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えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

希望を抱いて⑮

2025年06月27日 16時10分00秒 | ドンキホーテ
 パレスチナのみなさん イスラエルのみなさん 能登のみなさん こんにちは

 アピールが終わると、司会者の女性がハンドマイクを手に「シュプレヒコール」を呼び掛けた。練習だと言う。
「フリーフリーパレスタイン! フリーフリーパレスタイン!」、「虐殺止めろ! 虐殺止めろ!」「ノーモアジェノサイド! ノーモアジェノサイド!」「子どもを殺すな! 子どもを殺すな!」
公園に叫び声がこだまする。そして、「デモは午後7時に南公園を出発。東に進み四ツ橋筋を越えて、アメリカ村を横切る。御堂筋に出たら南に向かう。道頓堀橋を渡りなんば高島屋まで」と案内された。思っていた以上に長い距離。さっきもらったチラシのどれかにも書いてあるらしい。
赤いリボンを首にまいたスタッフらしき人たちに公園の東口付近に集まるよう促された。「四列縦隊でお願いします」、「前後の間隔をあけないでください」と呼び掛けられる。隊列の前の方にはサックスやドラムを持った人たちもいる。一番後ろの隅っこで出発を待った。ひとつ前の列にいた女性が声をかけてきた。
「あんた。プラカードも旗も何も持ってへんの」
「はい」
「よろし。これ持つの手伝ってくれへん」
 見ると、畳一畳ほどもある赤い横断幕をさらに前の列の女性と二人で持っていた。「WE LOVE GAZA PALESTINIAN ALL FREE  SOLIDARITY(連帯)」と白抜きされている。幕は中ほどでたるんでいた。躊躇していると、
「二人でも持てるんやけど、三人の方が真ん中、たるまへんでええやろ。はい」
 強引に横断幕の後ろ端を渡された。その女性は真ん中に回った。仕方ない。僕たちは最後尾で、通行人に文字がよく見えるように、横断幕を隊列の外側に向け縦一列に並んた。
真ん中の女性が訊いてきた。
「あんた大学生」
「はい」
「よう参加してくれたわ。えらいな。見たらわかるやろけど、若い子ほんまおらんやろ」
「はい」
「どんな集会に行ってもおんなじやわ」
 もう一人の女性が話に入ってきた。
「忙しいんやろ、若い子は。バイトや彼女とデートもしやなあかんし」
「だからよう来てくれたって褒めてるやん。それに、その前に勉強やもんな。ほんでも子どもが殺されてるんがたまらんかってんやろ。うちらも一緒や」
「月に一度は大きなデモしてるし、天満橋や梅田で毎週スタンディングもしてる。また来てな。さっき入り口でチラシもらったやろ。そこに書いたある。私らみたいな年寄りじゃなくて、あんたらみたいな若い子が平和の運動やっていかんとあかんのやで。ほんま」
「はい」
 バックパックに押し込んだチラシを見ないと。

続く
⑯はこちらをご覧ください

 上記は昨年夏、イスラエルから攻撃を受けるパレスチナ・ガザを思って書いた創作です。不定期に何回かに分けてご紹介させてもらっています。約1年前の作品です。よろしければご覧ください。SNSなので少しでも多くの方に読んでいただけるように細切れです。ご容赦ください。
 停戦を破ったイスラエルのガザ攻撃が続きます。パレスチナで今起き起きていることに関心を持ってください。声を挙げましょう。「イスラエルはガザ攻撃を止めなさい」

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 〒581-0845 八尾市上之島町北5-32-2
 TEL 072-923-5587 FAX 072-996-4187  
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