山形の森 保守醒論

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10月の東映映画「おしん」公開を前に辛口の第一弾!。

2013-09-05 21:04:02 | Weblog

 おしん(小林綾子)の筏下りシーンロケ地(左沢・大明神淵)、回想位置から

10月の東映映画「おしん」公開を前に辛口!。
おしんマニアで山形県人(おしん出生地)としては、公開後に世論迎合する立場はとりたくないので批判覚悟で述べておきたい。
わずかな予告編を見ただけで、試写会などで全編を見ているものではないのだが、どうしても、30年前のNHK朝ドラ「おしん」と比較してしまう。
NHK「おしん」は、一年間全297回、(イントロ抜きで)約70時間の「20世紀を生き抜いた日本女性」の長編ドラマである。ヒロイン「おしん」を3人の役者が演じた。
NHK本編は全50週であるが、奉公編(小林綾子)が6週、青春・放浪編(田中裕子)が33週、戦後編(乙羽信子)が11週となっている。
この割合を見るだけでも幼少期編(奉公)は「おしん」全体からすると、おしん人生のプロローグ(一割程度)でしかない。
(編集で)2時間程度に納めなければならない映画事情を考えれば、致し方ないだろう(倍の放映時間で2倍の料金は取れない)。
「おしん」全編から見る「おしん像」とすれば、このたびの多くのキャスティングはまったく腑に落ちない。
個々の役者を個別非難するものでは決してなく、営業サイドの短絡的は制作発想と見るのだが。
制作側の原作「おしん」理解が希薄で、目先のプロモーション戦術で営業感覚だけが先行してしまったのではないかと危惧している。
このような目先の経済優先に浸って行く(30年前の)日本全体の浮かれた世情に警鐘の意味を込めたのが、橋田壽賀子原作「おしん」そのものであった。
(国内最高視聴率を記録しながらも)橋田の予期した警告を日本人全体が感じ取れずに、さらに10年ほど舞い上がった。その経済破綻結果が今日迎えている「失われた20年」でもある。
当時の橋田が、経済破綻まで想定していたとは思えない。が、日本民族先人の礎を感じ取ろうとも出来ない世の現実に、警告を示唆した世情ドラマになっていることは明白である。
その意味で、最初にキャスティング全般を見て、「いったい、(ほとんどのキャスティング)これは何だ!」と思った次第。
ブログ子の直感に反してヒットして呉れればと思いつつ、おしんマニアとしては解せない。
10月の映画「おしん」公開を前に辛口の第一弾!。

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