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いかだ下りのシーンが撮影された最上川・明神淵(大江町左沢)
1983.4NHK朝ドラマ「おしん」、小林綾子の「おしん」子役は、わずか30人ほどのオーディション(1982.10)で選ばれた。
うち17人は綾子と同じ東映児童演劇研究所の仲間である。
応募によるオーディションとはいえ、限られた(演劇)業界内でのことであった。
さらに綾子は、演劇よりもバレエを習いに通っていたのである。
来月公開の映画「おしん」は、子役のヒロイン公募とメディアを動員して全国から大々的に募った。
有象無象の約2500人の応募から半年かけて、濱田ここねを決定したとされる。
すべては公開後の観客動員などから評価されることになろうが、
30人ほどの一度のオーディションで、小林綾子を選んだNHK制作サイドの目利き力は、
ダイヤモンドの原石を探し当てたに匹敵する快哉ものであったろう。
「演技が上手な子はほかにいたが、あの大きな目がチャ-ミングだったこと」岡本CP
と、眼ヂカラを感じさせるキリッとした眼(線)が決定打であったようだ。
最初の奉公先、左沢の中川材木店で主人・軍次が、小林おしんとの初対面のやり取りから、
「ながながええおぼこでねえが。こら、芯の強い面してるぞ。」とおしんの気性を読み取るセリフがある。
日本国内以上の視聴率を記録している外国では、日本人俳優名などはほとんど知らなかったはずである。
あくまでも、ドラマの筋立てとリアルさ、(無名)俳優の演技力などの総合評価であったはずである。
朝ドラ「おしん」はNHK制作サイドの国際的大勝利となった。
はたして、映画「おしん」が当るか否か。
便乗山形県の浮沈にも係わってくる。
沢口靖子、山村紅葉といい、目力のある人の演技力は問題あることが多いですね。