■なぜ、地球温暖化・熱帯雨林なんだろう?
日本の山も手入れが行き届かなくて、山の状態が大変だと言うのに、何でわざわざ海外のしかもインドネシアで植林するのか?という素朴な疑問をもたれる方も多いかと思います。
戦後、一生懸命に植林されてきたスギやヒノキの植林地が成長をしてきて、間伐がされていないために過密な状態になっています。
そのストレスのために生長が衰えて、場合によっては「共枯れ」状態に陥るのではないかと懸念しています。
昔、38年ほど前に四国の山林の大変不便なところを巡視していたところ、直径20~25cmぐらいに育ったヒノキが何本もいっせいに枯れているのに出会いました。
山林管理の先輩になんですかこれ?
どうしたんですか?
目の前の光景がショックで、質問を連発しました。
先輩はこともなげに「共枯れだよ」
えっ、共枯れ、何それって感じで、こんなに育った大きな木が枯れるなんて創造もしませんでした。
手入れをしていないためにその辺の木がストレスで一緒に枯れてしまったということでした。
あの時のショックな光景は忘れられません。
そんな共枯れが、日本のあちこちで起こるかもしれません。
とても心配しています。
日本の山は、植林よりも間伐などの「手入れ」を必要としています。
日本は国土の67%が森林で森林国だと思われている方がほとんどだと思いますが、視点を変えてみますと国民一人当たりに換算しますとわずか0.2ヘクタールしかありません。
世界的に森林の減少が問題化されていて、世界平均の森林率が30%になっていますが、それでも一人当たりに換算しますと0.6ヘクタールです。
ですから、不足分2/3は海外に依存しているのです。
世界の木材貿易の大きな部分を日本が占めてきたという事実からもお判りいただけると思います。そして、このことが食糧の輸入依存や水の輸入依存の大きさにも現れています。
ことに高度成長時代の始まりからアジアの森林を利用して来たのは、日本人です。
天然の木を伐採して、その後のケアーには手をかしてこなかったために、森林の劣化と減少が起こりました。
利用者、受益者がしかるべき貢献をして、森林を再生することは大切です。
地球温暖化と世界的な森林減少の問題は、熱帯雨林にあります。
そんな背景から「地球温暖化」と「熱帯雨林減少」、
この2つのキーワードに1989年以来、わたしは取り組んできました。
地球温暖化の問題は、地球規模で一番成長が良くて、一番資源的に減少が懸念されるところに対策をとることが、人類全体の利益だと考えて取り組んでいます。
しかし、日本の山の状態を忘れているわけではありません。
日本の山も手入れが行き届かなくて、山の状態が大変だと言うのに、何でわざわざ海外のしかもインドネシアで植林するのか?という素朴な疑問をもたれる方も多いかと思います。
戦後、一生懸命に植林されてきたスギやヒノキの植林地が成長をしてきて、間伐がされていないために過密な状態になっています。
そのストレスのために生長が衰えて、場合によっては「共枯れ」状態に陥るのではないかと懸念しています。
昔、38年ほど前に四国の山林の大変不便なところを巡視していたところ、直径20~25cmぐらいに育ったヒノキが何本もいっせいに枯れているのに出会いました。
山林管理の先輩になんですかこれ?
どうしたんですか?
目の前の光景がショックで、質問を連発しました。
先輩はこともなげに「共枯れだよ」
えっ、共枯れ、何それって感じで、こんなに育った大きな木が枯れるなんて創造もしませんでした。
手入れをしていないためにその辺の木がストレスで一緒に枯れてしまったということでした。
あの時のショックな光景は忘れられません。
そんな共枯れが、日本のあちこちで起こるかもしれません。
とても心配しています。
日本の山は、植林よりも間伐などの「手入れ」を必要としています。
日本は国土の67%が森林で森林国だと思われている方がほとんどだと思いますが、視点を変えてみますと国民一人当たりに換算しますとわずか0.2ヘクタールしかありません。
世界的に森林の減少が問題化されていて、世界平均の森林率が30%になっていますが、それでも一人当たりに換算しますと0.6ヘクタールです。
ですから、不足分2/3は海外に依存しているのです。
世界の木材貿易の大きな部分を日本が占めてきたという事実からもお判りいただけると思います。そして、このことが食糧の輸入依存や水の輸入依存の大きさにも現れています。
ことに高度成長時代の始まりからアジアの森林を利用して来たのは、日本人です。
天然の木を伐採して、その後のケアーには手をかしてこなかったために、森林の劣化と減少が起こりました。
利用者、受益者がしかるべき貢献をして、森林を再生することは大切です。
地球温暖化と世界的な森林減少の問題は、熱帯雨林にあります。
そんな背景から「地球温暖化」と「熱帯雨林減少」、
この2つのキーワードに1989年以来、わたしは取り組んできました。
地球温暖化の問題は、地球規模で一番成長が良くて、一番資源的に減少が懸念されるところに対策をとることが、人類全体の利益だと考えて取り組んでいます。
しかし、日本の山の状態を忘れているわけではありません。