ロビンの観劇日記

芝居やオペラの感想を書いています。シェイクスピアが何より好きです💖

「その場しのぎの男たち」

2013-12-10 11:28:37 | 芝居
10月29日下北沢 本多劇場で、三谷幸喜作「その場しのぎの男たち」をみた(東京ヴォードヴィルショー公演、創立40周年記念
興行第4弾、演出:山田和也)。

初演は92年で、その後何度か再演されてきた作品。
期待せずに行ったら予想外に面白かった(失礼)。「アパッチ砦の攻防」を見た時は、ついて行けない所が多くて困ったが、
この作品は、幸いそういうこともなかった。

歴史上有名な大津事件が題材。ロシアの皇太子が大津で巡査に切りつけられ、傷を負った。前代未聞の大事件に日本中が大騒ぎ。
政府はロシアとの関係がこじれることを恐れ、ロシア側の納得するような処分を下すべく知恵を絞るが・・・。

当時の松方内閣は元老伊藤博文(伊東四朗)の傀儡政権だった。皇太子の容態が不明のまま、松方正義首相(佐渡稔)、陸奥宗光大臣
(佐藤B作)らの思惑が絡み、犯人である巡査津田三蔵(京極圭)の処遇を巡り様々な奇案、珍案が出され、巡査の妻きを(あめく
みちこ)らを巻き込んで、話は右往左往・・・。

薩摩弁、京都弁が入り乱れて楽しい。

初演以来伊藤博文役を引き受けている伊東四朗がやはりいい味。他の人はちょっと考えられない。
元「くのいち」(そんな人も登場するのです!)のホテル女中、亀山乙女(山本ふじこ)が「御意」と答えるのがおかしい。

再来年に三谷さんの新作をやるらしいが、三谷さんは歴史物が面白いので、ぜひそういう路線で書いてほしい。

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