山形の森 保守醒論

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阿信県行旅、1.31冬の銀山温泉に立ち寄り、「大正ロマン」の異空間を感じとる。

2013-01-31 21:02:40 | Weblog

    冬の銀山温泉(尾花沢市)

1.31、午後に北支庁幹部とアポを取っていた。
天候も落ち着き快晴含みであったので、午前の時間を使って冬の銀山温泉見たさに車を走らせた。
30年前のNHK「おしん」銀山ロケは(1983)1月22・23に行われていたので、(一週間ほど遅れではあるが)積雪状態は同じ頃であろうとの思いからである。
周辺の積雪は1~1.5m位で雪中での生活を経験しているものには大したことでは無い。
温泉街に徒歩で下り、大正ロマンを感じさせる温泉街が目に入ると、「ああ、ここが銀山温泉の光景なんだ!」とパンフなどで目にするものと同一する感動の瞬間となる。
冬季の日中であるだろうから、温泉客風情はまったく見えない。
温泉旅館の従業員と思しき達が好天を機会と捉え雪降ろしに精出している様がいくつか見られた。
わずかな範囲ではあるが、「大正ロマン」の異空間を感じてしまうのがよく解かる。
ちょうど中間ほどの右手に、藤ジニーさんで博した「藤屋」があった。
温泉の歩行者もほとんどなく、温泉街真ん中で看板も無く室内の明かりも見えなく、閉店休業でもしたのだろうかと思ってしまう建築物が「藤屋」であった。
高名な建築家の自然素材を使い新旧融合の建築美と評されたものであるが、温泉街との融合接点を持たせるために苦労された節は素人にも解かる。
が、温泉街全体を眺められる離れた高い位置に建築されたほうがさらに素晴らしいものになったのではと思わずにいられない。
せっかくの高級感溢れるリニューアルが(2010.3)民事再生法申請に至ったことを考えると、1983NHK「おしん」がテーマ警告した「身のほど」を忘れた行為であったものと重なって見えてしまう。
藤ジニーさんの著書「ニッポン人には日本が足りない」がある。
山形県活性化を唱えるブログ子からすれば「山形県人は『おしん』理解が足りない」と痛切に感じる。
「灯台下暗し」感覚を反転させなければ、県土発展に望みは見えてこない。
橋田壽賀子はロケハンで初めて銀山温泉を訪れていることを披歴している。
橋田の事前滞在、知見はなく脚本執筆過程の全体構想(NHK制作サイドとのシナリオハンティング)のなかで、設定されたのが「銀山温泉ロケ」と言うことになる。
山形県は4地域構成の集合県である。
置賜(白鷹町栃窪)・村山(大江町左沢)・最上(尾花沢市銀山温泉)・庄内(酒田の加賀屋)と山形県内を横断完結する最上川伝いのストーリー構成となっている。
好天を目にして冬の銀山温泉をウオッチャーすべく急遽走ったものだが、偶然にも旧知のA支配人と帰りの温泉坂道でバッタリの対面。
10年以上ぶりの面対で、思案の「おしん(阿信)プロジェクト」の祈幸運が届いたものかと、勝手陽気の一日だった。

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