yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

悲しくて、悲しくて、だから!世界中から武器をなくそう!!

2007-04-18 07:29:39 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
とてもとても悲しいニュースが2件も続いて届いた。

アメリカでは再び無差別の銃撃によって32人もの学生や教官が殺害された。

昨日の授業で、なぜアメリカは拳銃の所持を許可するのか?と疑問を投げかけたばかりだった。

ところが昨夜になってさらに悲しいニュースが飛び込んできた。
市長選挙まっただ中の長崎市で伊藤市長が銃撃され、先ほど亡くなったという。

17年前、本島市長が銃撃されたとき、言論を封殺する社会的風潮がこの背景にあると考え、民主主義の危機を訴えたが、事態はさらに深刻であることを今回の「事件」は示している。

長崎の「事件」の背景は「個人的恨み」であるとされている。本当だろうか?
伊藤市長は市長就任時には必ずしも「平和」に熱心であったわけではなかったと言われる。私自身も、本島市長が選挙に敗れ、その誠実な平和を希求する心が長崎から消えるのではないかと危惧していた。まさに暴力によって言論が封殺されるのではないかと危ぶんだのである。しかし、近年の伊藤市長は毎年の8月9日に核兵器の廃絶を訴え、平和を願う誠実なメッセージを流し続けた。「党」とは関係ない誠実な態度に感銘すら覚えたものである。

ところが再びその長崎市長が銃殺されるという民主主義の根幹を揺るがす暴挙がなされた。先の広島市長選挙でも、平和を強く訴える秋葉忠利さんの選挙ポスターが選挙期間中二度にわたって刃物でずたずたに破られたという。私にはこの刃物が秋葉さんに向けられている(向けているのだと威嚇している)としか思えなかった。

その背景に、「平和」を否定する暴力があることは間違いない。

秋葉さんを批判する意見に「平和で飯は食えない」という論理がある。これもまた今回の暴力と同じだと私は思う。平和だからこそ飯が食えるのであって、まず私達がなさねばならないことは平和な社会である!戦争で飯の食えない子供達を私達はどれだけみてきたことか。

私は長崎市長銃殺「事件」は単なる恨みから発しているのではないと考えている。

背後に潜む「言論を暴力でもって封殺する風潮」こそが原因だと考える。民主主義の根幹である自由な言論を封殺しようという風潮(政治的意図)があるからこそ、白昼堂々とこんな暴力がまかり通るのである。


今国会に上程されている放送法「改正」案は、ほとんど注目されることなく密かに審議入りし、成立を待つという不気味な状況にある。

私はこうした法律をたまたま絶対多数を握った今の内にやってしまおうという現政府の非民主主義的な手法は、拳銃で言論を抹殺しようという「事件」と同じだと考えている。

総務省のホームページで示されているその案文は、実に恐ろしい内容を示している。

まるで戦前の国営放送局の設置法案である。人々はウソの放送に踊らせれ、国家の意図の下に動員され、殺されていった。そんな放送局が造られようとしているにもかかわらず、マスコミは沈黙し、政党はその真意を暴く能力もない。

政府の任命した経営委員が権力を握り、政府の都合の悪い情報は流されない構造が構築されようとしているのである。つまり言論を国家が統制し、国家の情報のみが強制的に流された戦前の体制が構築されようとしているのである。

目の前に拳銃は突きつけられていないから誰も今の時点で恐怖感を味わうことはない。しかし日本国家は強力な軍隊を持っているのである。これ以上強力な武器はない。その武器を背景に国家の意見に逆らうものを排除しようという法案である。

長崎市長を殺害したのと同じ狢であることを全世界の人々が知らなければならないと思う。


そもそも地球上に武器はいらない。武器がなかった頃地球上の人類は平和であった。

「そんなの理想主義者の幻想だ」と一笑に付されるかもしれない。

しかし、アメリカの無差別殺人も、日本の長崎市長銃殺事件も、拳銃が、武器がなければ起こりえなかった!!

日本歴史を見れば明らかなとおり、日本列島で大量の殺戮が行われたのは刀や鉄砲が蔓延した戦国時代と、外国で大量の殺戮を行った戦前の軍隊による殺戮に対する反攻として行われた沖縄戦、広島・長崎原爆・全土に渡って行われた空襲のみである。それ以外の争いは極めて小規模であった。

日本列島には歴史的に都市や国家を護る城壁がない。これは世界史の中で希有な例である。なぜか?大量破壊兵器・体制を持たないから守る必要性がなかったのである。

海という強力な「城壁」があるから外国に対してすら護る施設が必要なかったのである。

海という城壁を最大限に生かせば、武器などなくても日本列島は守れることを日本史が証明してくれている。

ところが今日、日本列島内には沢山の「軍人」や警察官が配属されている。彼らはいったい何を守ってきたのだろうか。今問題になっている拉致の問題も、そもそもこうした軍人や警官がきちんと海上や周辺を警備しなかったからこそ起こった問題だったのではないだろうか。その反省はどこからも聞かれない。


彼らが徹底的に「暴力団」の「刀狩り」を進め、海上を監視して武器の密輸を阻止すれば、こんな悲劇は防げたはずである。

どうしてしないのだろう?私には国家がぐるになって「暴力団」というテロ組織を温存しているとしか思えないのである。

今こそ、時間をもてあましている機動隊員を全国の暴力団事務所に出向かせて家宅捜査させ、構成員をしらみつぶしにチェックして武器を取り上げるべきではないだろうか。そうすれば少なくともこんな悲劇は起こらない。

さらに自衛隊を海上保安庁の指揮下に入れ、海上の徹底的な監視体制を築かせるべきではないだろうか。そうすれば日本から武器は消える。

世界とて同じである。アメリカが武器規制をできないのは世界中に武器を輸出している武器商人の圧力に屈しているからである。彼らの武器が、中東で、アフリカで、中南米で大量殺戮を生み出しているのである。武器さえなくなれば・・・・。

世界中から武器を取り上げない限り地球の存続なんてあり得ない。

悲しい!と事件が起こる度に嘆き悲しむだけで何も解決しない。その根本である武器をなくさない限り。

それを一番実行可能な国は、島国であり、平和憲法を持つ日本である。いや、日本しかないかもしれない。経済大国日本がそれを実行すれば、世界の国々に与える影響は絶大である。

今すぐ日本の「刀狩り」を実施し、世界の範たるべきではないだろうか。

とても「文化財」を語る気にはなれない悲しい日だからこそ、時間を割いて久しぶりに書いてみた。

悲しんでばかりはいられない。世界中の「刀狩り」をみんなの力で、今こそ訴えようではありませんか。世界中のブログを書いている人がこれから毎日一言何処かに「武器を捨てよう!」と訴えればいつか大きな力になると私は思う。

今、「歴史のロマン」を語る気にはなれない!!

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