国連の機関で国際林業センター(CIFOR)という機関が有ります。
そこの2008年の報告書に「木はお金で育つか?」という報告書がありました。
人の手が入って森林の劣化をこれ以上すすめないようにすること
開発という名の元に森林が減少してしてゆくこと
この2つの要因で世界中の運輸関係で排出するCO2と同じだけの量が排出しているそうです。
CO2排出削減は言うに及ばず、森林を守り、増やすことで炭素循環を正常化する必要があります。
最も経費のかからない気候変動緩和策として、森林が注目されだしました。
森林の劣化を再生して、草原化した土地に植林をして林業を成り立たせるようにインドネシアで実行している自分としては、嬉しい限りです。
でも、このタイトルに有るように、お金だけインドネシアに投下すれば、森林の劣化と減少を止められるかというとそうでは有りません。
地元の人々に木を育てる、林業を育てる、森を守るという心がなければ育ちません。そして、それを実行するための文化、技術が必要だと感じています。
6年目を迎えた私たちの植林事業もそんな教えを学びながら進めています。
お金が対象国に入るだけでは、木も林業も森も育たないのは明らかです。
この問題を政府が認識してくれることが、無駄なお金を使わないで、環境改善と森づくりの実績を作ることができる大きなポイントです。
お金で木が育つか?
実に示唆に富んだ名言だと思います。