昨日から藤森神社の春祭りが行われています。
藤森神社は旧府社で、現在はいろいろな神様が祀られている。中央に素戔嗚尊、応神天皇、仁徳天皇、東に舎人親王、天武天皇、西に崇道天皇、伊予親王、井上内親王、それぞれ合祀のいわれがあるようだが、史料の裏付けがあるわけではない。
明日5日には著名な駆馬があるが、その成立の歴史的背景も定かではない。それはさておき、毎年この時期には春祭りが行われ、境内にはたくさんの店が出る。私は特に興味があるわけではないが、孫達には羽目を外す数少ない機会である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/35/0b1d64495a32c1a00125d9334f8854ef.jpg)
神社のご神体が三座に別れているのに合わせてか、神輿も三基ある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/d6/50eee839946c2a3a327db9f3b2e8cb37.jpg)
その前では数多くの店が並ぶ。私は子供の頃からこうした祭りが苦手なので、ほとんど積極的に出ることはなかった。しかし、孫のお母さんは大阪南部のだんじり祭りに育った人なので、子供達も『連れてって』とせがむ。そんなわけでここのところ毎年のように祭りに出かけることになる。一番のお目当てが『金魚すくい』である。
勝ち気な孫娘は兄を押しのけて金魚すくいに挑戦である。昨年は話にならなかったのが、今年はナナ何と、次々とすくい上げる。お兄ちゃん顔負けの凄腕である。
でも、私の心を暗くするのは、この子達が成人した頃、日本はどんな国になっているのだろうという心配である。
どんな憲法がいいのかも表では言わないで、その改正手続きのハードルが高いからこれを規制する96条を改訂して、変えやすくしようという現政権、及び、その補完政党。これでは政権が代わる度に憲法がかわる可能性も出てくる。
大企業にごまするために、世界に原発を売り込み、自国の原発の維持管理もまともにできないまま原発の再稼働、新造を認めていこうとする現政権。
押しつけられたから自主的に作り直すのだと言って、結局『押しつけられた原因となった戦前の政治体制に戻す憲法に改悪』して再び戦争に突き進もうとしている現政権。
このあどけない子供達の姿がいつまで保証されるのか。無防備だから防備を固めるという。そのための軍事費の増強を選挙公約にすると言う。巨大化した軍隊は、自国に都合のいい理屈を付けて他国を侵略する。この時必ず多くの両国民が死ぬ。死んだ人は『お国のために死んだのだから英霊だ』という。でも、軍隊がなければ死ぬことはなかった。国家によって殺されることはなかった!!
止まって考えてみようよ。私たちの国は、1945年まで、自ら仕掛けた戦争で多くの国民が死に追いやられることはあっても、他国の軍隊によって侵略されたことはなかった。斉明天皇の白村江の戦いしかり、豊臣秀吉の朝鮮出兵しかり。
どこゾの総理大臣は『侵略』という言葉の意味すらご存じないようで、いや、『侵略』だけではなく、あらゆる歴史的認識をご自分の身勝手な解釈だけでしか理解しようとなさらないようだ。自分の認識以外の見解は全て間違っているらしい。まさに『独裁者』である。
そんな彼のいい加減な歴史認識の上になされたのが突然湧いてきた4月28日の「主権回復・放棄の日」であった。そのいい加減さを毎日新聞の「木語」が実に的確に批判している。
本日の毎日新聞 「木語」には「主権回復・放棄の日」と題した専門編集委員の金子秀敏氏の論説である。とても説得力のある論説だと思うので、一部引用しながらみてみよう。
「4月28日は政府主催の「主権回復の日」式典だった。1952年のこの日、サンフランシスコ講和条約が発効した。その結果、沖縄県は米国の信託統治下に入れられた。沖縄県民から「がってぃん(合点)ならん」という抗議の声が上がったのも当然だ。」事実この日沖縄では1万人を超す多くの県民が抗議の声を上げた。
「そもそもサンフランシスコ講和条約発効の日は「主権回復の日」なのか。第1条a項は「日本国と各連合国との間の戦争状態は……(この条約の発効の日に)終了する」と書いてある。だったら4月28日は「終戦記念日」のほうが正しい。」
「b項には、連合国が日本国の「完全な主権を承認する」とあるが、続く第2条以下には、日本が主権を放棄する領土が書き連ねられている。」つまり、この日は、沖縄などを除く「一部日本」の主権が回復されたに過ぎない日なのである。
「本土は沖縄県をトカゲのしっぽにして、占領を終え主権回復した。しっぽの先にある島が尖閣諸島だ。いま、尖閣諸島の主権を守れと叫ぶ本土のひとびとが、尖閣を含めた沖縄県全体を失った日である4・28をなぜ祝うのか、合点がいかない。」
その通りである。己の立場に都合のいい時だけいいように使い、都合が悪い時には無視する。歴史が証明する典型的な独裁者の姿である。
「ソ連、いまのロシアとの北方四島問題も、中国との尖閣諸島問題も、くすぶり続けている。祝える状態か。」
先の日ロ首脳会談の結果を、大半の新聞社が「成果」と強調する。現政権のいいなりの記事を載せた。四島返還と豪語する現総理大臣のどこに「成果」があったのだろう。それどころかプーチンは、二島返還をちらつかせながら、見事に自国の経済的利益を確保する言質を取った。したたかそのものである。中身のないうわべだけの景気のいい言葉ばかりを並べる日本の総理大臣とは大違いである。アベノミクス程虚しい言葉はない。苦い思いをついこの前経験したばかりなのに、目先にぶら下げられてにんじんを追いかける国民の姿はあまりに滑稽だ。
さらに「木語」は、靖国参拝問題にも迫る重要な指摘をしている。
「必然性が理解しにくいだけではない。サンフランシスコ講和条約の第11条では、東京の極東国際軍事裁判所と海外の戦犯法廷で行われた裁判と刑執行を日本が受け入れるよう命じている。」
まさに、いつもどんな場合もそうなのだが、彼は自分に都合の悪いことは無視し、都合のいいところだけを取り出して、「権力」で押し切ろうとするのである。理性のない権力者の常の姿である。
「式典を主催した安倍晋三首相は、戦勝国による「侵略の定義」を受け入れていないようだ。東京裁判の判決に異を唱えないと定めた条文は、首相の歴史観と食い違う。不思議な「主権回復の日」だった。」
「 」は毎日新聞 2013年05月02日 東京朝刊 http://mainichi.jp/opinion/news/20130502ddm003070129000c.html の引用。
憲法に反して天皇を政治的に利用し、多額の国費が虚しい式典のために投じられた。
ところでほとんど報じられなかった事実として、「集会」の最後に「天皇陛下万歳」が叫ばれたという。戦前、このように叫んで、戦場に送られた兵士の姿と重なる。異様な姿である。なんともおぞましい!!こんな政治家に孫達の未来がめちゃくちゃにされようとしている。諦めないで、自民党+アルファーの絶対権力化を防ぐために様々なところから声を上げようではありませんか。
こんな総理大臣に国家を任せておくことはできない!と思う人はこいつをポチッと押して下さいね→og.with2.net/link.php/109856">
藤森神社は旧府社で、現在はいろいろな神様が祀られている。中央に素戔嗚尊、応神天皇、仁徳天皇、東に舎人親王、天武天皇、西に崇道天皇、伊予親王、井上内親王、それぞれ合祀のいわれがあるようだが、史料の裏付けがあるわけではない。
明日5日には著名な駆馬があるが、その成立の歴史的背景も定かではない。それはさておき、毎年この時期には春祭りが行われ、境内にはたくさんの店が出る。私は特に興味があるわけではないが、孫達には羽目を外す数少ない機会である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/35/0b1d64495a32c1a00125d9334f8854ef.jpg)
神社のご神体が三座に別れているのに合わせてか、神輿も三基ある。
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その前では数多くの店が並ぶ。私は子供の頃からこうした祭りが苦手なので、ほとんど積極的に出ることはなかった。しかし、孫のお母さんは大阪南部のだんじり祭りに育った人なので、子供達も『連れてって』とせがむ。そんなわけでここのところ毎年のように祭りに出かけることになる。一番のお目当てが『金魚すくい』である。
勝ち気な孫娘は兄を押しのけて金魚すくいに挑戦である。昨年は話にならなかったのが、今年はナナ何と、次々とすくい上げる。お兄ちゃん顔負けの凄腕である。
でも、私の心を暗くするのは、この子達が成人した頃、日本はどんな国になっているのだろうという心配である。
どんな憲法がいいのかも表では言わないで、その改正手続きのハードルが高いからこれを規制する96条を改訂して、変えやすくしようという現政権、及び、その補完政党。これでは政権が代わる度に憲法がかわる可能性も出てくる。
大企業にごまするために、世界に原発を売り込み、自国の原発の維持管理もまともにできないまま原発の再稼働、新造を認めていこうとする現政権。
押しつけられたから自主的に作り直すのだと言って、結局『押しつけられた原因となった戦前の政治体制に戻す憲法に改悪』して再び戦争に突き進もうとしている現政権。
このあどけない子供達の姿がいつまで保証されるのか。無防備だから防備を固めるという。そのための軍事費の増強を選挙公約にすると言う。巨大化した軍隊は、自国に都合のいい理屈を付けて他国を侵略する。この時必ず多くの両国民が死ぬ。死んだ人は『お国のために死んだのだから英霊だ』という。でも、軍隊がなければ死ぬことはなかった。国家によって殺されることはなかった!!
止まって考えてみようよ。私たちの国は、1945年まで、自ら仕掛けた戦争で多くの国民が死に追いやられることはあっても、他国の軍隊によって侵略されたことはなかった。斉明天皇の白村江の戦いしかり、豊臣秀吉の朝鮮出兵しかり。
どこゾの総理大臣は『侵略』という言葉の意味すらご存じないようで、いや、『侵略』だけではなく、あらゆる歴史的認識をご自分の身勝手な解釈だけでしか理解しようとなさらないようだ。自分の認識以外の見解は全て間違っているらしい。まさに『独裁者』である。
そんな彼のいい加減な歴史認識の上になされたのが突然湧いてきた4月28日の「主権回復・放棄の日」であった。そのいい加減さを毎日新聞の「木語」が実に的確に批判している。
本日の毎日新聞 「木語」には「主権回復・放棄の日」と題した専門編集委員の金子秀敏氏の論説である。とても説得力のある論説だと思うので、一部引用しながらみてみよう。
「4月28日は政府主催の「主権回復の日」式典だった。1952年のこの日、サンフランシスコ講和条約が発効した。その結果、沖縄県は米国の信託統治下に入れられた。沖縄県民から「がってぃん(合点)ならん」という抗議の声が上がったのも当然だ。」事実この日沖縄では1万人を超す多くの県民が抗議の声を上げた。
「そもそもサンフランシスコ講和条約発効の日は「主権回復の日」なのか。第1条a項は「日本国と各連合国との間の戦争状態は……(この条約の発効の日に)終了する」と書いてある。だったら4月28日は「終戦記念日」のほうが正しい。」
「b項には、連合国が日本国の「完全な主権を承認する」とあるが、続く第2条以下には、日本が主権を放棄する領土が書き連ねられている。」つまり、この日は、沖縄などを除く「一部日本」の主権が回復されたに過ぎない日なのである。
「本土は沖縄県をトカゲのしっぽにして、占領を終え主権回復した。しっぽの先にある島が尖閣諸島だ。いま、尖閣諸島の主権を守れと叫ぶ本土のひとびとが、尖閣を含めた沖縄県全体を失った日である4・28をなぜ祝うのか、合点がいかない。」
その通りである。己の立場に都合のいい時だけいいように使い、都合が悪い時には無視する。歴史が証明する典型的な独裁者の姿である。
「ソ連、いまのロシアとの北方四島問題も、中国との尖閣諸島問題も、くすぶり続けている。祝える状態か。」
先の日ロ首脳会談の結果を、大半の新聞社が「成果」と強調する。現政権のいいなりの記事を載せた。四島返還と豪語する現総理大臣のどこに「成果」があったのだろう。それどころかプーチンは、二島返還をちらつかせながら、見事に自国の経済的利益を確保する言質を取った。したたかそのものである。中身のないうわべだけの景気のいい言葉ばかりを並べる日本の総理大臣とは大違いである。アベノミクス程虚しい言葉はない。苦い思いをついこの前経験したばかりなのに、目先にぶら下げられてにんじんを追いかける国民の姿はあまりに滑稽だ。
さらに「木語」は、靖国参拝問題にも迫る重要な指摘をしている。
「必然性が理解しにくいだけではない。サンフランシスコ講和条約の第11条では、東京の極東国際軍事裁判所と海外の戦犯法廷で行われた裁判と刑執行を日本が受け入れるよう命じている。」
まさに、いつもどんな場合もそうなのだが、彼は自分に都合の悪いことは無視し、都合のいいところだけを取り出して、「権力」で押し切ろうとするのである。理性のない権力者の常の姿である。
「式典を主催した安倍晋三首相は、戦勝国による「侵略の定義」を受け入れていないようだ。東京裁判の判決に異を唱えないと定めた条文は、首相の歴史観と食い違う。不思議な「主権回復の日」だった。」
「 」は毎日新聞 2013年05月02日 東京朝刊 http://mainichi.jp/opinion/news/20130502ddm003070129000c.html の引用。
憲法に反して天皇を政治的に利用し、多額の国費が虚しい式典のために投じられた。
ところでほとんど報じられなかった事実として、「集会」の最後に「天皇陛下万歳」が叫ばれたという。戦前、このように叫んで、戦場に送られた兵士の姿と重なる。異様な姿である。なんともおぞましい!!こんな政治家に孫達の未来がめちゃくちゃにされようとしている。諦めないで、自民党+アルファーの絶対権力化を防ぐために様々なところから声を上げようではありませんか。
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