山形の森 保守醒論

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「社会主義理念」、溢れるばかりの民主党政策

2010-09-21 22:32:20 | Weblog
民主党政権の政策を「理念なきバラまき政策」との辛口評論もあるが、ブログ子はそうとは思わない。
溢れるばかりの「社会主義理念」に満ちていると言ってよいだろう。
子ども手当、農家個別保障、(朝鮮学校までも)高校授業料無償化、それぞれ一律平面的な歳出政策である。
何の知恵もない「バラまき社会主義」、分配優先の社会主義政策そのものだ。
昨年、大勝した衆議院選挙の民主党のキャッチフレーズは「国民の生活が第一」、国民誰でも心持ちとしては隅に抱えているものではあるのだが、政権を担おうとする野党第一党の最優先標語としては、ナイーブでまるで共産党のキャッチコピーでは?、と違和感を感じたものである。
社会主義政党ならではの衆愚向け標語そのもので、国家全体の沈下現状を映し出しているように思えた。
選挙後になって財源不足から政策実行性の見直し論が浮上、先の代表選挙で争点の一つともなったが、財源論の前に「社会主義」の政策理念そのものに問題ありと言わねばならない。
党綱領さえ持たず、小選挙区制度における対自民党候補に対する選挙互助組織としての寄り合い政党の姿しかない。
個々の出自、発言などから保守性向の議員(候補者)もかなり居るように思われるが、当選最優先の政治活動に落ち着いた政策論議は等閑となっている。
新人議員などは、ただの数合わせの採決要員役となっているのが実態であろう。
この「社会主義理念」満載の民主党政策が、どこから生まれているかと探索すれば、1996.9の「第一次民主党」結成に見ることができる。
「第一次民主党」は、鳩山由紀夫グループ、菅直人グループ、旧社会党グループ(横路孝弘)の合体であり、鳩山・菅の2人代表制としてスタートした。
このときに、横路・社会党Gの事務方として旧社会党書記局から、多くの左派社会主義協会系書記が、民主党結成に紛れ込み新政党の事務局員として占めることになり、小沢一郎(自由党)合流後の現在も、「社会主義理念」の民主党政策立案(INDEX)に重要な役割を担っている。
地図上から見れば、三宅坂の社会文化会館(社民党)から246青山通りを約200mほど、自民党(自由民主会館)寄りに近づいた三宅坂ビル(民主党本部)に移動したことになるが、政策理念そのものは「社会主義」思考の基本政策のままである。
自民党本部(自由民主会館)と民主党本部(三宅坂ビル)は約100mと近いが、基本政策的には300mほど離れた社民党本部(社会文化会館)と変わらない(思想)位置にあることをしっかりと踏まえることが必要だ。
結社非合法の時代から、昭和初期の社会主義系政党の離合集散、戦後の共産党再建、左右社会党結党のなかで、他政党組織への潜入、分派工作、乗っ取り策謀などは現在にも当て嵌まることと考えて、よくよく政策方向性を吟味しなければならない。
気が付いたときには後の祭り、では真正保守政治家(政党)足り得ない。破壊主義集団の援軍になっては困りものだ。

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