山形の森 保守醒論

山形から発信する内外の時評ブログ!

鳩山民主党政権の「脱・官僚依存」は、財務省への予算編成全権委任だった。

2009-11-18 19:28:15 | Weblog
鳩ポッポが「必殺仕分け人」と呼び、鳴り物入りでスタートした行政刷新会議(議長・鳩山首相)の「(ムダな)事業仕分け作業」は、公開実施されたこともあって視聴者から多様な賛否の声が上がっている。自民党政権でも予算編成の手順上は進めてきた(非公開で民間人抜きの)作業内容である。一部の族議員と省庁が中心となって内部会合(非公開のインナー)で進めてきたことから、政官業癒着でなァなァの利権構造になっていたことは否めず、運営方法についての問題や(民主党の)パフォーマンスのきらいはあるが、公開することで国民目線の客観的な『一次精査』が諮られることは、率直に良いことであると見ている。昨11.16の(総裁代理)大島理森・自民党幹事長来形での党県連主催・対話集会で、ブログ子は「事業仕分け」を念頭に発言した訳ではないが、自民党本部内の活動状況(部会・各種会合)などを、BS・CS放送の枠を確保して積極的に生広報を行うべきと提言した。現与党の民主党の活動は推察するしかないが、自民与党時の活動内容の方がはるかに(体力的に2~3倍は)上回るものと考えられる。それも民主党新人議員がオリエンテーリングから始まることを見れば、自民党は新人も重鎮も一議員として同じ扱いが原則である。サボル議員は置いてけぼりを食らい、意欲ある議員は新人とていくらでも発言の機会がある。小沢独裁の民主党と違い、自由で民主的な政党が自由民主党本来の姿である。このような精力的活動を内輪内輪に収めていたことが、国民からは一部の族議員と官・業界との密室慣れ合い談合と受け取られ、信頼を欠くことにもなっていたことなのだろう。一部にムダと利権が発生していることは否定できないが、「事業仕分け」の公開などを通して普段に公開広報をして行けば、より有権者と共有できる信頼体制が構築できるものと考えられる。大島幹事長の答えは、(広報は)小池百合子広報本部長に任せてあるので・・・。と、BS・CS利用などには消極的に感じられた。(有権者)納税者目線は暗いものを明るく、臭いものは除臭、濁った川は清流にと自然観に望んでいる。情報社会の先端技術に相応しない遅れた取組みには、逆にあらぬ疑念を持たれてしまう。信任を得るためにも早速の広報改革に取組むべきである。鳩山政権の目玉プロジェクト。予算の無駄遣いをなくす切り札として導入された「事業仕分け」ではあるが、事務局(ウラに財務省主計局、構想日本代表の加藤秀樹は元大蔵省主計官)が極秘の査定マニュアル「参考メモ」を作成し、民間有識者など仕分け人に配布していたことが明らかになっている。財務省の視点に基づき、仕分け対象事業の問題点を列挙、各担当省庁の主張に対する反論方法まで具体的に指南する内容で、政治(家)主導を掲げた事業仕分けが、財務省主導で進んでいる実状が明らかになった格好だ。これでは鳩山政権「鳴り物入り」も、国民を袖にした民主党ぐるみの八百長劇と言わざるをえまい。結局、若葉マーク民主党政権が奏でる「脱・官僚依存」の実態は、財務省への予算編成全権委任の詭弁だったということか。ところで、ブログ子の記憶としては(戦前の職掌理解不足だが)、戦後初めての山形県出身の主計官誕生で(1987入省で外務・経産担当の山形東出のY君)、このたびの「影の仕分け人」に堂々と係わっているようだ。以前、尋ねたときに家族は政治家向きではないので・・・との言葉少なだったが、超官僚と称される財務官僚の中から選りすぐられた主計官抜擢(1985~87年次)であるから、逸材であることに違いはない。同郷県民として期待したい。  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

勝手言行・政局優先に見える、「小沢一郎の半島遺伝子」

2009-11-18 17:07:13 | Weblog
11.18、参院本会議で、人事院人事官に江利川毅・前厚生労働次官を起用する政府の人事案を賛成多数で同意、政府は人事院総裁に任命することを明らかにした。
鳩山政権が「脱・官僚依存、天下り根絶」を声高に掲げていたばかりなのに、日本郵政の一連人事に続き、民主党政治家の勝手な言行不一致がご都合主義で堂々とまかり通っている。
西岡武夫・参院議院運営委員長は前日の記者会見で、昨年の日銀総裁に武藤敏郎・元財務次官を起用する国会同意人事案に反対したことについて、「純粋に武藤さんがいい、悪いという前に、政治状況があった」と述べ、当時の自公政権と対決するのが(政局の)主眼であったと説明、反省の弁を口にした。
小沢一郎は政局優先で国民生活に危急することさえも平気で人質にする。
1993.年末にも予算編成を越年してまで(政治改革法案)政局を優先させた。
経済不況で対策が急がれる最近でも、政治改革が先と言い切る。「国民の生活が第一」なる選挙のキャッチコピーなど、有権者の歓心を買うだけのカラ手形とも言える。
このような日本人の正直さから外れた言動からも、「小沢には半島遺伝子があるからだ」と言われるのも頷ける。
先の斎藤次郎・日本郵政社長就任で、「(いままで)苦労かけたな」と声を掛けたと言われる。 (だから、郵政の社長で処遇するから)とも取れるやり取りである。
大蔵省を退官後14年たったから、元官僚としての影響力などないと鳩山首相は答弁しているが、「官僚の天下り・渡り全面禁止」と国民に重ねて発してきたのであるから納得いくものではない。
また、斎藤(1959入省)が主計局長のときに次長であったのが武藤敏郎(1966)である。
斎藤の女婿・稲垣光隆(1980)は現在次席の主計局次長で次官コースにいる逸材でもあるので、財務省に影響力がないとは簡単に言えない。
武藤の岳父・橋口収と角栄を後ろ盾の高木文雄は(1943入省組の)次官争いの角福戦争にも擬せられたもので、福田系の橋口は初代国土庁次官に回った。
福田人脈につながる武藤の日銀総裁人事に反対して、小沢が(細川内閣の)国民福祉税構想で共にした斎藤の郵政社長人事に賛成することには、常に勝手言行の小沢であるだけにスッキリするものではない。
江利川人事官起用は、中曽根内閣時代には官房首席内閣参事官を務め、官房副長官候補にも上っていた人物。
霞ヶ関全体に目配りできる適材であるので「脱・官僚依存」などと吠え続けた民主党の軽薄言辞こそが矛盾をうみ、あらぬ国民の信頼を損ねることになっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OECD、日本のばら撒き政策「子ども手当」とは先進国にあらず!。

2009-11-18 15:31:27 | Weblog
11.18、自由・民主主義を国是とする先進国が加盟する国際機関・経済協力開発機構(OECD)は、日本の政策課題達成に向けた提言を公表。鳩山政権が掲げる「子ども手当」について、「目的と対象を再検討すべきだ」と指摘、保育や就学前児童の支援により重点を置く必要があるとの見解を示した。OECDの提言は鳩山政権の目玉政策の一つ「子ども手当」のばら撒き政策は、先進国としていかがですかな?。“相応しくない施策でしょう”と言われたのに等しい。途上国などの(一時的な)緊急施策ならまだしも、先進国が行なう恒久的政策とはチョッと違うんじゃないですか!。と、国際機関から見られたということで、りっぱな大人が歓心を買うほど理念不足に陥っている日本の阿呆さを指摘されてしまった。ブログ子は当初から、このような政策が民主党内の、どのレベルからでて来たのかに関心があった。社会主義協会系がタムロする党事務局素案か、赤化知識人の入れ知恵か、バカな政治家の短絡発言からなのか。いずれにしても、社会政策は案配が大切で、人間腐敗の麻薬になりかねない。財源が有る無しの問題ではない。日本は1964.4にOECDの加盟承認を得て、先進資本主義国の仲間入りを国際的に認められた。東京オリンピック開催の半年前のことである。半世紀を経た今日、オイオイ日本よ、何処へ行く。迷走するかの鳩山政権に先進国仲間がイエローカードをだした。これでは、フランスあたりが、G8から日本はずしの声(アジア代表は代わって中国)を挙げているというのも本当かも知れない。バラマキ手形に群がった国民判断が問われているようだ。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

孫由紀夫の度重なる無責任言動に、鳩山一郎が泣いている。

2009-11-18 11:11:56 | Weblog
自民党初代総裁であった鳩山一郎は、孫由紀夫首相の度重なる無責任言動に泣いていることだろう。
鳩山一郎が「友愛革命」を論じた著書「自由と人生」を出版したのは、1953(昭28)年、講和条約発効の翌年で、「友愛青年同志会」の創設と同時である。
1951.8の第二次公職追放解除で政界復帰に向けて、追放中の5年間に出会ったクーデンホフ・カレルギーの著書「全体主義国家対人間」から、自由(資本主義)と平等(社会主義)の掛け橋としての「友愛精神」を謳ったものである。
カレルギー伯爵が欧州連合(EU)の父と呼ばれていることからも、由紀夫が「東アジア共同体構想」を述べたい気持ちもよく窺えるものだ。 が、戦後の赤化民主主義に溺れ続ける大半の国民と一緒で、戦前・戦中、さらに連綿と続く歴史の縦軸の考察がまったく不足しているのではと感じる。
日本史からだけでなく名門鳩山家4代の潮流でもよいのだが、振り返るべきである。
自民党を離れたとしても、鳩山家は明治維新以降の自由民権運動から「保守本流」の系譜のなかで、現在も語れる数少ない家系のひとつであろう。
長州藩(伊藤博文ら)の流れを引く「岸・佐藤・安倍一家」、土佐藩(板垣退助ら)を汲む「(実父)竹内綱・吉田・麻生一家」、それに鳩山家(和夫・一郎・威一郎)であろう。
祖父一郎は政友会議員として、山県有朋に連なる田中義一内閣の書記官長、大隈重信の同志犬養毅内閣で文部相などを歴任、政党役員も絶え間なく続けてきた。
一郎の妻寺田薫の父は玄洋社出身で、ともにバリバリの保守系筋である。
由紀夫首相の国益を見いだせない揺れ揺れの甘ちゃん言動に、祖父一郎の遺伝子はどこへ行ってしまったのかと疑念を持たざるをえない。
鳩山一郎は戦後結成の保守政党(日本自由党)から政権を約束された立場にあったが、敗戦国民として動じない保守性をGHQが嫌い公職追放、政権は吉田茂に預けられた形となった。
追放解除で反吉田勢力に担がれたことから、吉田VS鳩山の政治闘争が始まる。
吉田自由党総裁(首相)は、選挙活動で反吉田演説を繰り返す石橋湛山と河野一郎に除名措置(1952.9)を下す。
選挙後に三木武吉の工作で復党を果たすが、この確執は、吉田対反吉田(鳩山)以上に鳩山政権樹立後の外交スタンス(イデオロギー)からも、自民党政治に長く尾を引く日本外交の大きな課題として続くことになる。
1954.12鳩山政権が発足、吉田政権で成し得なかった「占領憲法の改正と中ソ国交回復」を表明する。
1955.11.15の保守合同で自由民主党結成、鳩山一郎首相は直後の所信表明演説で「第一は憲法改正だ」と宣言、小選挙区制法案(ハトマンダー)を提出した。
結局、審議未了で廃案となるが、一郎にとって戦後復権の最大目標は、GHQ立案の「(占領)憲法改正」であった。
中ソ国交回複の優先順位は一郎首相本人よりも、吉田に除名された石橋湛山通産相(松村謙三)が押す「中国」であり、河野一郎農相が押す「ソ連」であった。
その後の経緯を見れば、国家益よりも関係議員のイデオロギーと利権外交が先進した党内保守・リベラルの両系譜を辿ることになる。
由紀夫首相の政治家歴は当選8回・23年になる。 保守本流の名門鳩山家、一時のイレギュラーな妄想劇として、早々と退陣、政界引退をするべきである。
これまでも幾度か既載してきたが政治家資質に欠けている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

凛々しさ無き、民主党・夢想族の「ゆるキャラ政権」

2009-11-09 12:05:44 | Weblog
あたり構わず内外で“友愛”を振りまく鳩山首相。
癒やし風を奏でれば、すべて良きように解決できるが如く“友愛精神至上主義”の友愛教租の全開模様を呈している。
昨2008年ころから、子どもにも身近な親密さを表現でき、地域振興に活用する「ゆるキャラ」ブームが盛んだ。
一方で昨今、凛々しさを持つキャラクターがほとんど見えなくなってきたように思われる。
1995.4からの市町村合併特例法施行では、やたらと「ひらがな文字の市町」が誕生して、漢文字ならではの合併の歴史的経緯を探究する関心さも潰えてきている。
これも「優しさ」が「易しさ」となり、愚かな低位平等のマルクス主義に通じる「日本壊滅の行く末」かと感じ取ってしまう。
鳩山首相を始めとする、民主党・夢想族議員の「ゆるキャラ政権」に、凛々しさなどみじんも感じられない。
「担ぐ(総裁)神輿は、軽くてパーがいい」とは、小沢一郎が自民党幹事長として、1989.8に海部政権(首相・総裁)を誕生させたときに嘯いた言葉である。
いまの鳩山内閣は軽いという以上に、担いでいる手応えさえ感じられない「友愛風船内閣」で何処へ飛んでいこうとしているのかも解からない無責任状況にある。
もっとも政治家だけでなく、日本国民全体が劣化・沈下状態にあり、国際社会から淘汰の道を歩んでいるのかも知れない。
テレビのバラエティー番組は言うに及ばず、ワイドショーにも「バカキャラ」のタレント出演が常態化している。
大宅壮一がテレビ普及の低俗化で「国民総白痴化到来」と発したのは、1957.2であった。
先の新閣僚が任命直後の記者会見に臨むにあたって、登壇の際に国旗に礼を失した閣僚が大半を占めた。
なかには(反日思想の)確信的行動議員がいたこともあるが、かつて自民党に所属していた議員(地方議員時代なども含め)の無礼行動には、実に考えさせられるものがある。
もし自民党議員としての閣僚任命だったなら国旗に礼を失することなどなかったのではと思い浮かべる。
平野官房長官が後の会見で述べているように「閣議で国旗に礼する統一を申し合せていない」とあっても、議員個々に礼道徳が自然なものとして持ち合わせていれば、目前の国旗を無視することにはならないだろう。
単に「朱に交われば赤くなる」を体現した堕ちた行動であろう。
1952.革命主義者(共産・社会主義者)は、武装闘争を封印して、教育による共産革命に転じた。
日教組はその先鋭工作部隊として、1961.2には(共産党から)社会党に幹部が集団入党、1996.9第一次民主党結成では民主党潜入に転じた。
革命運動の基本工作として、現体制下の社会秩序・道徳観念を破壊して社会混乱を惹起させることから始まる。
自民党時代には、まともな道徳観があったであろう国会議員が、民主党に所属変えすると違和感なく失礼に至る様は確実に腐敗革命への道を進んでいるようだ。
鳩山が語る「友愛精神」を最も欠落している人物こそ、小沢一郎ではなかろうか。
「(鳩山は)軽くてパーだ!」、ガハハハと笑い転げている、(笑う)革命セールスマン・喪黒福三(小沢一郎)が、「ココロのスキマ、お埋めします」と国民に仕掛けた「甘いワナ」。
いつまでも咲き続ける造りものの夢想花では困りもの、早く凛と咲く現実の生花を見たいものだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする