ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

リゲティのオペラ「ル・グラン・マカーブル」

2009-02-09 17:12:10 | オペラ
 2月7日、またも日本初演のオペラを観てしまった。(東京室内歌劇場定期)
リゲティという人はハンガリー出身の現代作曲家で、題名はフランス語だが台本はドイツ語だというし、チラシを読むと何だか面白そうなので、無調のコンサートにもかかわらず出かけていった。

 会場(新国立劇場・中劇場)は満席。
 セリフはドイツ語のシャレや言葉遊びが多いが、訳者(字幕)はうまく日本語で韻を踏むように訳してくれていて楽しい。
 ゲイの女たちの衣装は一見の価値あり。あれはどうやって着るのだろう。かぶるのか。
 内容は過激。子供には絶対見せたくない。というより、見せたらその夜はうなされることだろう。
 でも筋は他愛ない。
 大臣が辞任する時のセリフは「アナタトハチガウンデス」、また別の所では「みぞうゆうの・・・」とやって客席を沸かせた。
 死神が金ピカの霊柩車に乗って舞台奥から近づいてくるシーンの音楽が素晴らしい。花輪が2つ、1つにはカタカナで「ネクロツァール」、もう片方にはその漢字の当て字が書いてある。こういう演出も楽しい。
 歌手たちが素晴らしい。特にヴィーナスとゲポポ役の森川栄子、そしてゴーゴー候役の池田弦。
 
 これは「アンチ・アンチ・オペラ」だそうだが、そもそも「アンチ・オペラ」を知らないのに「アンチ・アンチ・オペラ」を観るというのは無謀というか、順番が違う・・・と思ったが、結果的には行ってよかった。
 これまで無調のコンサートは敬遠していたが、意外といけるかも、と思えた。食わず嫌いだったのかも。

 ※ 今回はシェイクスピアでもなく、芝居でもないものになってしまったが、ま、いっか。
 
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2 コメント

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楽しかったでしょうか? (ゴーゴー)
2009-02-10 23:25:19
初めまして。突然の書き込み、恐縮です。
私、国の滅亡に目もくれず、ポテチを食べ続けていたゴーゴー:GENです。
ありがたいお言葉に目が止まり、何とも書き込みをさせていただきました。
日曜組の終演後、10月から続いた稽古の色々な事をかみ締める(吹き飛ばす)為に深夜まで呑んでおりました。流石に昨日は仕事にならず、、、、、

初演で現代ドイツオペラって事もあり、出演者もスタッフも当初は一同、天手古舞いでありましたが、最後には満足ゆく舞台になったと自負しています。
既に再演の希望の声も、あちら&こちらから上がってますし、その時にはまた、僕にとってははまり役といえるこの「お坊ちゃん王様」を演じてみたいと願っています。

また覗かせていただきますので!
では、、、、
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記念すべき最初のコメント! (優子)
2009-02-11 14:46:10
ゴーゴー:GEN様

 コメントをありがとうございました。
 今年の元旦にこのブログを開設して以来初めてのコメント、しかも当のオペラ歌手の方からのじきじきの(?)コメントに、すっかり舞い上がっております。

 このたびは公演大成功おめでとうございます。初演って本当に大変なんでしょうね。それだけに何ヶ月もの苦労が実を結んだ時の充実感、達成感も大きいことでしょう。
 早くも再演の声が上がっているとか。いやあめでたい。

 こんなうれしい反応があったことでもあり、このブログの副題に「オペラ」も付け加えたほうがいいかナー、と思っているところです。ブログ始めて本当によかった・・・。

 では、今後のご活躍を期待してます♪

 
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