会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

米マクドナルド 中国戦略

2007-05-24 00:29:48 | 飲食
 マクドナルドウォッチャーというわけではないんですが、何かと目についてしまうのですね。誰でも知っている世界のマクドですからね。

 創業者のレイ・クロックが功成り名を遂げて自伝を出版したのが1977年。亡くなったのが84年です。もう随分前の話ですよね。にも関わらずです。にも関わらずですよ、ここ5年の売上見てください。百万㌦単位です。左から2006年、2005年と5年間に渡る売上推移です。

Total revenues
$ 21,586 19,832 18,594 16,825 15,201
 
 うーん、どうですか。随分伸びてますよね。半端な伸びではありません。日本の外食でこれだけ伸びている会社がありますかね。まああるかも知れませんがこの規模を伴っての伸びですからね。これはスゴイですよね。

 じゃあこれはどう思いますか。

Operating income
$ 4,445  3,992 3,538 2,837 2,128

 営業利益です。伸び,どうですか。すごいじゃあないですか。売上の伸びよりはるかに上回ってますよね。この間、2倍以上になってます。何でか。

 多分これも大きな理由でしょうな。

Franchised and affiliated revenues
$ 5,503 5,106 4,839 4,344 3,905

 フランチャイズからのロイヤリティが伸びてますね。利益ほどではありませんが売上よりずっと伸びてます。ロイヤリティって利益を伸ばすには良いわけですな。なんせ勝手に集まってくるお金ですからね。別に人を雇うわけでなし、設備を買うわけでなし、そんなのはフランチャイズオーナーにやらせるわけですわ。前回のマネジメントディスカッションにそう書いてありましたな。しんどいところは他人にやらせて自分はその上前をはねる。悪く言いすぎですね。フランチャイズオーナーも儲かるなら、それはwin-winな関係ですね。

 さて、ロイターに米マクドのCEOの電話インタビュー記事がでてました。

 中国で朝食に力を入れるんだそうです。まだまだ伸びるとか。米国で朝食を伸ばしたように、中国でも伸ばす。今では、日本でも朝をマクドで食べることは普通になってますが、最初からそうだったわけじゃ無いですよね。朝メニューをそろえて、大々的にキャンペーンをして定着させたわけですな。

 中国でもそれをやるんでしょう。

ロイターMay 22, 2007