ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

Bird Watching @ Manko

2018年09月26日 | 沖縄

東アジアにのみ生息する世界的な絶滅危惧種クロツラヘラサギ。IUCNのレッドリストでは絶滅危惧種(Endangered)、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧ⅠB類に指定されているクロツラヘラサギの群れ

 

Manko・・はラムサール条約湿地で、世界に千数百羽しかいないクロツラヘラサギのうちの十数羽が訪れる希少な飛来地です(←ここ3週間ほどで得た知識を御披露ちう

 

近所の散歩コースの1つ 7年目にして知ったバード・ウォッチングの聖地でありました

7年目にして訪れる聖地

マングローブの間の通路を通って干潟に行きますよ〜

あるのは知ってたけど:「田舎の博物館なんて・どーせ鳥の剥製とか飾ってあるくらいでしょ」と深層心理で思ってたのかも。看板は見えても興味がないと”象形文字”とか”模様”にしか見えない。

という感性は「いかに無駄を省くか」という教育制度が悪いと思う

 

実際、観察に行った時も、フツーに手ぶらで来た親子連れが・つまんなそーに見渡して帰って行ってたし。野鳥は人間にわざわざ芸を見せてくれたり近寄ってくれたりしませんからね。

最初は全然探せない

 

装備がないと干潟を見るだけ

 

スコープもカメラも高額機材

先生のスコープは20倍率で、カメラも素晴らしいもの。まずは双眼鏡で鳥がいるか探して、見つけたらスコープで焦点を合わせてアップで観るわけです。天体観察のよりは安いのかもしれないけど、本格的にやるならスコープは必須のよう。

デジカメだとここまで

先生のカメラ

当然・干潟は・いつも干潟なワケじゃなく、引き潮時だけなので、潮位を調べて満潮の2〜1時間前に行くんです。引き潮だと鳥が海のほうにいて遠すぎて見えないので、潮が満ちて来て徐々に海から陸のほう、「干潟」に移動してきたところを観るわけです(← 先生に言われたことの復習のために書いてます)

 

デジカメで鳥のアップは無理なので、干潟の生物を撮ってみました

ハゼ

水の嫌いな魚

満潮になると木に登ります

「カエルみたいな両生類になるんですか?」と、ナニも調べずに先生に聞いてみたら:「頬が膨れてますでしょう?頬に水を溜めて、その水の酸素で呼吸してるんですよ」と教えてくれました。

 

へえぇーーーーー ヘンな魚〜〜 変わってるなー

 

小さい稚魚のようなのから10センチくらいまで、いっぱい干潟にいましたが、鳥の「ごちそう」なんですね。小さいカニもいっぱいいましたが、こちらも鳥のごちそうで、しかも水を浄化しているんだそう。カニ、貝類は干潟で有機物の除去をして海水を浄化する生物だそうです。

 

そこにマングローブ群があるのは波浪の軽減になっているわけで、人間は生態系サービスの恩恵に感謝しないといけないと本当に思いました。

 

ちょっと移動して

 「ゴミや空き缶を捨てないで」と書かれているこちらはファミマの裏なんです。

ひどい

ファミマからの購入品なんでしょうか。ファミマに「ゴミを捨てないで」ポスターを貼ったほうがいいのではないだろうか。希少な鳥の飛来地に・・・ごめんね。と鳥に思う。

クロツラヘラサギ 

くちばしが撮れた

シロサギと

色んな鳥が仲良くしてますが、くちばしの長さや形が違うので、食べ物が競合しないからだそう。まさに生物多様性なんですね。

 

面白いでしょう?鳥観察を通して色んなことを知るんです

 

人間は食いしん坊すぎて色々食べ過ぎるから自然破壊やらゴミ問題になるのよね。鳥とか動物と違って裸だから服もクツも買わなくちゃで買い過ぎちゃうし。とか反省もしたり。

 

何か閃きのように申し込んだ講座でしたが、色んなことを知れてすごく面白い。毎回驚いたり、感心したりと楽しみなんです。

 

日本で観察される野鳥が663種いるそうで、そのうちの500種以上、8割が沖縄で記録されている種数だそうです。本州の面積の0.4%の総面積の沖縄に、植物に至っては本州の45倍の種数だそう。スゴイよね。

陸鳥は35種(本州は71種)、そしてヤンバルクイナを含む固有種も。

 

生きた化石『ヤンバルクイナ』は、1970年に発見された港川人骨と同じ場所で化石が発見された鳥で、2万年近く同じ姿なのだそう。1981年に生きた化石として新種記載された希少種。

 

ハブ退治のために入れたマングースによって絶滅に追い込まれて、今では沖縄本島の北部にしか棲息していないんですが、本来は本島全域にいた鳥なんです。

 

県がマングース退治にやっきになってますが、人間がハブ退治を怠けるからいけない。それにハブだってネズミ食べたりするんじゃないの?と思うんだけど。

 

マングースにハブ退治を任せて・・というなら、マングースを猟犬のように躾けないとダメだろうし、だいたい躾られるのか「鳥は食べちゃダメ。ヘビとネズミだけ食べてよろしい」なんて人間だって無理だよね

 

そんなカブトガニにようなヤンバルクイナにも是非・会ってみたいと楽しみにしているんです。

 

もう一羽、是非・観てみたい鳥が

 

メシアンの「鳥のカタログ」7巻の3曲目、『ダイシャクシギ』も沖縄に飛来する希少種。

Le Courlis cendre(ダイシャクシギ)。思わず初見してしまいましたよ

 

なんか・こー色々と繋がるとは思ってもいなかったし、鳥類譜(鳥のカタログ)をまた弾いてみようと思うことになるとは想像もしていなかった。

 

「20のまなざし」の10番の前に、「鳥」を弾いたら?腕もリハビリになるわよ。という天の思し召しなのかもしれないと思って。

そうします 

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