美しい地球環境を未来に!

最近の異常な気候はなんだか変だ!
地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

義母が亡くなって思ったこと

2009-03-31 11:53:50 | Weblog
人間は誰でも生まれた瞬間から、

およそ100年内外の「自分の人生時間」を使いながら生涯を終えます。

人間は、自然の一部を構成する生物であり、

動物であると言う紛れもない事実から離れては存在しないことは

この事実から明白です。

ところが、西洋の思想をベースにした近年の人類文明は、

自然の影響を如何に受けないようにするかということに

一生懸命に科学技術や研究を重ねています。

しかし、最後の最後には、動物である事から逃れられません。

必ず、「死」を迎えます。

不死身の人間は存在しません。

自然界の大きな流れの中では、僅か100年と言う時間を

どのように使って、次世代に引き継いで行くのかが

一番のテーマだと思います。

3月28日の朝2時44分に義母が他界しました。

孫の「健人」が、インドネシアでの植林体験の出張から帰ってくるのを

待っていたかのような臨終でした。

享年93歳で本当に大往生という感じで人生を終えました。

義母と同居を始めて6年6ヶ月余りの短い時間の中でしたが、

大正の生まれで、無駄な物を買わない、ある物は大切に使う、

無理せず、淡々と自然な生活を教えてくれました。

そのような義母でしたので、

家族と身内と故人近しい人達だけの密葬といたしました。

臨終にあたって、自分の中では、生存中に私が取り組んでいる

「植林」に深い理解と協力をしてくれたことを思い起こし、

ぜひ、神々の島、バリ島で始めている「平和の森づくり」の場所に

義母のメモリアルとして、年齢の数、93本の植林をしようと考えが

浮かびました。

植林した樹木が、義母に成り代わり、これから先10年20年30年

そして100年先も育ち

次世代の人達の生命を守る森として育ってくれます。

自然流の生き方を教えてくれた義母への感謝と

地球への感謝の気持ちとして

実行しようと考えています。

※写真は自分が一昨年61歳になった日に61本の植林をバリの同じ場所で
 実行した時のものです。
 現場でみんなが内緒でバースデーケーキを準備してくれて感激しました。
 現場の人達と心の通った時間でした。






オランウータンの写真展を見て!

2009-03-29 11:33:08 | Weblog
渋谷にある「モンキーフォレスト」というインドネシアレストランの

オーナー長濱社長にご理解をいただき、

4月7日(火曜日)より19日(日曜日)まで、

インドネシアのオランウータンの写真展を行うことになりました。

写真は、オランウータンを追い続けて二十数年の写真家、

丹下克己さんの作品です。

現地では森に分け入り、ボートの中で生活をしながらオランウータンの

写真を撮り続けとこられました。

2002年ごろだったと思いますが、

私のインドネシアでの植林活動の新聞記事を見て、

コンタクトくださいました。

その時の言葉が今も心に残っています。

「自分は二十数年ひたすらオランウータンを追い続けて、

写真を撮ってきました。

自分はファインダーでオランウータンを追いながら、

片方の目は瞑っていました。

あなたの記事に接して、オランウータンが住むべき熱帯雨林の破壊が

どんどん進んで行く事にも目を見開かなければいけないと考えるように

なりました。

オランウータンの保護活動を通じて、熱帯雨林の保護の大切さを知って

もらえるような運動が出来ればと思います。

全面的に協力させて頂きます。」

そのような経緯で作品をたくさん提供していただきました。

普通では考えられないほど長い時間、オランウータンを追い続けて、

撮影された作品です。

その写真をとりながら、彼らの住む森がどんどん破壊されて行く現実に

目を瞑ってきた、自分の作品がオランウータンの住む森の保護に繋がれば、

そんな気持ちから提供をしていただいた作品です。

あれから7年余りが過ぎました。

その間、めざましい活動が出来ないできましたが、

今回の写真展の開催を契機に、

これからもっともっとオランウータンの保護活動に取り組んで、皆さんの

ご理解を頂けるようにしてゆきたいと思っています。

ぜひとも、「モンキーフォレスト」においしいインドネシア料理の

ランチやディナーに足を運んで、オランウータンの写真を見て、

感じていただければ嬉しいです。

モンキーフォレスト

NPO BOSー日本

講演会のご案内です。

2009-03-27 18:13:37 | Weblog
本日は、私の講演会のご案内をさせて頂きます。


38年余り国内の林業やアジアを中心とする海外の林業に係ってきた人間として、

地球温暖化により、森林を中心とする地球の生態系がいかに壊れ、

わたしたち人類の生存を脅かすほどになっている、現場の真実を知る人間として

伝える事が、私の人生の役目だと考えています。

今回4月14日に世日クラブさんが講演会を企画・機会を提供してくださいました。

地球で人類が生存して行くために、地球温暖化について、

まず、事実を知る事が必要です。

いろいろの成約があり真実を伝え切っていないメディアからの情報だけでなく

ぜひ、講演を聴いていただき、あなたの地球温暖化の認識を深めて、

「あなたの未来へのパスポート」作りの情報を得ていただければと思います。


。。。。。。。。。。以下~世日クラブの案内より~

世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代
表取締役)は四月十四日(火)、世界的な森林保護の活動を展開している

NPO法人アジア植林友好協会の宮崎林司代表を講師として招き、

「目からウロコの地球温暖化対策」と題する講演会を開きます。

 現在、「違法伐採」や「焼畑による山火事」などによる森林破壊が世界的に進

んでいます。二酸化炭素(CO2)を吸収していた地球の「緑」の減少は地球規

模の温暖化をさらに加速しかねません。

宮崎氏は豊富な林業分野の現場体験から、森林の修復・再生を通じた日本独自の

世界貢献を提案します。

【日時】平成21年4月14日(火)18:15受け付け開始 18:45開演

【会場】東京都文京区春日1の16の21
    文京シビックホール26階スカイホール

【会費】2千円(会員千円)

【主催/後援】世日クラブ/世界日報社

【連絡先】世日クラブ事務局 長坂 電話03(3558)3417 
              FAX03(3558)3541 
             HPはhttp://senichi-club.jp

ありがとうございます。

バリ島の宗教儀式ニュピ

2009-03-26 08:42:46 | Weblog
本日2009年3月26日はバリ島の宗教的祝日で「ニュピ」という日です。

3月4日にバリを訪れた際にホテルまでの車の運転手にバリの
デンパサールの空港は24時間運行している?と聞きました。

運転手は期待に反して「ニュピの日を除いては24時間運行しているよ」
と答えてくれました。

「ニュピ」を知らなかった自分は、「ニュピ」てなに?と聞きました。

ヒンズー教の宗教儀式で空港はもとより、一切の電気、火、車の使用も
みんな止めて静かにする日だと教えてくれました。

インドネシア観光局のHPに「ニュピ」について以下のような案内がありました。

* ニュピについて
 バリ島の人々はバリ・ヒンドゥー教を信仰し「ウク暦」と「サカ暦」の
 二つの暦に従って生活しています。
 
 ニュピは「サカ暦」の新年にあたり、バリ・ヒンドゥー教徒にとって精神修養に 専念する最も重要な日で、インドネシアの国の祝日にもなっています。

1.2009年3月26日(木)ニュピ当日は、バリ・ヒンドゥー教徒は瞑想してバリ島
 から悪霊が去るのを待つ日です。
 
 島内では火や電灯が一切使われないほか、いかなる活動をしてはならず、
 レストランや商店等も一切営業が禁止され、航空機の離発着や交通機関も
 制限され、外国人のお客様にもこれら静寂を妨げる行為を禁止されます。

バリ島全域が人間の活動を静かにして、自然のままのを感じるための一日の
ようです。

現在の地球環境はさまざまに劣化してしまい、大変厳しい状況ですが、

世界中で1年に1日このような日を迎える儀式があれば、自然に対する見方が

大きく違い、環境破壊がここまで進まなかったのではないでしょうか?

このような儀式のあるバリ島でも森林率は21%になっていしまっています。

森を中心にした自然と人間の関係を「共生関係」にしないと

地球で生き残ることは難しいだろうなーとつくづく感じました。

地球の未来はあなたで変わる

2009-03-23 19:17:21 | Weblog
 8年ほど前の話ですが、20歳代から70歳代の方までのあるテレビの
 
街頭インタビューですが

「今、あなたの興味のあることはなんですか?」

というの質問に答えられた皆さんは、

異口同音に「健康と環境」と答えられていました。

それでは、「健康によいことなにかなさっていますか?」との問いに、

「食品や飲料を買うときは、体にいいものを選ぶようにしている。」

「健康のためにサプリメントを摂っている」とのお答えがほとんどでした。

では、「環境について何かいいことなさっていますか?」の質問には、

ほとんどの方が、「いや、なにもやっていない」とかやっている人でも

「分別ごみはできるだけ、きちっと出すようにしている」とか

「家庭内の電気はまめに消す」などのお答えでした。

「では、興味があるのにどうして、なにもしないのですか?」との問いに

また異口同音にみなさん「なにをやっていいかわからない」

「やり方がわからない」という答えでした。

このインタビューを聞いて、なにか手軽に参加できる形や方法を提案すれば、

たくさんの皆さんが「環境のために」行動できるようになれると思いました。

そこで考えたのが「生命の森づくり」という商品です。

熱帯雨林をこれ以上減らさないためには、

森が少しでも残っているところを修復することが一番です。

このために1本を樹下植林する。
(天然の木や二次林が育っている樹木の下に地場の樹種を植える)

この活動は、寄附に頼らざるを得ない非経済的なものですが、

人類の未来の生命財を維持するために必要です。

しかし、だからと言って莫大な資金を継続的に提供してくれる仕組みや

人物や会社、団体はありません。

地元の人々も今日のメシが食べられなければ、

目の前にある天然の木を伐採して収入を得ようとします。

彼らに「地球環境が大変だから、熱帯雨林を守らなければならないんだよ」

と言っても生きるために、収入機会を求めるのは当然な成り行きです。

ですから、もう一本は、地元民が伐採して、

植林してというサイクルで収入機会をえるための「林業」の育成が必要なのです。

現在の経済の枠組みの中で評価できる木材として

付加価値の高いチークという樹種を植林しています。
(今後は他の樹種との組み合わせも計画)

この2種類の植林を一緒に実行する事で、この「生命の森づくり」という植林が

経済の仕組みの中で進められるシステムとなっているのです。

寄附という非日常的な、経済のシステムの外で植林に取り組むことには、

低い限界があります。

森林の価値を木材という生産物だけを経済活動の中に組み込んできた

これまでの社会経済の仕組みでは、

人類の生存を担保する「自然」を守る事は不可能です。

森林によるCO2の吸収による排出権としての評価は、

経済の仕組みを森林に取り込む一つの方法ですが、貢献度が低すぎます。

日本の林野庁が作成している森林の機能の貨幣評価の中で、

CO2の吸収源としての評価額は僅か1.2兆円で、

全体の1.6%でしかありません。

残りの部分は、社会経済の仕組みの中に組み込まれていないために、

その重要性が認識されないのです。

このまま大多数の人々に認識がされないままで世界が進めば、

比較的近未来に人類の生存できない地球になってしまいます。

だから、今、植林が必要です。

それも、地球規模で、早く、たくさん植林をやらないと

あなたの子供や孫の時代は飢餓と戦いの社会となります。

だから、「生命の森づくり」を進める活動をしているのです。

この事態に対応するために大切なことは、

地球環境の現実=事実を正確に知ることが大切だということです。

一般のマスコミ報道は、正確に事実を伝えきれていないので、

積極的に事実を知る努力が必要です。

米国のゴア元副大統領の不都合な真実の報道以来、

マスコミ界もこれまで以上に積極的に地球温暖化の現実を伝えるように

なってきました。

しかし、現実はみなさんの想像を越えるほど深刻で、加速度的に進んでいます。

いま、これをお読みのあなた自身が行動をしないと人類は破局、

あなたの子孫は地上で生きられないという地球になってしまいます。

未来の子供の生存の鍵をあなたが握っている事実を直視しましょう。

植林に参加しましょう!

植林はあなたの地球を愛する心があれば始められます。

人類の未来を明るくしたいという心があれば出来ます。

「あなたが変われば、地球の未来は変わります。」

過去と他人は変えられないけれど、未来と自分は変えられます。

生命の森づくり
エコロジーもエコノミーも実現する 海外事業植林は

~今こそ自然と共に生きることを学ぼう~

2009-03-21 22:42:45 | Weblog
2020年、今日生まれた子供が中学校に通う頃

大陸部では水不足が深刻化し、沿岸部では洪水が続発する。

           その子がハタチを過ぎる頃

海面上昇によって多くの人が難民化する。

やがて、その子の子供の時代には

地球の気候のゆらぎが一層激しさを増し、

気候帯の移動によって生態系が変わり

多くに人の暮らしが奪われてしまう。

地球上には○億人が生存するのみ。。。。。

そうならないために、今、私たちがなすべきことは。。。。

❖子供たちの時代にも緑豊かな木々がある方がいい!

   あなたや子供や孫が生き抜ける地球環境を守れるのは

今を生きる、大人のあなたです。

自然の地球環境は壊れてからは取り戻せません。

100年先も人類がいきいき生活できる「緑輝く地球」を!

残せるのは、一人ひとりができることを忠実に果たすこと。

いま、あなたの価値観が問われています。

植林は誰でもがで来て確実に地球環境に貢献できます。

植林に参加すれば、自然に学ぶ心を取り戻すことが出来ます。

自然との調和と共生が人類の生命を継続できる唯一の道です。

目からウロコの地球温暖化対策

2009-03-17 19:33:32 | Weblog
地球温暖化の情報はさまざまな方面から入手できてほとんどの方が

「地球温暖化」が多いな問題であると考えておられると思います。

環境省の宣伝でチームマイナス6%に参加してCO2を減らすなど

努力をされている方もそうだない方もおられると思います。

TVや新聞で「地球温暖化のニュース」を見て大変だよね!

という話しにはなっても本当のところ、

どれぐらい大変で、

自分や家族は、

会社はどうすればいいのか

などまで考えが及ばないのではないでしょうか?

チームマイナス6%なんて騒いでいますが、

これが達成されたとしても、東大の山本教授によれば(私もそう思いますが)

「焼け石に水どころか焼け石に霧吹き」のレベルで

このレベルの対策ではほとんど役に立たないということです。

しかし、このレベルさえも達成できないどころかむしろCO2排出が増加している

世界や日本の現実がこの問題の難しさをあらわしていると思います。

多くの皆さんが、加害者であり被害者なのに

自分の事として受け止める事が出来ていないのです。

自分たちの生活行動が、

自分の子供や孫の生存を脅かしているなどとは思いもよらないことなんだと

思います。

しかし、人工衛星でリアルタイムで観測されている地球環境の状態や

科学的な研究データからは明らかに地球環境の劣化は進んでいます。

「この事実を前にしても科学技術で何とかなるよ」

「日本はすごい技術があるから大丈夫だよ」

という根拠の無い自身をほとんどの人が持っている現実です。

悲しい現実です。

根本的な問題は、地球という生態系の劣化が、わたしたち先進国の

社会生活のために進んで、地球の人口を支えきれない状況になっていて、

地球の収容能力の元本を25~30%も食潰して維持されているという

現実を冷静に受け止め理解する事がすべての対策の始まりです。

「人間は科学技術で髪の毛1本作れません。」

「台風の発生を抑えたり、進路を変えたり
                雨の降り方を調整したりできません。」

「降る雨を人間が利用できるように地下水に変えたりもできません。」

「風の吹き方を変え、防雨風をとめる事はできません。」

「朝顔の種を播けば、芽を出しやがて花をつけますが
    このメカニズムを説明したり、再現したりする科学技術はありません。」

「大気中のCO2と根から吸い上げる水と太陽のエネルギーで物質を作り出す
 植物の反応系を人類はできていません。」

地球環境の引き返さないノリターンポイントまであと数年(2016年?)です。

わたしたち、誰でも出来ることは、

壊してしまった森林を植林で再生することで地球環境の修復を進めることです。

だから、地球規模で大植林を実行する

「気候変動を止められるほどの植林を推進すること」を提案しているのです。

森林を中心にした自然環境が安定しない地球に人類の平和はありません。

ですから、「グローバル ピース フォレスト(GPF)」「世界平和の森づくり」

を日本人が率先して世界中で実行することで世界に貢献したい!

これが私の希望です。

地球温暖化とは「人類の生命・生存」のかかる大きな問題です。

小手先の対策では間に合いません。

国や地域を越え、地球規模で発想して、

世代を越えた発想をもって

自然との共生、調和を目指す生き方に

パラダイムシフトをすることが求められています。

あなたにとって、一番大切なものを大切にする「心」を

想いおこしてください。

そしてわたしたち一緒に行動をしましょう!!!

気候変動を止めるほどの植林を!社会性活の一部として植林を!!


そんな短い時間に科学が大幅に進歩するとは考えられません。
ですから、科学技術で何とかなるというのは幻想です。
地球の生態系が与えてくれているサービスを人類が何とかできるという妄想をすてて、いまこそ自然に学び自然と共に人類が生きられる地球にすることが今生きている大人に求められている行動です。
今、地球上で起こっていることは、人類の生命、何よりも大切な生命
今と将来の人類の生命の存続に係る大事件なのです。



バリ州知事の祝辞全文

2009-03-12 20:52:37 | Weblog
インドネシア語学留学経験を持つ優秀なスタッフ竹内隼人君が

知事の祝辞の全文を翻訳してくれました。(感謝)

植林に対する考え方が大変よくわかる内容です。

インドネシアの人々の地球環境や森林保全にたいする考え方が

よくわかる素晴らしい内容なので全文を掲載させて頂きます。

ぜひとも御覧ください。

バリ州知事 祝辞

宛名:バンリ県知事およびバンリ県地方指導者会議、在デンパサール日本国総領事、NPOアジア植林友好協会代表理事・宮林司殿、バリ森林保全協会代表殿、Jro Gde Batur Mekalihan


中央バトゥール地区の住民ならびにご列席の皆様

祈祷文(割愛)

NPOアジア植林友好協会・宮崎代表理事に心より感謝申し上げます。

貴殿はこの土地での植林が他所とは全く異なることをよくご理解されております。

この岩石に覆われた土地では特別の処置と相当のコストが必要とされるにもかかわ

らず、貴殿は果敢にこのプロジェクトに取り組まれております。

ありがとうございます。

ご列席の皆様、

 地球温暖化の軽減を目的として各々が植林や環境保全の重要性についての

意識を高めることは、インドネシア国民とりわけ、

2007年12月に国連気候変動枠組み条約会議が執り行われた

このバリ島に暮らす我々にとって大きな意味と役割を持ちます。

 近年の植林活動は、環境レベルを改善し地球温暖化を

軽減する取り組みにおける我々インドネシア民族の寄与の現れです。

地球温暖化は制限のない化石燃料の利用や土地転換などの人類の欲望を

満たすための文明活動の影響であり、その結果、自然生産性の低下、

各地での洪水、土砂崩れ、旱魃などが生じています。
 
 そのため、自然資源の利用に直接的または間接的に関わっている者を問わず、

我々はともに環境保全に全力で取り組まなければなりません。

 自然資源や環境を保全する取り組みを推進するためには、

政府、民間、教育機関、伝統社会、非営利組織など

全てのセクターが努力と決意をもって取り組むことが必要です。

 本日の植林活動は、この地で2年間精力的に緑化活動に取り組んできた

アジア植林友好協会の協力を得て執り行われる素晴らしい瞬間です。

 これはバリの環境保全に外部からの関心が寄せられているということであり、

バリの住民にとっても環境への意識を高める良い影響になると期待しています。

 アジア植林友好協会とバリ森林保全協会の取り組みを歓迎し感謝致します。

 天然資源利用の問題は大変複雑であり、包括的な解決策が必要とされます。

この意味において、植林活動は単なるセレモニーではなく

我々の生活スタイルや民族の文化の一部にする必要があります。

 今この木を植える行動によって、

今後バリの住民が森林資源や土地の保全により理解と熱意を持っていくよう

願っています。

そして、この神の島に暮らす全ての構成要素である、

地方政府、国家公務員、警察、教育機関、民間、村落、バンジャールが

植林と森林の管理を継続していくことを望みます。

 最後に、バリ州政府の代表として、

バリ島の自然保護に多大な関心と努力をそそがれている

アジア植林友好協会とこのプロジェクトを推進するにあたって協力を

いただいた全ての支援者および関係者に改めて感謝申し上げます。

 宮林司さん、バリの保全にそそがれるあなたの努力に感謝申し上げます。

我々の協力関係が今後も継続されていくよう願っております。

 ありがとうございます。

2009年3月6日 デンパサール
バリ州知事
マデ・マンク・パスティカ

NPOアジア植林友好協会
気侯変動を止めるほどの植林を!ビーボコーポレーション

バリ州知事の嬉しい言葉

2009-03-10 18:28:41 | Weblog
前回に続いてバリ州での植林地セレモニーについてのお話です。

セレモニーでは、州知事が所要でこられなかったので代読でしたが

知事がサインをしたスピーチ原稿文書を頂きました。

詳しい内容はともかくとして、

[Rinji Miyazakiさん]とインドネシア語の挨拶文の中で、

自分に対する部分は英語で書いてくださいました。

インドネシア語の挨拶を聞いている中で、英語での呼びかけ文が

挿入されていたので、「えっ」という感じで聞きました。

まず、この粋な配慮に感激しました。

そして、その内容では、

「植林実行には大変に困難で費用もかかる火山灰と火山岩のごろごろした
 
 厳しいところで、植林に取り組んで頂きありがとうございます。」

とのコメントを頂き、現場をよく理解しておられることにまた感激しました。

本当に火山爆発から40年を過ぎている地域とは言え、

植林現場は岩石がごろごろして歩きにくく、

火山灰がその隙間に堆積している状況です。

いろいろな条件や原因があると思いますが、1年目の植林木の半分余りを

枯れのために植え替えました。

火山灰土で水分の保持力がないので、50cm×50cm×50cmの大きな穴を掘って、

そこに水持ちのいい土を客土して、有機肥料を混合して、

その後、地場の樹種を植林をするというプロセスをとっています。

それでも、たくさん枯れてしまい植え替えをしました。

この事からも普通の植林に比べて、かなり手間と費用がかかり、

根づくための条件も厳しいものがあることがお分かりいただけると思います。

昨今、生物多様性の問題が議論され、関連記事をよく目にしますが、

このように植生が完全に破壊されて、自然に雑草が侵入して来たエリアで、

今後どのような植物を植えて、よりよい森づくりが出来るのか、

試行錯誤をつづけなければならないと感じて帰ってきました。

その様に厳しい条件下で、

日本のNPOとして草の根の協力していることに対する理解と敬意を

表していただき、大いなるやりがいと責任を感じました。

この植林は、一つのNPOとしてのレベルから、

日本または日本人として、インドネシアの人々と共に環境修復を行っている

んだという自覚をもって、

もっと、もっと真剣にこの地域の再生に取り組まなければと決意を

新たにさせられるセレモニーでした。

地球の修復に興味を持っていただいた皆さんぜひバリに行ったら

この植林地に立ち寄って、1本でも多くの植林に参加していただきたいと

願っています。
NPOアジア植林友好協会

バリの植林地で式典が開かれました

2009-03-08 18:25:53 | Weblog
「2010年緑のバリ」運動に呼応して、
昨年より始めたバリ州バングリ県での

NPOアジア植林友好協会の活動が州政府により
後押しをしていただける記念式典が

3月6日にあり出席してきました。

式典には州知事、県知事や林業省バリ州代表など

多数の官界の皆さんが代理を含めて多数出席してくださり、

同時に地元の人々200名以上が参加して無事に

執り行われました。

その中でこの植林の実行主催者としてスピーチを
させていただきました。

この式典の様子はバリ日報などに記事として取り上げられ、

バリ州のテレビでもこの模様が報道されました。

州を上げて、緑のバリ作りに取り組んで、

今回の行事も住民の意識向上のための広報活動も兼ねております。

今朝、(3月8日)帰国したばかりで十分に整理できていませんが、

スピーチの内容をお伝えしたいと思います。

少し長くなりますが、お付き合いを頂ければ、有難いです。

「バリ州知事、バングリ県知事並びに関係各位皆様

本日はご多用中のところ、バリ州と私ども

NPOアジア植林友好協会の協働植林事業の記念式典に

ご出席いただき感謝申し上げます。

このプロジェクトは2006年12月にバリのスパとハーブの

博覧会がデンパサールで開催され、

旧友であるプツ氏(現在バリ緑化協会代表)と再会したのが

きっかけで始まりました。

その際にバリ州の森林率が21%で深刻な状況で、

この森林の回復をするために張り州政府が

「2010年緑のバリ」運動を推進しておられる事を知りました。

そこで私どもNPOアジア植林友好協会として何かお役に立てないかと考え、

バリ州政府、林業局のご配慮により

この地で植林に協力させていただくことなり、

本日のセレモニーを迎えることが出来ました。

改めて感謝申し上げます。

皆様ご承知の通り、いま地球では人間活動によるCO2の排出が

地球温暖化を招いております。

そのうち20%が熱帯地域の森林の減少が原因と言われております。

WWF(世界自然保護協会)の報告によりますと世界で

一番貴重で危機的な森林はインドネシアです。

わたしたち人類にとって植林による森林の修復は大変重要です。

「文明の前に森林有り、文明の跡に砂漠有り」といわれますように

森林はわたしたちの生活、文明の維持ににとって極めて重要です。

今回のプロジェクトは85ヘクタールで、

本日までにそのうちの10ha(10,930本)が完了しただけです。

引き続き日本国内でこの状況を伝えより多くの皆さんに協力を

していただけるようにNPOアジア植林友好協会として活動をして参ります。

そして、85ヘクタールといわずキンタマニー山の麓の黒い大地を

緑の大地に変えられるように協力して参りたいと願っています。

このに出来る森は、もちろんバリ州の森ですが、

この森を皆さんと共に平和を願う「世界平和の森」として育てて行きましょう!

ありがとうございます。」

つたないインドネシア語で話しをさせていただいて、

十分とは言えませんが、

わたしたちの植林にかける思いは伝えられ、

地域の人たちにも認識をしていただけたと考えております。

自分は自分に気持ちに正直に、植林に協力したいと考えている

だけで、式典などおこがましい事は嫌で引き伸ばしてきました。

しかし、今回やっと参加して式典のもつ意義と意味わかりました。

地域住民への理解と植林の必要性を地元政府としてもアピールし、

啓蒙することが狙いで、

「2010年緑のバリ」運動の一環に貢献できているんだと言う

実感を得ることが出来ました。

この植林実行のために多くの企業や団体の皆様にご協力、

ご参加を頂きここまでこられたことに改めに感謝を申しあげます。

ここまで形が出来てきましたので、

次のステージとして、この植林にさらに多くの皆様に、

継続して参加していただけるような仕組みを作って行きたい

と考え計画しております。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。

次回以降も、州知事の挨拶コメントなど引き続きこの活動の紹介をさせていただこうと思います。

高熱化する地球 今、あなたにできることは?

2009-03-03 11:51:44 | Weblog
★高熱化する地球 今、あなたにできることは

「地球を緑でつつむこと」だと言う事を

熱帯のジャングルを壊してきた張本人の先人として伝えたいと強く感じています。

私が1989年にサラリーマンを止めて、設立した

株式会社ビーボコーポレーションは、

英文字でVIVOですが、

これはスペイン語のイキイキという意味に由来しています。

これからは森林を破壊する仕事ではなくて、

仕事を通じて感じた「自然」の大切さと「健康」の大切さを

伝えながら、社会に貢献できることを願ってスタートしました。

そのような背景から「人も地球も健康に」というキャッチフレーズで

仕事を始めました。

設立当初に作ったシンボルマークは画像のようなものです。

今考えれば、「自然と健康」を唱えながら、

心の底に「地球を緑でつつみたい」との思いが有ったんだと

あらためて感じています。

今は、何とか人類が地球で生き延びられるように緑で地球を

覆いたいと願っています。

地球環境劣化が日々進んで人類生存の限界に近づいているいまこそ、

人類の未来づくりのために

地球市民みんなで森林の保護と植林を推進して

地球上を緑でつつんで

次世代の未来を希望あるものにしたいと願っています。

この度、ビーボコーポレーションのホームページをリニューアルして

植林をよりわかり易くお伝えしています。

ぜひ、一度、のぞいて見てください。

地球の気候変動を止まられるほどの植林を!



NGO熱帯林行動ネットワークの勇気ある行動が人生の転機に

2009-03-02 15:42:38 | Weblog
先週の金曜日にJATAN(NGO熱帯林行動ネットワーク)と

環境再生保全機構が開催しした森林保全活動のために戦略

講座に参加しました。

さまざまな分野や地域で活動されている皆様のお話を聞かせ

ていただく機会に参加できてよかったです。

その内容は別な機会にさせていただく事として

丁度1年前に、JATANの活動が21周年でその機関紙への寄稿を

させていただきました。

その出会いを思いだしましたので、

今日はその抜粋をご紹介したいと思います。

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「現在の私があるのは、1988年のJATANさんの勇気ある行動が

きっかけでした。

インドネシアの伐採現場のキャンプマネジャーとして

1974年~76年勤務中に、新しい伐採権を獲得するために

たくさんの案件の森林調査に携わりました。

気が付いてみれば、森林調査の専門家になってしまい、

約15年余り東南アジアの森林開発の仕事に携わっていました。
 
インドネシア各地やマレーシアのサバ州、サラワク州にはじまり

パプアニューギニアやソロモンなどの伐採現場での活動や

森林資源調査をやっている中で、会社の何か自分のやっている

ことに漠然と疑問を感じていました。

しかし、熱帯林の森林伐採は1haに4~5本のメランティー類の

胸高直径60cm以上のものしか伐採してませんでしたし、

道路を付けたところは別にして、ほとんどの場合、

伐採後の状態を見ていても3ヶ月もすれば草木が育ってきて、

森林破壊をしたという印象は余り持っていませんでした。

日本のテレビで「日本の商社が森林破壊をしている」などの

報道を見ても、現実と違うもっと事実を伝えてほしいと

思っていました。と申しますのは、報道のカメラや記者の

皆さんが現場に入って撮影されるのは、

われわれが伐採した直後ではなくて、地元民がその後、

ロギング道路を歩いて進入して焼畑を繰り返した

印象深い景色を撮影したものでした。

ですから、悪いのは勝手に進入して焼畑をした農民だと

考えていました。

今考えれば、マスコミのあり方はともかく、

そのように考えることで自分たちの行為を

正当化しようとしていたのかもしれません。

当時は環境認識もなく、ひたすら会社の業務にまじめに

取り組んでいて、

どうして熱帯雨林の開発がいけないのかと考えていました。

ただ、どんどんと開発が進んで、奥地化していく状況になり、

地域的にもパプアニューギニアやソロモンなど森林の状況が

インドネシアやマレーシアとは違う林相のところへ広がって

行きました。

●海外の天然林を開発することへの疑問

そこで自然と調和して、平和に暮らしている人々に接して、

果たして自分たちの行為はいいことなのだろうか?

という自問自答をするようになっていました。

丁度、私もサラワクの森林開発プロジェクトに携わっていたころ、

現地の住民による反対が起こっていることを聞いていました。

その人たちの生活領域に勝手に侵入して、

日本の商社が木材を伐採してトラブルになったようでした。

JATANの皆さんは、その人たちの支援をする活動をされていて、

その一環として、ある商社の本社に大きなチエンソーの張りぼてを

もって、熱帯雨林の破壊の問題をアピールされました。

そのことが大きく新聞に取り上げられて、

私自身も知ることになりました。

JATANの皆さんの主張は

「道路を付けるからいけないんだ、
 
熱帯雨林には多種多様な動植物資源があり

それらが人類の役に立つかもしれないのに、

確認できないまま失われてしまうことが問題なんだ」

という記事を拝読して、まさに青天の霹靂、

目からウロコ、自分の見識のなさに気づきました。

このときの「森林破壊大賞」という言葉に、

自分自身の生きかたを問いかけられた想いがしました。

会社の仕事に一生懸命に普通よりも厳しい仕事に取り組んで

いても、

社会からはマイナス評価されることにショックを受けました。

そして、自分が漠然と感じていた「なにかおかしい」という

漠然とした想いが現実の問題として明確に感じられました。

「こんな人類に害を及ぼす森林破壊をするために

生涯働いても、自分自身が死ぬときに満足できない。

森林開発に加担するような仕事は止めよう」

 そう決断をしました。

●森林破壊との決別のために転職

そして、「既に伐採してしまったところに植林をしたい」

という強い思いがこみ上げてきました。

社内で植林の提案をしてトップにも掛け合いましたが

答えは残念ながら「ノー」でした。

自分がこの職場にとどまる以上は、

森林の調査や開発に携わることになる。

これ以上、海外の森林破壊に関係する仕事は止めようと

転職することにしました。

しかし、これまで生きてきた木材や森林にかかわらない分野で

やることは大変だろうなとは考えていましたが、

18年余りサラリーマン生活をしてきたけれど、

心機一転残りの人生これからはその中で学んだ

「自然と健康」の大切さをテーマにした会社を

自分でやろうと考えて今日までやってきました。

いわゆる脱サラですが、年齢は42歳になっていて

今考えれば大変なチャレンジだったと思いますが、

たくさんの皆様に助けていただいて

今日まで会社経営を19年続け20年目を迎えてる

ことができました。

木材や森に関する仕事はやらないでおこうと思っていた

自分に1995年再び転機が訪れました。

●木を植えることを生業に

インドネシアの木材の合弁会社でお世話になった社長が

来日された折に会わないかとお誘いを頂きました。

そして「インドネシアへ遊びに来ないか?」と誘われました。

翌年1996年に久しぶりにインドネシアを訪問し、

そのときに連れて行かれたのが、

オランウータンのリハビリセンターでした。

オランウータンのリハビリの意味もわからなかったのですが、

その運営をインターナショナルスクールの子供と父兄と先生方が

お金を集めて行っていることを知りました。

かつてインドネシアの熱帯雨林の木材を伐採して、

オランウータンの住める森を

破壊した自分は何もしていないのに、

被害を与えた人たちでない子供や父兄がオランウータンの

保護活動をしているのに

自分は何もしてないことに恥ずかしさを感じました。

以来、東カリマンタン州バリックパパン市に在る

オランウータンの保護施設の支援を続けております。

この関係で訪問するようになったバリックパパン市ですが、

1997~98年大きな山火事に見舞われましたが、

その鎮火直後に訪問して、

目の当たりにした光景は身震いのするほど惨憺たるものでした。

昔の豊かなジャングルを想像することができない別世界でした。

そんな状況になった遠因を作った自分に今何が出来るかを考えて、

1999年6月より、二次林の植林による自然林の再生と草原化

した土地に持続可能な木材供給をめざしてチークを植林しています。

こんな人生の転機を与えてくれたJATANの活動に感謝しています。

これで死ぬときに「自分の人生はよかった」と思えると考えています。」
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このような経緯で今の自分は植林を「生業」としてやっています。

あのまま前の仕事に携わっていれば、

パプアニューギニアやソロモンそしてアフリカやブラジルの

木材までも日本に輸入する仕事をやっていたと思います。

そんな生き方よりも今の人生の方が遥かに健全だと思います。

自分が正しいと考えることを実践する生き方を選んでよかったと

思っています。

自分の人生は自分のものですから、

写真ようなオランウータンとの伐採現場で遭遇が

思いおこされ心が痛みます。

オランウータンのように生きているだけで

環境貢献が出来るような生活スタイル

Wエコ植林の普及をめざして

命ある限り続けてけて行きたいと願っています。