 紙面から]

ボランチ増田 飛び出しで前回覇者倒す
 3日のナビスコ杯決勝(国立)に向け、鹿島は一般非公開で練習し、3ボランチをテスト。その中心となるU―21日本代表MF増田誓志(21)が、ボランチでの先発が濃厚な阿部と中盤で主導権争いを繰り広げる。
 鹿島MF増田が飛び出しで千葉を攻略する。ミニゲームでは3ボランチの一角に入り、深い位置から前線に走り込んで3得点をマークした増田。「恐らく相手がマンツーマンなんで、ボールを取って早く動きだせばスペースが空いている」と狙いを口にする。MF青木、中後とのトリオで目まぐるしくポジションを替える。U―21代表では1・5列目だが、鹿島では的確な判断力を買われてボランチで起用されている。「(ボールを)下げる状況を少なくしたい」とバックパスを減らして攻撃を組み立て自身も積極的にゴールを狙っていく。
 一般非公開の練習の前には、0―4で大敗した14日のリーグ戦の千葉戦のビデオを開始から終了まで見て対策を練った。前回の対戦も通常の2ボランチを3枚に変更して臨んだアウトゥオリ監督は「あまり悪いところはない」と今回も3ボランチを取り入れる方向だ。
 「つまらないサッカーをしてでも、勝つことが大事」と増田。北京五輪の星が鹿島に4年ぶりのタイトルをもたらす。
 ≪野沢の出場は回復次第≫鹿島FWアレックス・ミネイロが“決勝男”の実力を発揮する。ブラジルではリベルタドーレス杯など6度の決勝戦で全勝。6ゴールを挙げるなど大舞台に強く「チャンスには必ず決めたい」と意気込んだ。左足首捻挫も完治。来季も残留を希望しており「長くここでやるためにカップを取りたい」と優勝に全力を尽くす。また、MF野沢が都内の病院で精密検査を受けて左太腿前肉離れと診断された。軽傷で試合出場は回復次第となる。
[ 2006年11月01日付 紙面記事 ]

鹿島3ボランチで雪辱10冠だ

 鹿島、リベンジの3ボランチだ! 3日のナビスコ杯決勝で千葉と対戦する鹿島は31日、カシマスタジアムで一般非公開で練習を行った。U―21(21歳以下)日本代表MF増田誓志(21)らが3ボランチの布陣をテスト。10月14日のリーグ、千葉戦(0―4)と同じ布陣で国内10冠達成を狙う。
 ボランチの中央にMF青木、右にMF中後、左にMF増田がポジションをとった。8対8の練習だが、後ろのDF4枚は主力が入り、明らかに決勝を意識したもの。アウトゥオリ監督(50)も「チューゴ!」「マスダ!」とピッチ上で声を張り上げて熱血指導。「ある程度固定してやることによって、連係を高めたいっていうのはあるかもしれません」と中後。10月の千葉戦では野沢、中後、増田が3ボランチを形成。0―4で大敗したが、千葉の中盤を止めるには効果的なシステム。今度も同じシステムでリベンジを狙う。
 この日の練習前には10月の千葉戦のVTRを全員で見た。編集なしの試合を見るのは8月のリーグ、浦和戦前以来。指揮官は「(千葉戦は4失点したが)悪いところはあまりなかった」と前向きに選手を励ました。この日は一般非公開で約1時間20分、集中して練習。常に声が飛び交う活気のある練習となった。「ひとつになろうというところでみんな一生懸命やっている。いい結果が出れば」とFW柳沢。国内初の10冠へ千葉を倒すだけだ。
(2006年11月1日06時02分 スポーツ報知)

3ボランチという言葉に惑わされてはならぬ。
アウトゥオリ監督は欧州蹴球マニアで戦術の研究に余念がない。
ここは正しく3センターと呼ぶべきであろう。
3人のセントラルMFを並べる布陣である。
そして、増田誓志も中後も正確には守備的な選手ではない。
増田誓志がU-21に於いてシャドーストライカーやFWとして起用されていることからも、昨季に於いてはサイドアタッカーとして起用されていたことからも明白である。
中後は後ろにポジショニングしながらロングパスでゲームを作る選手である。

奇しくも3センターで覇権を争う2クラブの激突が今朝行われた。
UEFA Champions League FC Barcelona vs. Chelsea FC
である。
デコ モッタ シャビ と ランパード マケレレ エッシェン の対決となった。
結果的にはデコが先制点を上げランパードが追いつく得点を上げている。
(追加点はFWのグジョンセンとドログバ)
このようにMFの得点が重要となる一方、守備にも奔走することとなり、3人並べたからといって「ボランチ」では無いのである。
そろそろ、世界的(欧州)な標準に合わせていかなければ日本サッカーの遅れは取り戻せないことに気付かなければならないであろう。
毛利が中国地方を統一しながらも信長と和睦し、その後、秀吉に下っている時代に葦名を攻め滅ぼしている伊達政宗ようなものである。
このまま退行していては白装束を着て馳せ参じても打ち首は逃れられぬ、黄金の十字架を背負っても自刃を免れぬということに。