ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

地域CL2017

2017年11月28日 | サッカー

きょうは26日に観戦してきた地域CL決勝R最終日の2戦を語る。

市原臨海に足を運ぶのは2010年の同大会以来<1位讃岐・2位長野がJFL昇格

当時と違って、小湊鉄道がJR五井駅~競技場間に臨時バスを運行していて驚いた

<小湊鉄道は市原のトップパートナー

なお、繰り返しになるが、この最終日は

  • 女川&宮崎:90分負けしなかったらJFL昇格
  • 京都&市原:90分勝ちできたらJFL昇格

という状況で、同じ日の「J1昇格PO」2戦とよく似ていた。

【第1戦:女川1対0京都=女川が優勝&JFL昇格】

上の写真の旗を見て分かるように、この日の市原臨海はかなりの強風。

そして2戦とも「風下の前半を耐えたクラブが後半にリスタートから先制した」

という展開になった。そのためか、先制したクラブはシュート数では圧倒された

<女川6本対京都15本・宮崎4本対市原26本

女川の場合、前半をしのぎ、さあ反撃となった後半5分に、

京都ゴール前で倒れたMF國分がシミュレーションをとられ、黄紙2枚で退場

ただ、震災を乗り越えたクラブはさすがに辛抱強い

数的不利に陥ったことで、かえってやるべきことがはっきりしたか、

守り重視の一方で、2トップを崩さず、カウンター狙いを徹底。

これが奏功し、後半36分にFKを得ると、京都GKのパンチングをFW吉田がミドル。

京都の選手に当たったこぼれ球をMF高橋が押し込んで先制した。

そのまま90分が終了。抱き合って喜ぶ女川の選手と崩れ落ちる京都の選手。

この残酷なコントラストが地域CLの風物詩である。

女川は来季JFLの「宮城ダービー」や青森、八戸との東北対決が楽しみだ。

また、「東北リーグでいわきFCが暴れ回る前にJFLに上がれてよかった」

と安堵するサポも。その思いは誰よりも札幌サポが理解できる<いわきは来季から東北2部

【第2戦:宮崎1(7PK6)1市原=宮崎が2位&JFL昇格】

石崎信弘対ゼムノビッチ 元清水監督同士がJFL昇格をかけて対戦。

このレベルの指揮官が5部のクラブを率いるとは、良い時代になったものだ。

第1戦の観客935人に対し、この試合の観客数は実に3750人

無料の地元開催とはいえ、JFLも顔負けの人数が集まった。

市原を応援する横断幕の多さも、もはやJリーグの雰囲気。

この後押しを受けて、試合は市原が宮崎を圧倒。

宮崎は森島&井福のFW2人と他の選手の距離がイマイチで、

2人がキープしても、周囲のフォローやサイドの上がりが遅く、

なかなか攻め上がれない苦境に。

しかし、ハーフタイムに「ノブリン・マジック」が炸裂。

鳥栖や岐阜などで活躍したMF高地を下げて、後半はMF樽谷を投入。

この樽谷が後半22分に指揮官の期待に応える。

スローインのリターンを受けたデカモリシがゴール前にふんわりクロス。

このボールを身体をひねりながらのヘッドで市原ゴールに沈めた。

「豪州3部リーグMVP」という経歴を持つ変わり種の技巧派の大仕事だった。

その後の市原の猛攻も、何とかPKの1点に食い止めて90分が終了。

残酷なコントラストに加えて、ほぼ無意味なPK戦が待ち受けるつらい光景である。

PK戦は、「外すと負ける」宮崎の5人目をGKの石井主将が務めたり、

市原のGK佐藤健(NOT電王)がPK失敗→宮崎の8人目阻止という

「自作自演」を見せたり、と波乱の展開だったが、何とか宮崎が制した。

試合終了時のノブリンの疲れ切った表情が、この3日間の過酷さを物語っていた。

ただ、こちらも来季JFLの「宮崎ダービー」や大分との九州対決が楽しみだ。

また、熊本キャンプに臨む札幌のTM相手になるかもしれない。

スタジアムに掲示された決勝Rの最終結果。市原は地元開催で3戦PK負け。

最終戦でベンチ外に甘んじた「しもっこ」FW下田康太には、この屈辱をバネにしてほしい。

  • おまけ

市原臨海の戦利品。大会パンフ(1千円)と宮崎のタオマフ。

タオマフは、完全アウエーの敵地で少しでも宮崎を後押しするため、

サポ有志が手製のフラッグや選手一覧とともに、応援してくれそうな人に

無料で配っていたもの。こちらの方にも言えるが、宮崎の人は情が深いわあ。


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