業績発表シーズンで、いろいろと気になるところですね。
金融ではゴールドマンサックスの業績が良かったんですが、クルーグマンさん、かなりお怒りです。
The Joy of Sachs
First, it tells us that Goldman is very good at what it does. Unfortunately, what it does is bad for America.
この好業績、ゴールドマンがとてもうまくやっているということだが、これはアメリカにとってよくないことだ。
そこまで言うか。
レーガン以来、金融部門が発展してきて、
Such growth would be fine if financialization really delivered on its promises — if financial firms made money by directing capital to its most productive uses, by developing innovative ways to spread and reduce risk.
それは良い。しかし、それがいえるのは、金融化の進展がその効能書どおりの、つまり資本をもっとも有効な分野に配分し、リスクを分散させたり減らしたりする役目を果たす限りにおいてだ。
But can anyone, at this point, make those claims with a straight face? Financial firms, we now know, directed vast quantities of capital into the construction of unsellable houses and empty shopping malls. They increased risk rather than reducing it, and concentrated risk rather than spreading it.
この時点で、そうだとだれが言える? 金融機関は売れもしない家や、カラッポのショッピングモールの建設にに巨額の資金をつぎ込んでしまったのではなかったか。
Goldman’s role in the financialization of America was similar to that of other players, except for one thing: Goldman didn’t believe its own hype.
ゴールドマンの役割は他のプレーヤーと似たり寄ったりだたかも知れない。ただし、一つ違うことがある。ゴールドマン自身は自分の売り込み言葉を信じていないってとこ。
Other banks invested heavily in the same toxic waste they were selling to the public at large. Goldman, famously, made a lot of money selling securities backed by subprime mortgages — then made a lot more money by selling mortgage-backed securities short, just before their value crashed.
他の銀行は、一般に売り込んだ不良ゴミを自分でも大量に買っているが、ゴールドマンは同じように一般に売り込んだが、それを自分自身では大量に売りもちにしていた。
All of this was perfectly legal, but the net effect was that Goldman made profits by playing the rest of us for suckers.
これは完全に合法だが、結局、ゴールドマンは利益を出すために他の人たちをだましてるってこと。
The huge bonuses Goldman will soon hand out show that financial-industry highfliers are still operating under a system of heads they win, tails other people lose.
ゴールドマンが出そうとしている巨額ボーナスは、いまだに、ここが、どっちに転んでもゴールドマンが勝つやりかたを続けているということ。
If you’re a banker, and you generate big short-term profits, you get lavishly rewarded — and you don’t have to give the money back if and when those profits turn out to have been a mirage. You have every reason, then, to steer investors into taking risks they don’t understand
もしあなたが銀行家で、短期の利益を出して、その利益で報酬が決まったとして、もしその短期利益が結局幻に過ぎないことがわかっても報酬を返す必要が無かったら、よく理解していない投資家に対しても、なんとしてもリスクをとらせるようになるだろう。
The bottom line is that Goldman’s blowout quarter is good news for Goldman and the people who work there. It’s good news for financial superstars in general, whose paychecks are rapidly climbing back to precrisis levels. But it’s bad news for almost everyone else.
ゴールドマンの好業績は、ゴールドマンにとってはいいニュースだが、ほとんどの人間にとってはバッドニュースなのだ。
いやあ、名指しでメチャクチャ厳しいことを言ってますなあ。そこまで言う。
こないだ、下院だったか上院だったかで、お前らどこの惑星にいるんだって激怒してるおっちゃんをご紹介しましたが、クルーグマンも相当です。
ただ、ゴールドマンが売りもちしてるってやつですが、ルービンの回顧録に、リスクヘッジを徹底した、と何回も書いてるんで。若いころヘッジにこだわっていたら、親分に、とっとと買え、としかられたそうです。
ヘッジをすると相場があたってもその分儲けが少なくなるわけで、ゴールドマン以外は強欲で失敗した、という見方もできるかも知れないんですけどね。
まあ、こういう書き方は、クルーグマンのお得意で。だからわかりやすくて人気もあるんでしょうが、
公職はますます遠のくんじゃあ・・・。
まあ、私が心配することじゃあないですな。
失礼いたしやした。
金融ではゴールドマンサックスの業績が良かったんですが、クルーグマンさん、かなりお怒りです。
The Joy of Sachs
First, it tells us that Goldman is very good at what it does. Unfortunately, what it does is bad for America.
この好業績、ゴールドマンがとてもうまくやっているということだが、これはアメリカにとってよくないことだ。
そこまで言うか。
レーガン以来、金融部門が発展してきて、
Such growth would be fine if financialization really delivered on its promises — if financial firms made money by directing capital to its most productive uses, by developing innovative ways to spread and reduce risk.
それは良い。しかし、それがいえるのは、金融化の進展がその効能書どおりの、つまり資本をもっとも有効な分野に配分し、リスクを分散させたり減らしたりする役目を果たす限りにおいてだ。
But can anyone, at this point, make those claims with a straight face? Financial firms, we now know, directed vast quantities of capital into the construction of unsellable houses and empty shopping malls. They increased risk rather than reducing it, and concentrated risk rather than spreading it.
この時点で、そうだとだれが言える? 金融機関は売れもしない家や、カラッポのショッピングモールの建設にに巨額の資金をつぎ込んでしまったのではなかったか。
Goldman’s role in the financialization of America was similar to that of other players, except for one thing: Goldman didn’t believe its own hype.
ゴールドマンの役割は他のプレーヤーと似たり寄ったりだたかも知れない。ただし、一つ違うことがある。ゴールドマン自身は自分の売り込み言葉を信じていないってとこ。
Other banks invested heavily in the same toxic waste they were selling to the public at large. Goldman, famously, made a lot of money selling securities backed by subprime mortgages — then made a lot more money by selling mortgage-backed securities short, just before their value crashed.
他の銀行は、一般に売り込んだ不良ゴミを自分でも大量に買っているが、ゴールドマンは同じように一般に売り込んだが、それを自分自身では大量に売りもちにしていた。
All of this was perfectly legal, but the net effect was that Goldman made profits by playing the rest of us for suckers.
これは完全に合法だが、結局、ゴールドマンは利益を出すために他の人たちをだましてるってこと。
The huge bonuses Goldman will soon hand out show that financial-industry highfliers are still operating under a system of heads they win, tails other people lose.
ゴールドマンが出そうとしている巨額ボーナスは、いまだに、ここが、どっちに転んでもゴールドマンが勝つやりかたを続けているということ。
If you’re a banker, and you generate big short-term profits, you get lavishly rewarded — and you don’t have to give the money back if and when those profits turn out to have been a mirage. You have every reason, then, to steer investors into taking risks they don’t understand
もしあなたが銀行家で、短期の利益を出して、その利益で報酬が決まったとして、もしその短期利益が結局幻に過ぎないことがわかっても報酬を返す必要が無かったら、よく理解していない投資家に対しても、なんとしてもリスクをとらせるようになるだろう。
The bottom line is that Goldman’s blowout quarter is good news for Goldman and the people who work there. It’s good news for financial superstars in general, whose paychecks are rapidly climbing back to precrisis levels. But it’s bad news for almost everyone else.
ゴールドマンの好業績は、ゴールドマンにとってはいいニュースだが、ほとんどの人間にとってはバッドニュースなのだ。
いやあ、名指しでメチャクチャ厳しいことを言ってますなあ。そこまで言う。
こないだ、下院だったか上院だったかで、お前らどこの惑星にいるんだって激怒してるおっちゃんをご紹介しましたが、クルーグマンも相当です。
ただ、ゴールドマンが売りもちしてるってやつですが、ルービンの回顧録に、リスクヘッジを徹底した、と何回も書いてるんで。若いころヘッジにこだわっていたら、親分に、とっとと買え、としかられたそうです。
ヘッジをすると相場があたってもその分儲けが少なくなるわけで、ゴールドマン以外は強欲で失敗した、という見方もできるかも知れないんですけどね。
まあ、こういう書き方は、クルーグマンのお得意で。だからわかりやすくて人気もあるんでしょうが、
公職はますます遠のくんじゃあ・・・。
まあ、私が心配することじゃあないですな。
失礼いたしやした。