ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

年間最高試合

2015年12月09日 | プロレス・格闘技

きのう8日は、真珠湾攻撃の日、ジョン・レノンが撃たれた日、

そして、プロレス界には力道山が刺された日 その日に大きなニュースが舞い込んだ。

今年のプロレス大賞。年間最高試合が11・15の天龍×オカダ@両国に決定

ワタシと2号は年間最高試合を2年連続で生観戦する幸運に恵まれたことになる

<昨年はG1決勝のオカダ×中邑@西武ドーム

一方で、ネット上には、天龍の動きの悪さや技の乏しさを理由に異論も多いようだ。

ワタシも両国からの帰路、後ろを歩く一団の「コレは年間最高試合じゃね?」という声に、

内心密かに「さすがにそれは厳しいんじゃないか?」と思ったクチである。

事実、ワタシが生観戦した試合だけでも、4月のAJ×飯伏や8月の棚橋×中邑といった

両国のメーン2戦は「攻防のグレード」で天龍引退試合をはるかに上回った。

他にも、1・4の中邑×飯伏@ドームとか、7・20の関本×岡林@両国とか、

今年のプロレス界も好試合が多かったことは間違いない。ところが、である。

天龍の引退試合が終わって、メディアやネットに並んだ論評にひと通り目を通して、

CSや地上波で試合を見直したころには、

「これは年間最高試合も夢じゃないかも? いや、もはや年間最高試合しかあるまい」

と考えが一変していた。試合から日が経てば経つほどに、自分の中で評価が上がる。

こんな経験は30年以上のプオタ暮らしの中でも珍しい。なぜなのか?

ひとつ、はっきり言えるのは「人生を考えさせられる試合」だったから。

「腹いっぱいのプロレス人生」という言葉を残して、リングを去った天龍の姿に、

「今のオレは腹いっぱいに生きているだろうか?」と自問したプオタは多いはずだ。

ワタシもこの試合を見た後、ゴツゴツした岩のようなモノが胸の中に転がっている

感触が消えない。こんな試合はいつ以来だろう? 単なる変な病気かもしれないが・・・

むろん「65歳の引退試合が年間最高試合なんて・・・」という考えも理解できる。

そう考える人々は、今のプロレスの凄さをガンガン世間に発信してほしい。

実際、どこに出しても恥ずかしくない凄い試合は多いのだから。

賛否両論がないプロレスはつまらん by CIMA

一方で、この引退試合に向けた、およそ2年に及ぶ流れは見事としか言い様がない。

13年MVPのオカダの「猪木・鶴田・天龍はオレと同じ時代じゃなくてよかった」発言。

「オレはオカダと同じ時代を生きているプロレスラー。闘って試してみろ」とかみつく天龍。

今年2月の天龍の引退発表。ふつふつと再燃するオカダへの怒り。

8・16両国での直談判&対戦受諾。3カ月後に同じ地に詰めかけた1万552人。

受けと意地を武器に闘い抜いた気骨の17分27秒。

その果てにつかんだモノは、勝者は3度目のMVP&2年連続の年間最高試合の二冠。

敗者は史上最多9度目&史上最高齢の年間最高試合。すばらしいウイン・ウインである

最高のエンターテイメントをありがとう

さて、そんなワタシはあす10日、急な休みがもらえたので、

みちのくプロレスの宇宙大戦争@後楽園ホールに4号と向かう。

久々に父子水入らずのプロレス観戦。初めて生で見る「宇宙大戦争」が楽しみだ。

この毎年恒例のドタバタ劇が年間最高試合を獲ることだけは、今後も絶対にないだろうが、

天龍引退試合とはまた違う、プロレスならではのエンターテイメントを満喫してくる。


  • JPFAトライアウト

8日の第1回には53人が、札幌からは薗田が参加した。

不参加の日本人選手3人は手術直後で、コンディションが厳しかったんだろうな・・・


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