ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

小岩を歩く⑥栃錦像

2012年08月30日 | 小岩を歩く

今回は「小岩の玄関口」の最も有名な待ち合わせ場所を紹介する。

【名人横綱・栃錦像/南小岩7丁目24の15のJR小岩駅】

小岩で生まれ育った昭和の名横綱の雄姿である。

力強い雲竜型のせり上がりが駅の乗降客の印象に残る。

せっかくなので、大相撲第44代横綱・栃錦清隆の略歴を紹介。

178センチ・132キロ/1925年2月20日生~90年1月10日没

39年1月場所で初土俵。戦後間もない47年6月場所で新入幕。

51年9月場所で初優勝を遂げて大関に昇進。

54年9月場所で2場所連続&4度目の優勝を遂げて横綱に昇進。

幕内優勝10回(うち全勝優勝1回)・最多連勝24勝

この戦績はいわゆる「栃若時代」を築いたライバルの第45代横綱・若乃花幹士と同じ。

60年1月場所で、その若乃花との「史上初の全勝同士の千秋楽対決」に臨んで黒星。

同年3月場所で引退。その後は74年~88年に日本相撲協会理事長を務めた。

理事長在任中の85年には現在の両国国技館が落成し、還暦土俵入りを披露している。

なお、故郷ゆかりの小岩駅にこの像が完成したのは没後間もない90年12月。

青森県弘前市の名誉市民だった彫刻家の古川武治氏が手がけた。

ちなみに、93年8月に弘前市運動公園内の青森県武道館入り口に建てられた

若乃花像も古川氏の作である。

青森在住時に、若乃花像も何度か拝見する機会があったが、

若乃花像は土俵入りではなく、仁王立ちの姿で、はるか南の両国を見つめていた

<南向きなのは冬の風雪を考えたことでもあるだろうが

一方で、栃錦像は上の写真のように、改札口を向いており、

両国にお尻を向けた、一見失礼な格好になっている。

ただ、小岩駅は両国国技館から見て北東に位置しているので、

これはこれで相撲界への災いを食い止める「鬼門封じ」になるのかなと考える。

まあ、現実には栃若亡き後の相撲界は災いのオンパレードだが

*アクセス・JR総武線小岩駅のメーン改札口を出てすぐ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。