ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

さらば獣神

2020年01月06日 | プロレス・格闘技
4日深夜にテレ朝が放映した16年アジアU23選手権の日韓戦。
日本の五輪出場と無関係の今年の大会を盛り上げる方策だろうが、
この日韓戦は、札幌サポ目線では「エースと守護神がずっとベンチ」
退屈極まる一戦なんだよなあ・・・<双方の控えに武蔵とソンユン

さて、きのう5日は、高校サッカーとか東西金杯とか、イベントが目白押し。
それらを振り返るのは明日に回し、まずはレジェンドの引退に花束。

獣神サンダー・ライガー 35年余りの選手生活に幕

ラストマッチでジュニア王者・ヒロムのタイムボムに沈む

・・・とはいえ、ワタシたち夫妻は
  • 「スープレックス山田くん」をいまだに持っている
  • ライガーのみちのく初上陸を見たさに札幌から青森まで「密航」
  • 素顔のライガーを福岡県粕屋町のイオンで見かけた2号がプチ尾行
そんな程度のライトなファンでしかない。

新日本ジュニアの重鎮。
内外の他団体のジュニア戦士のキャリアUPにもひと役。
「スーパーJカップ」ほかのジュニアの記念碑的大会を成功に導く。
そんな功績もすでにあちこちで称えられているので割愛する。

よって、テーマを「ライガーの技」に絞って語る。
ライガーと言えば、南斗水鳥拳から考案したシューティング・スター・プレスや
ライガーボム、フィッシャーマンズ・バスター、浴びせ蹴り、
そして「罰ゲーム技」でもある掌打など、数々の技のパイオニアである。
ジュニアらしい華麗な技も、ジュニアらしからぬ重厚な技も使える。
テレ朝チャンネル「24時間ライガー特集」を見て、
1989年の誕生直後の佐野との抗争で、
「場外で倒れた相手にトップロープ越えのトペ・アトミコ」
使っていたことに仰天した。現在でも十分に危険技。いわんや30年前をや。

一方で、技をめぐっては、2013年の発言が印象深い。
NOAHに参戦して、タイガーと組んで小峠・熊野組と対戦し、
若手の熊野からヨーロピアン・クラッチで3カウント。
「そんな(丸め込みの)勝ち方しかできないのか!」と怒る小峠に反論し、

「そんな技もこんな技もあるか! 勝つために必死に覚えた技だ!」

このやりとりは正直、ライガーの言葉を真っ当に感じる。
NOAHは馬場全日本の流れをくむ団体だが、
その馬場さんは生前、激闘の末に息も絶え絶えに仰向けで
相手をカバーするような選手に、解説席で苦言を呈し続けた。

片エビ固めは片エビ固めというひとつの技だ
相手に覆い被さり、きちんと片足を抱え込みなさい

技に貴賤なし すべてに基本あり 小技を軽んじるな

馬場さんのプロレス観に、新日本育ちのライガーの方が
忠実なことに、いたく感心した思い出がある。
引退に当たり、ライガーは「馬場さんと一度戦ってみたかった」と語った。
馬場さんが負けることはまずありえないが、
意外とかみ合う面白い一戦になったのではないか、と夢想する。
引退後もこのライガーのイズムは後進に叩き込んでほしい。

それにしても、テレ朝チャンネルの特集を見て、
橋本をはじめ、ベノワ、エディ、ハヤブサ、愚乱・浪花、シルバー・キングら
すでに鬼籍に入った対戦相手がけっこう多いことに驚いた。
引退後もライガーに託したい役割は数多い。
彼らの分まで末永くプロレス界に貢献してほしいと願う。

テレ朝チャンネルと言えば、アニメ「獣神ライガー」を引退記念に
一挙放映してくれないかなあ。悪に染まり切れない敵役とか、
物語の鍵を握る双子の姉妹とか、王道の異形ヒーローアニメだった。
主人公・大牙剣の田中真弓ボイスによる「赤い獅子が吠えるぜ!」
次回予告も聞きたい。ちなみに、この大牙剣は我が故郷の釧路出身である。
唯一の肉親の祖父と牧場暮らし。ドラゴ帝国の釧路襲撃から物語が始まる

なお、新日本プロレスによる「ライガー総選挙」について。
新日本マットの試合限定は、やむなしとはいえ、ちょっと残念だ。
ホーム新日本よりも、アウエーに登場するライガーの雄姿に、
プオタはプレミアム感をおぼえていた部分もあるので。
そこで、勝手に「ライガー総選挙」番外編@他団体として、
独断でベスト5の試合をまとめて結びとする<☆はワタシ生観戦
  1. 07年07月01日:CIMA戦@ドラゲー神戸ワールド大会
  2. 95年12月13日:外道戦@第2回スーパーJカップ決勝☆
  3. 00年04月01日:タイガーマスク戦@第3回スーパーJカップ1回戦☆
  4. 02年11月30日:鈴木みのる戦@パンクラス横浜大会
  5. 96年08月18日:6人タッグ戦@みちのく青森大会☆
1はCIMAが「ライガー越え」を初めて遂げたドリームゲート戦。
CIMAには00年の第3回スーパーJカップ決勝の雪辱戦でもあった。
2はWAR主催の両国大会。大会提唱者のライガーが初優勝。
敗れた外道にもタッグ屋のイメージを脱するきっかけになった。
3はみちのく主催の仙台大会。みちのく所属だったタイガーと初シングル。
タイガーは後に新日本に移籍し、ライガーの好敵手にも盟友にもなる。
4は昨年10月14日の両国の試合の伏線にもなった一戦。
引退を考えていたみのるをプロレスに戻した運命の分岐点。
5は上記したみちのく初上陸の一戦。負傷欠場のサスケの代打として、
自身も脳腫瘍の手術前の大変な時期に、東北のファンを楽しませた。

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