85歳で亡くなられた小中源四郎さん。見送った和尚さんがお経の後のお話で。
「おうちにいらっしゃらんかったら、田んぼに行ったら会えました。田んぼの畝に収穫箱をひっくり返したのに腰掛けて、私の顔見かけたら『こっち来て風当たり』。青い稲の間からヒューッとこんなふうに(和尚さん手をあおりました)水面をはって吹き上げてきますねん。『ええ風やろ。田の風や。これがわしの元気の源や』って仰ってました。子供さん孫さんらもあんじょう育って、もう向こう逝かはったかってなんも心配ないやろうけど、『田植えうまいこといっとるんか』、そんなこと思ったはるんちゃいますか」
田の風、受けてみたい。
「おうちにいらっしゃらんかったら、田んぼに行ったら会えました。田んぼの畝に収穫箱をひっくり返したのに腰掛けて、私の顔見かけたら『こっち来て風当たり』。青い稲の間からヒューッとこんなふうに(和尚さん手をあおりました)水面をはって吹き上げてきますねん。『ええ風やろ。田の風や。これがわしの元気の源や』って仰ってました。子供さん孫さんらもあんじょう育って、もう向こう逝かはったかってなんも心配ないやろうけど、『田植えうまいこといっとるんか』、そんなこと思ったはるんちゃいますか」
田の風、受けてみたい。