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えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

ヒロシマ・ナガサキ 八月のあの日

2009年02月26日 21時41分54秒 | ドンキホーテ
 大阪府寝屋川市に住む被爆者の手記を集めた「ヒロシマ・ナガサキ 八月のあの日」(寝屋川市広長友の会発行)を人生の大先輩松山五郎さんらが編集され、贈ってくださった。

 広島、長崎で被爆され現在寝屋川市に住む方の78篇の手記が掲載されています。自身も原爆症に苦しんだ松山さんも「助けを求める瀕死の方を助けずに帰った後悔が今も続く。そのことは長い間誰にも話せなかった」、生々しい手記を寄せています。

 読み進めると78人の方の「あの日」が、ぐんぐんと胸を打ってきます。それは「恐怖」、「わけが分からない動転」、「怒り」、「憎しみ」、「絶望」、「自己嫌悪」、「無力感」、「屈辱感」、「希望」、「勇気」だったりと。それも一人の人がひとつずつの経験をしたのではなく、一人のなかで色んな体験、感情、思いが交差しあう言いようのない、つまりは「あの」としか表現しようのない、時空が描かれています。
 繰り返して言いますが、被爆者の方にとって、原爆は例えば「悲惨な原爆」というような一語の修飾語では語れないのです。それは「あの原爆」としか語りようないのです。

 この本は高齢を迎える被爆者の方が次代に伝え引き継ぐ使命から、まさしく命を賭して、「あの日」を、描き尽くしています。

 松山さんは「核兵器と人間が共存できないことははっきりしてる。核兵器をなくすことに世界中の人が心を合わせないといけません。みんなで力を合わせてやっていきましょう。それができましたら、私も広島の原爆慰霊碑の中に入ります。それまでは安らかになれません」と結んでいます。

 私にできること。この本から「伝えられたあの日をまた伝える」、その繰り返しを続けよう。かすかな希望を抱いて。

 この本の問い合わせは、寝屋川市広長友の会事務局(072-824-1181)
コメント (2)
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