札幌が沖縄キャンプ入りしたので、そろそろ選手往来をまとめる構え。
その前に、やたら「元札幌」の引退が続いたこのオフを振り返り、惜別の言葉を贈る
<カッコ内はポジション・最終所属クラブ・札幌在籍年度
- 藤ケ谷陽介(GK・G大阪・99~04年)
高校時代は全くの無名。札幌ではJ2最下位を経験。
振り返ると、よくガンバは「お買い上げ」したなあと・・・
何だかんだ言って、移籍後はJ1優勝やナビスコ杯&天皇杯制覇、
そして、ACL制覇とクラブW杯出場も果たしたのだから、
「元札幌」としては文句なしの出世頭だろう。19年間よく頑張った。
- 河端和哉(DF・JFL青森・04年)
特別指定を受けた札大生時代を含めても在籍2年。
今回とりあげる選手5人の中で、唯一のJ1未経験選手でもある。
しかし、移籍先でなぜか「元札幌」と関わることが多かったうえ、
我が家の九州在住時に熊本に在籍していたので、妙に気になる存在だった。
J1経験が無い一方で、J2・J3・JFL・地域1部の4カテゴリーを
すべて経験し、昇格の歓喜も何度か味わった。
特に長崎をJFL優勝&J2昇格に導いた12年に、
JFLのMVP&ベスト11に輝いたのは、地味ながら誇ってよい。
その苦難の経験を糧に、指導者として成功してほしいと願う。
- 西嶋弘之(DF・北九州・04~10年)
何というか・・・惜しい選手だった。11年の不可解な移籍が無ければ、
「札幌のバンディエラ」になれたかもしれないと今でも思う。
「11年に徳島移籍→札幌J1昇格」「13年に横浜FC移籍→徳島J1昇格」
と「移籍運」にも恵まれず、現役後半の9年間はJ1と無縁のままに。
決してJ3で終わる選手じゃなかったのにと、どうしても考えてしまう。
- 高木純平(MF・東京V・10~12年)
「ダンディな選手」という印象が強い。
J1に昇格した11年シーズン前のキャンプでTM大分戦を見学した後、
純平が表紙の月刊コンサに当人のサインをもらったことがある。
表紙と異なり、短髪にチェンジしており、「髪型を変えると印象が変わりますね」と
声をかけたら、フッと笑みを浮かべた。その横顔が何ともカッコよかった。
今季からは清水のスタッフに就くとか。いつか札幌の前に立ちはだかるかも。
- 岡本賢明(MF・熊本・07~13年)
20代での引退となったが、右ヒザの故障と闘いながら、よくぞ11年間も。
07年10月に生観戦した福岡戦@レベスタで挙げた初得点が、
試合展開も含めて良い思い出になっている。故郷のクラブに移籍しながらも
「僕の第二の故郷は間違いなく札幌です」というコメントにこちらこそ感謝。
今季からは熊本のアカデミーコーチ。
まだまだ地震の爪痕は深いだろうが、良い選手を育ててほしい。