世の中しょうがないこともあるよ、なり～

何やし、「美味しんぼ」の件、物議をかましてますなぁ。 まぁ、あの漫画はフィクションやねんし、風評被害ったってさぁ。 「福島に行かん、福島のものを買わん」ゆうてる人は、漫画が出る前からそういう人達なんやから、今更だよねー。 漫画を読もうが読まないが関係ないでしょ。 ただ、この件で役場にわざわざ「もう福島に行かん。福島のものは買わん」と電話する人達のメンタリティーがわからんし、気持ち悪い。 何がしたいんやろ。 だって、そんな電話されても、役場の人達には罪はないし、どうすることも出来やんやん？ 東電に「あんたらのせいで福島に行けんし、福島のものが買えん。どないしてくれるねん！このドアホ」 と電話するのなら、まだわかるわ。 だけど、役場に電話してどないするの？ 何を信じようが、何を選ぼうが勝手やけど、攻撃することろを間違っちゃいかんと思う。 私が放射能問題で嫌だと思うところは、こういうところよ。 根本の原発反対、安全への不安は同じやのに、何でこうおかしな方向にいくかなぁ。 ほら、事故直後に「うちの子供が鼻血が出て止まらん」「髪の毛が抜けた」とツイートされたりしたやん？ 「そんなこと呟いてる間に医者に行けや！」と思いませんでした？ 親なら、まず原因は何なのか知りたいし、治してやりたいと思うでしょ？ グズグズ呟いてる暇はないで。 また「ほらやっぱり！だから、私は怖がる」みたいなリツイートを見て、正直めっちゃ気持ち悪かったの。 だって、同じ子供を持つ親というなら、まずその子供の心配しないか？ 他にどういう症状があるのか、今どういう状態なのか聞きたいし、何とかしてやりたいと思わないか？ どっかに放射線の影響に詳しいええ医者がおらんか、一緒に探さそうと思わないか？ それを「ほら、やっぱり！」と我が意を得たりって、ちょっとおかしいでしょ。 そんなことより、まずすることは心配やろ。 「知り合いが・・・」なんて言ってる人は、もっと信じられん。 知り合いの子供が苦しがってるんやで。 私だったら、可哀想で居ても立ってもいられないと思うよ。 それを自分が欲しいと思ってる情報が出て来て、「ほらほら、私は正しい」って、「人として」の何かを忘れてる気がしたよ。 もしほんまに大変なことになってるんやったら、自分の考えが認められたと嬉しがってる場合じゃないよ。 私ゃ、放射線より何より、こういうツイートをする人達や役場にわざわざ電話をする人達の方がよっぽど気持ち悪いし、近寄りたくない。 ま、向こうもそう思ってるだろうけどね。（笑 こういう人達との溝は、どうやったって埋められない。 今回の件だっていくら抗議しようと、彼の「正義」は変えられないんだろうし、それはそれでしょうがないことなんだよね。 きっと「時」が何らかの答えを出してくれるでしょうね。 さて、夫ハハの様子はと言いますと・・・ お見舞いに行った夫によると。どうやらメニエルの発作が出たらしく眩暈がひどくて、実の妹も「帰ってくれ」と追い返したんだって。 だから、私も今日は行っていません。 嫁の顔を見たら、余計に具合が悪くなるかもよね。ハハハ。 しっかし、何だろ、変な感じなの。 言葉で説明するのは難しいんだけど、手術の成功って言葉にすごく違和感を感じるし、嬉しいって感情も沸かないの。 それが姑だからじゃなくて、何だろ、例えて言うなら寿命？ 今回のことは「終い支度」の過程でしかない、と思う感情が一番近いかなぁ。 乳がんでは死ななくても、こういうことを繰り返していつか死ぬ時が来る。 たぶんあと10年くらいの間にね。 それはとても自然なこと、と緩やかに衰えていく親達を見てて思うし、すんなり受け入れられる気がするの。 パパのときのように、「突然」やって来たのとは違う。 人はいつか死ぬ、実感としてひしひしと感じる。 もちろんいなくなったら寂しいし、悲しくなるとも思う。 だけど、逆らえない自然の摂理・・・ 簡単に「しょうがない」と諦められる気がする。 ただ死ぬまでの過程がなるべく苦しくないものであって欲しいとは願ってる。 冷たいかなぁ、やっぱり嫁だから？ ハハハ。 まぁ、見送る側を何回もやると、死よりその過程の方が重要だと思うようになっちゃうんだよね。 パパのように苦しんで苦しんで死んでいった人を見たから余計に思うのかもしれない。 死より最期をどう過ごせるか、の方がよっぽど興味があるんだ。 私自身の時も、自然に受け入れて有意義に過ごして逝きたいねぇ。 ふふふ、誰よりも取り乱したりしてね。 それも私らしいかしら。