新元号の発表まで1週間を切ったが、平成を代表する女子プロレスラーである
「飛翔天女」豊田真奈美が自身のオリジナル必殺技の無断使用に不快感を示した、
という話題が舞い込んだ。現役レスラーを含め、SNS上で議論になっている。
ジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス(日本海式竜巻原爆固め)
久々にその技の名前を耳にした。相手の両腕を背後からクロスしてつかみ、
肩車で持ち上げて、後ろに倒れ込むようにブリッジして固めて3カウントを奪う。
女子プロレスラーの中でも特に身体が柔軟だった豊田に似合いの必殺技だった。
17年の引退時に、この技を男子で受け継いだ同郷の日高郁人が豊田に同意したとか。
これは日高のオリジナル技「ミスティフリップ」が、後発の同型技である
丸藤正道の「不知火」にとって代わられている現状と無関係ではあるまい。
心血を注いで作り上げた技をやたらに模倣するな、と共感できるのだろう。
しかし一方で、技の模倣がプロレスを発展させてきた歴史も否定できない。
例えば、以下のようなケースがある。
- 模倣された側が新技を開発
例:猪木の卍固め(馬場のコブラツイスト使用に反発)
- 模倣する側がひと工夫
例:天龍のパワーボム(片ヒザをつくゴディに対して押さえ込み重視)
- 「模倣+模倣=オリジナル」の方程式
例:藤波のドラゴン・スクリュー+フレアーの足4の字=武藤のアレ
- 模倣がキャラ作りの一環
例1:川田のストレッチ・プラムを模倣した冬木スペシャル(小指の角度が違うと強弁)
例2:ロブ・ヴァン・ダムのパフォーマンスを模倣した「ヤノ・トー・ルー」
- レアなケース
例:健介のノーザンライト・ボム(ヨメの必殺技を模倣し、世間に夫婦仲をアピール)
これらのケースを踏まえ、プオタとして思うのは、
技を模倣する側はかけ方にせよ見せ方にせよ何かひとつ進化させてほしい
ということだ。先ごろ引退を表明したライガーのシューティング・スタープレスが
ハヤブサの模倣を皮切りに、飯伏のその場跳びやPACの360度ひねり式などの
派生技を次々に生んだのが好例だろう。
それにしても、TAKAが「好きに使えばいいんじゃない?」と表明したことは
意外だった。というのは、TAKAは「みちのくドライバーⅠ」が
堀田祐美子のピラミッド・ドライバーと同型ゆえ、自ら封印した過去があるので
<広く知られているみちのくドライバーは厳密には「Ⅱ」になる
オリジナル技にはこだわるタイプかと思っていたが・・・
いくら模倣されようが「最強は元祖」という矜持の持ち主なのかな。
- センバツ
東の「レッツゴー習志野」 西の「あやしいボレロ」
龍谷大平安が延長戦で津田学園を下す。
21世紀枠の石岡一は「あと一死」「あと1球」の怖さに泣き、
まさかのサヨナラ悪送球。盛岡大付が延長戦を制した。
道産子・明石の母校の山梨学院は、道代表の札幌第一を粉砕。
大会タイ記録の24安打で24得点の猛攻とは。