美しい地球環境を未来に!

最近の異常な気候はなんだか変だ!
地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

なぜ、モロタイ島で木を植えるのか?

2020-11-26 11:35:23 | Weblog
モロタイ島と聞いても、
「それ何処?」と思われる方がほとんどだと思います。

インドネシはたくさんの島から成り立っていますが、
その中で一番「北東」にあり

日本にいちばん近く、時差もない島がモロタイ島です。

すばらしく綺麗な海と自然豊かな島です。

日本人にはなじみのないこの島も
第二次世界大戦に巻き込まれた島の一つです。

2020年8月15日は75回目の終戦記念日でしたが、
310万人もの先人が生命をかけて戦い、

戦争により人生を狂わせられた多くのみなさんが犠牲を払って、
日本の国を守ってくださったことが

今日の平和と繁栄の礎になっている事実をしっかりと心にとどめ

この「平和と繁栄」を次世代に確実に引き継いでゆく責任が今を生きる世代あります。


終戦後30年が経過した1974年12月26日
インドネシア 北マルク州のモロタイ島で一人の元日本兵が
ジャングルで発見されました。

この年の3月12日には小野田寛郎さんが
フィリピンのルバング島で発見・帰還。

さらにその2年前にはグアム島で横井庄一さん
が発見され日本に帰還されたことは、
多くの皆さんが記憶にある方は多いようです。

この二人は当時かなり新聞やテレビで報道されて記憶に残っていますが、
モロタイ島で発見された中村輝夫さんの報道は発見の第一報だけで、
ほとんど報道されませんでした。

モロタイ島にある中村輝夫さんの記念碑

ですから、中村輝夫さんという名前を覚えておられる日本人はほとんどいないようです。

中村さんがモロタイ島のジャングルで、発見されたのは1974年12月26日で

私は当時インドネシアの東カリマンタンのジャングルの中で駐在していて、
発見の報道された日が自分の誕生日だったために記憶に残っていました。

当時、横井庄一さんや小野田寛郎さんのように報道されることもなく、
第一報がモロタイ島のジャングルで元日本兵発見と伝えられただけです。

当時、自分の中ではなぜ、横井さんや小野田さんのように
あまり報道されないのだろうと「疑問」に感じていました。

なぜだろうか?中村輝夫さんのこと

心のどこかで疑問に思いながらも日々の暮らしの中では徐々に忘れてしまっていました。

あらためて調べてみると彼は日本人として台湾出身の高砂義勇兵として1943年11月に入営、
インドネシア モロタイ島で苦しい防衛戦を強いられて
1944年9月に米艦隊に取り囲まれて砲撃を受けています。

上陸してきた米兵から銃弾を浴び500名いた高砂義勇兵もジャングルでの
消耗戦の末に終戦となっています。

この時、生存し収容された人は172名にまでに減っていたことで
激戦であったことが良くわかります。

収容された皆さんは1946年6月20日に台湾の基隆港にたどり着いた。

この方々も戦後大陸から来た蒋介石の国民党政権となり、
日本統治時代の記憶や記録は消し去られることとなっていたようです。

高砂族のみなさんも日本名を捨てて漢族風の名前で時代を生き抜いたのでした。

中村輝夫さんも戦争に行くときは日本人としてモロタイ島に派遣され、

30年たって還ったときは、台湾は大陸からの国民党に支配され、日本から独立していたのです。

その上、その当時、
北京の中華人民共和国との関係修復に汲々としていた日本政府にとって

台湾出身の元日本兵は「招かざる客」だったようです。

本来であれば日本に迎え、健康を回復してもらい、
30年の空白を埋めてもらったあとで
本人の希望に従ってその後の帰還先をきめるべきなのに、

全く思いやりのない処置で、「日本に帰りたい」という希望をかなえることもなく、

1975年1月8日に中華民国政府発行の帰国証明書を携えて、
直接台湾に戻されていたために、

結果的に当時の日本人の記憶を薄めることになったのは事実です。

日本軍人として戦い、ジャングルに潜んで30年の結末は、
戦争という事変に巻き込まれて、

時代の流れに翻弄された「中村輝夫さんという一人の日本人」がいたことを

今生きる日本人として忘れてはならないと深く感じています。

この方々の犠牲の上に今の平和と繁栄のなかで生化されていること、

今の日本、日本人が存在していることに深く感謝したい。

その感謝の気持ちと過去の出来事を風化させないためにも

「平和の森づくり」として地元の人々に役立つ

奇跡の木「モリンガ」でみんなが共生できる森を創りたいと

2年前から活動をしています。

モリンガをモロタイで植える活動に参加を願っています。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿