美しい地球環境を未来に!

最近の異常な気候はなんだか変だ!
地球温暖化のために「できる行動は?」役立つ情報を発信して行きたいと思っています。

嬉しいメール、ありがとうございます

2008-11-24 16:24:23 | Weblog
私は1974~76年の2年間、インドネシア東カリマンタン州(旧ボルネオインドネシア領)のサマリンダ市を流れる大河、マハカム河の上流のスブルという村の伐採現場に駐在をしていました。

当時は道路もなく、マハカム河をモーターボートで2時間あまりさかのぼったところで、ジャングルそのものが豊かに残っていました。
そのジャングルの中の大きな樹、メランティー(ラワン類)という樹種を中心に伐採して、日本に送る仕事でした。

毎日毎日、大量の木材をどんどん切り出していても、環境破壊というようなことは何も感じられませんでした。

しかし、ある日現場へジープで行く途中でオランウータンの親子に出会いました。
普通、野生動物はジープが通れば逃げ出しますが、そのときオランウータンの親子は倒された原木のうえに乗って、逃げないで、なんとも言えない眼差しでこちらを見ていました。
なんだか、原木を切って彼らの生活の場を奪っている自分を哀れんでくれているようでした。
そのときはじめて、自分がかかわっている環境破壊の現実に気付かされたように思います。
自分が伐採していた森は、クタイ国立公園の直ぐ南の森でした。

クタイの王様の子孫である現地のパートナーに誘われて、1996年に久しぶりにインドネシアへ訪問しました。

その時連れて行かれたのが、バリックパパン市にあったオランウータンのリハビリセンターでした。

オランウータンの住みかを奪ったわけでもない、ペットで捕まえたわけでもないインターナショナルハイスクールの子供たち発案で街で売られている子供のオランウータンを取り返して、森に帰してやるためのリハビリセンターが出来たと聞かされました。

住みかの大木を伐採した自分が何もしていないことに深い懺悔の念を感じました。
そんなわけで、以来、オランウータンの支援をしています。

昨日、下記のような心温まるメールとともにオランウータンの支援会員の申し込みを頂きました。

「人間が、人間だけの利益のために、他の命をないがしろにする。
 他の命をリスペクトする気持ちを忘れている。
 私は、オラウータンの悲劇だけではなく、同様の現実を知るにつけ、
 「風の谷のナウシカ」を思い出します。「もののけ姫」を思い出します。
  どんな命もこの地球から生まれた命です。
   とりあえず年間会員の申し込みをしますが、いずれ生涯会員として手続き
  をさせていただければと思います。
  人間の罪滅ぼしを、同じ人間である私が少しでもできれば・・・・」

このような素晴らしい心の方がおられるから、オランウータンだけでなく地球の生態系は維持され、次世代も生存できる地球が残されて行くんだと思います。

それに引き替え、大手の外食チエーンにオランウータンリハビリセンターへの支援の案内を差しあげたところ、
「特定非営利活動法人(NPO法人)「スクール・○○・ジャパン」を設立し、
 活動しておりまして。。。。。弊社は従来どおり、そちらの活動を支援して参り たいと思っております。」
との返信メールを頂きました。

結構、環境活動をしているようなイメージのこの会社の環境認識の低さにがっかりさせられました。

有名な外食産業の会社でもこのレベルの環境認識ですから、地球環境修復は厳しいように思います。

そのメールのあとに先の個人の方のメールを拝見して大変嬉しい思いを致しました。心ある生き方は、企業も個人も同じように必要ではないでしょうか?
ボルネオオランウータンサバイバルファンデーション日本

お金だけでは植林は実行出来ない

2008-11-23 18:11:40 | Weblog
昨日は二十歳の大学生3名が私が代表をしているNPOアジア植林友好協会(AGFN)
(http://www.agfn.org)への取材で訪問してくれました

NGO論とかの授業の課題で環境問題で私たちの活動を探し当て、取材にやってきてくれました。

やはり先日の高校生より2年大学で生活すると違うように感じました。

大変熱心に聴いてくれて、用意しきた質問にいくつか答えさせていただきましが、

一つにはAGFNが現地の人々との協働をしている事に着目をしていただいたようでした。

大変いいポイントに着目してくれていることがわかって良かったです。

自分も1999年始めに前年の大きな山火事に出会って、何とかしなければ、
自分に何ができるかを考えて、
1999年6月に寄附をしようと思い、苗木の寄附を始めました。

現地のパートナーが地元の名士で、州知事や県知事や市長を紹介してくださり、それぞれに寄附のセレモニーが行われ、予期せぬ歓迎に驚きました。

寄附の受領証書を受け取って、ひと安心をしていました。

翌年に現地を再び訪問して、市に寄附した苗木はどうなった?と確認をしました。

「いや、まだ。。。」

「え~、もうずいぶん時間が経っているしどうなっているの?」

「植林をする費用がないのか?」と聞きました。

「いや、予算はある」

「じゃ、どうして?」「。。。。」

なかなか納得行く答えが得られず、
最後にわかった事は、市の担当者が寄附の苗木で植林を実行しても自分への見返りがないので、苗木業者から調達するのを優先して、寄附分は後回しにしていることが判りました。

がっかりです。

早く何とか山火事後を再生してもらいたいとの願いで寄附をさせてもらったのに、そんな事では意味がないとつくづく思い知らされました。

そんな事があり、確かに植林が実行できるようにする為に、NPOを設立して、日本人が現場に出向いて、一緒に植林を実行する形を目指しています。

取材を受けながら、そんな話しを思いだし話しをさせていただきました。

お金を出せば、苗木代を払えば現地が喜んで植林をしてくれるわけではないことをもっと知っていただきたいと思います。

TV番組やさまざまなボランティア募金活動で苗木の寄附などを見かけますが、苗木代を負担してあげるだけでは、植林は実行されない、確かに植林を実行されているのか懸念をしています。

そんな話しをしながら、
結局は費用がかかってコスト高になっても、日本から出かけて一緒に、地元の生活者と共に彼らの為にを優先して考えて実行しないとスムーズに植林は進まないことを考えていただきたいなーと改めてつくづく思いました。

地球環境の問題は人類最大の最優先の課題です。

その解決の為に全人類が行動しなければならないのに、
CO2など汚染物質を出し続けて、環境を破壊している、
社会経済のシステム全体を変えなければならない。

自然の生態系への価値観を正しくしないと対策が見えてこないように思います。

生命や財産にかかわる重大な問題で、これまでの社会経済の延長線には解決策がない。
あたらしい持続可能な社会経済体制をつくる為に、若い方々が自分達の事として真剣に取り組んでもらいたいと願っています。

インタビューに来てくれた一人が帰り際に「話しを聞いてものの見方が変わりました」と言ってくれました。

また一人、未来づくりに行動をしてくれる人と出会えてよかったなーと感じました。ありがとうございます。




地球の未来を諦めない

2008-11-21 21:28:43 | Weblog
昨日、ある高校を訪問して、インドネシアの環境破壊や地球環境の破壊の話をする機会がありました。

自分のなかでは身近と思う木材やパーム油の話しをしている途中で、あまり理解されていない感じを受けました。

これほど世界中で地球環境の劣化や温暖化の話しがでているし、ある広告代理店の一般社会人のアンケート結果でも一番気になるテーマとして「地球温暖化」があり、何とかしたいという話しが93%もいるのに、高校生や先生方には、余り身近ではない話題だということを知って、大変ショックと、近未来の日本や地球環境の行く末が心配になりました。

ほんとうに情報がこんなにもあふれているのに、地球市民の一番緊急で生命のかかわるほどの問題なのにどうしてなんだろう?

ついつい先生には、「どうしてもっと地球環境の問題を話題に取り上げないんですか?こんなに大きな問題なのに」と声を荒げてしまいました。

自分たちの生命や財産が危機にさらされているのにどうしてこんなにノー天気でいられるのだろうか?

そして、日本人の将来がとても不安になりました。

なんとかもっともっと地球で起きている現実を知ってもらいたい

地球で起きている事が自分の生活環境へ影響を与える事をもっと真剣に考えて欲しいなーとつくづく思い知らされ、大変落胆しました。

しかし、落胆したからといって、地球の未来を諦めるわけには行かないので、
気持ちを切り替えて、これからもたくさんの人に現実を知ってもらえるようにアピールして行きます。

ありがとうございます~植林が世界中で広がるように~

2008-11-12 12:27:54 | Weblog
私たちは、無料で地球温暖化の話と植林の必要性を伝える小冊子を希望者の方に配布しています。
まだ12000人ぐらいの皆さんにお読みいただいています。
「植林」というキーワードが一般の方には遠い存在のようです。

そこで、考えてみました。
みんな10年後も生きて生活しているはずなのに、
10年後の地球環境のために今なすべき事がわかっていない。

今、行動しなければ、10年後の人類社会はかなりの確立で生存競争が激化し
住みにくい暮らしにくい不安定な世界になってしまいます。

そのことを一人でもたくさんの皆さんに伝えたたくて
「10年後も笑顔でいられるために」という小冊子を配布しています。

そんな小冊子の読者の一人、ハンドルネーム ニックレオンさんが自分のHPにリンクを張ってくださいました。

もっともっとこんな形で協力してくださる方が増えて、
現実の地球環境について世の中の理解者がふえて、
その結果、行動が始まれば、生存の確率が高まるんだと嬉しくなりました。

このブログをお読みいただいている皆さん、
小冊子をお読みいただいていないようでしたら
ぜひとも下記のURLにアクセスして読んで見てください。
株式会社ビーボコーポレーション

地球温暖化対策に誰でもできる事は、正しい現実を知ること、
そしてできる限り多くの人に伝える事です。

現実を知らなければだれでも行動はできません。
現実を知らないでいると生命や財産を失うことになります。

情報が氾濫していてさまざまな意見がありますが、
国連レベル優秀な科学者が議論して得た結論が90%以上の確率で、
現在の人類活動が地球温暖化を招いているとした結論を
再認識することが大切です。

正しい現状認識をして、考えて、それぞれがそれぞれの立場で何ができるかを考えて、みんなが行動することでしか解決できません。
ぜひ、小冊子を読む事から、始めましょう!!


なぜだろう?

2008-11-06 15:21:45 | Weblog
どうして世の中の人は植林の大切さや将来性がわからないのだろう?
今一歩理解されないのはどうしてなんだろう?

考えて見ました。
原因の一つがわかりました。
日本における社会経済の中の現在の地位あるのではないかと思います。

山林は国土の67%ありますが、林業の社会経済的な地位は
GDPの0.1%しかないのです。

5千億円に満たないこの金額はトヨタ自動車の広告宣伝費と
ほぼ同じでしかありません。

就労人口も4万人あまりでしまありません。
ですから、それほど注目されないのだと悟りました。

ドイツではGDPの林業分野がGDPの5%、13兆円で
自動車産業並みの産業です。森林の面積も日本の半分以下です。

もし、日本でGDPの5%の産業になれば、25兆円になり、
自動車産業と同じような注目をあびる産業になります。

就労人口も300万人ぐらいになる可能性はあります。
でも、現実は、GDP比はこの5分の一しかありません。

なぜでしょう?

これまでの山林にたいする基盤整備ができていない。
植林地はあるけれど手入れされていないので、蓄積量も少ない。

などがあり生産性が低く国際競争力がないなど問題点がありますから、
すぐに発展は難しいとは思いますが、近い将来原油が無くなるのに
太陽光発電、風力だけでは対応できません。

バイオマスが必ず必要になり、そのとき森林資源は貴重な存在になります。
ドイツは準備で来ていますが、日本は準備ができていないのです。

どうなるのでしょうか?

その上こんなにも森林が多くても、世界の森林が参分の一に減っていても
1人り当たりの森林面積は、日本が0.2ヘクタールにたいして
世界平均は0.6ヘクタールなのです。

この意味は、三分の二は海外依存せざるを得ないか、
日本に4000万人ぐらいしか生存できないということです。

そこそこの人口を維持するには海外で植林を必要とする国で
「分かち合いの植林」を進めて、森林の減ってしまった

地球環境を修復して、日本人の森林資産を増やすことが次世代の
繁栄につながります。

だから、植林なんです。
これが一つの大きな要因だと気付きました。

「森のない地球に人類の未来はありません」こんな事を言っても
あまり、伝わらない。困るのは自分達人間が一番なんですが。。。。



森の哲人に学ぼう!

2008-11-02 13:40:38 | Weblog
 
 
 世界的にも絶滅危惧種としてよく知られているオランウータンは、
 「森の人」とか「森の哲人」とも呼ばれています。

 遺伝子DNAレベルでも2~3%しか違わない人間に一番近いと
 言われている哺乳動物です。

 彼らは、インドネシアとマレーシアの一部のジャングルで高い樹
 の上に巣を作って生息しています。

 正確な生存頭数はわかりませんが、WAPIC農業情報研究所によれば
 2002年の56000頭から毎年6000頭づつ減っているそうです。

 その後も彼らを取り巻く環境は改善されず、むしろより厳しい環境に
 なっていますから、現在20000頭前後に減っているようです。

 「オランウータン」はインドネシア語で「森の人」という意味です。
 一方で「森の哲人」とも呼ばれています。

 インドネシア語で オラン=人 フタン=森 ですから「森の人」
 と呼ばれることに誰もが納得できるのですが、「森の哲人」と呼ばれる
 のは、なぜ?

 私なりに「森の哲人」とよばれる意味を考えながら、彼らの行動を
 観察していますと基本的には果物を食べる草食動物で、あとはアリや
 昆虫を食べて生きています。

 他の動物や植物を絶滅するほどに害をおよぼすことなく、自然と調和
 しながら生きています。

 彼らは、本来1平方キロメートルのジャングルを歩き回りながら、
 果物を食べて、種を落として植物を育み、ジャングルの生態系を維持
 しています。

 「彼らが、生きていること自体が地球環境をよくすることにつながっている」
 という生活スタイルなのです。

 この生き方にこそ「森の哲人」と先人が呼んで由来があるように思います。

 それに対して、わたしたち現代の人間の生活スタイルは、オランウータン
 だけでは無く、私たち人間も含めた「あらゆる生物の生命を維持する地球」
 を大きく傷つけているのです。

 先日、テレビのインタビューでトヨタ自動車の渡辺社長に
 「ところで、社長の夢は何ですか?というアナウンサーの問いに答えて、

 「作れば作るほど環境の良くなる車を作るのが夢です」と答えられていました。
 今日の環境劣化を招いている車社会に心から満足できない現状をよく表した
 答えだと関心を致しました。

 まさに、この生き方は「オランウータンの生き方」
 存在して生存している事が生態系を守り、環境を良くする事につながる
 生き方だと思います。

 自分の人生、生活の中の一部として「植林」と「育林」を組み込むことが
 できれば、環境はどんどん良くなるのにナー!

 2本植えて1本を社会経済に役立てる「2イン1」の仕組みを考えて実行中
 ですが、インドネシアの林業大臣もこの仕組みを推奨する発言をするように
 なってきました。

 地球に良い事をすれば、必ずあなたにも良い事が戻ってくる。
 ぜひ、植林をあなたの人生設計に入れていただきたいと願っています。