goo

死闘の末、巨人にサヨナラ勝ち

 マイコラス肺炎菌にも、ようやっと免疫ができたんか3点取って、マウンドから降ろしたったで。
 ま、それにしても終盤の天王山、伝統に一戦にふさわしいええ試合やった。阪神、巨人、双方とも負けとうないとの思いが十分に伝わってくる試合やったな。お互い、ミス、失投はあったが、執念はようわかった。ヤクルトは試合がなかった。これで阪神はちょっと抜け出した。明日も勝ってと巨人に引導わたしたろやないか。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

とつぜんコラム №169 創作という仕事

 2020年の東京オリンピックのエンブレム。一度は採用になった佐野研二氏の案は、パクリであるとの疑惑が出て、すったもんだの末撤回。新デザインを最初からやり直すとのこと。新国立競技場でも大きなミソをつけた。どうも、この東京オリンピック、ごじゃごじゃ、なんだかんだ、すったもんだが多すぎる。こんなことでは、これからも問題山積ではないか。いっそのこと、東京でオリンピックをやるの止めたらどうか。東京オリンピック返上。そうすれば、すべての問題解決、すっきりするのではないか。
 それはさておき、エンブレムのデザインだ。エンブレムとかロゴマーク。アイキャッチャーというモノは単純な図形の組み合わせであるからして、今の世の中のようにネットなんてモノで全世界が、うの目たかの目でアラ探しをしていれば、たいてい似たのがどこかで見つかるものである。
 佐野氏がエンブレムのデザインを考えた時、すべて自分の頭で考えたものか、またベルギーのホテルのエンブレムのデザインをぱくったのか、それは佐野氏自身にしか判らない。しかし、これは小生の個人的な感想だが。佐野氏のあのデザイン、あまり良いデザインとは思わぬ。さすがにプロのデザイナーだけあって下手とはいわぬが、あのエンブレムからは何も感じない。
 エンブレムのデザインなどは、ようは単純な図形の組み合わせ。だから、さっきもいったように良く似た造形のモノはありがちだ。では、デザインという仕事で、どう個性を出すか。佐野氏のデザインにはその個性が感じられない。ちょっと有能なデザイナーがちゃちゃと作ったという感じ。あれのデザインにはデザイナーが何を表現したいのか、何をいいたいのか読み取れなかった。
 1964年の東京オリンピックのエンブレム。非常に優れたデザインだと思う。しかし、あのデザイン、非常に単純である。赤い丸、五輪マーク、TOKYO、1964のロゴ。それだけで構成されたデザイン。主要な部分は赤い丸である。赤い丸のデザイン他にもあるだろう。でも、このデザインは良い。それはデザイナーの亀倉雄策氏がこのデザインで何をいいたいのか、何を表現したいのか、よく判るからである。赤い丸。日の丸である。日本でオリンピックをやる。それが実にストレートに表現されている。亀倉氏はそれがいいたかったのだろう。佐野氏のデザインには残念ながらそれがない。というか、小生には見えなかった。大変に失礼ないい方だが、「仏作って魂入れず」というところか。そいう部分の仕事がきっちりなされていれば、パクリなどという疑惑をもたれなかったかも知れない。
 人間の考えることは限りがある。全世界に何人デザイナーなる人種がいるか知らぬが、それだけのデザイナーが毎日毎日仕事をしていれば、そのうちデザイン案は全て出てしまうだろう。デザインだけではない。小説にしても、世界中の作家が、紫式部の昔から、膨大な量の作品を生産してきた/生産している/生産準備、しているのである。だれも書いたことも見た事もない作品なんてモノはめったにないのである。たいてい過去の作品に似たものがある。また、いくつかのパターンに分類すれば、どれかのパターンに当てはまるのである。どのパターンにも、どのカテゴリーにもない。そんな小説はないだろう。よしんばあったとしても、そのうちになくなるだろう。
 ようするに、デザインにしても小説にしても、出来上がったモノは他のパクリ、本歌取り、影響をうけた、といわれてもしかたがない。では、どうするか。自分はこの作品で何をいいたいのか、何を表現したいのか、それをしっかり作品に込めることである。似たような作品はどこかに必ずある。しかし作品を創るクリエイターは世界中でただ一人なのだ。それが創作という仕事ではないのか。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎


監督 山田洋次
出演 渥美清、中原理恵、佐藤B作、渡瀬恒彦、倍賞千恵子、美保純

 シリーズ33作目である。この作品は、このシリーズの転換点となった作品であると同時に、このシリーズの他の作品とは毛色の違う作品となっている。
 まず、マドンナの扱いが違う。中原演じる風子だが、この風子は、この映画ではマドンナ的な立位置のキャラクターではあるが、寅次郎のあこがれや恋愛の対象ではない。寅次郎は風子の保護者であるのだ。風子の幸せを近くで願っている。
 また、マドンナに好意を寄せる好青年。まあいわば寅次郎の恋敵ともいえるが、最後はマドンナは寅次郎に好意をいだきつつ好青年といっしょになるというパターン。寅次郎も恋敵たる好青年に好意を持ち、二人の行く末の幸せを願う。井川比佐志、米倉斉加年、室田日出男、村田雄浩といった人たちの役どころであった。ところが今回は渡瀬恒彦のバイク乗りのトニーがその位置の役どころだが、これはまったく「好青年」ではない。ダメ男で、寅次郎は風子から手を引けとトニーにいう。こういうパターンはこのシリーズではこの作品だけではないか。それに渡瀬はこの「男はつらいよ」シリーズには少々違和感があった。「噂の寅次郎」の室田の時もこの違和感を感じた。渡瀬恒彦にしても室田日出男にしても深作欣二の「仁義なき戦い」シリーズで強烈な印象が残った演技をしている。その印象が残っていて、「男はつらいよ」に出ると違和感を感じるのだろう。「男はつらいよ」と「仁義なき戦い」まったく正反対北極と南極みたいなものだ。
 この映画の寅次郎、随所にヤクザ者の片鱗を垣間見せている。また、葛飾のシーンが比較的少ないような印象を受けた。ともかく「男はつらいよ」シリーズ中の異色作といえるだろう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

チュロス


 チュロスや。サクッと軽い揚げ菓子やから、おやつにちょうどええで。材料もそんなにむつかしいもんはいらへん。バター、砂糖、強力粉、塩、卵、グラニュー糖、シナモンパウダー。こんなもんやな。あと、しぼり袋と先っちょの金具がいるで。この材料見たら、シュークリームのシュー生地ドーナツとよう似とう。けど、これはチュロスや。
 さて、作っていこか。まず、鍋に水、砂糖、塩、バターを入れて加熱。バターが溶けたら強力粉を入れるねん。木へらでかき混ぜる。全体がまとまったら火から降ろす。溶いた卵をちょっとづつ加えて混ぜ合わせるねん。卵が完全に溶けてポタとなったら生地はでけた。
 これをしぼり袋に入れる。油を180度にする。しぼり出しながら揚げていく。適当な長さになったら切る。ハサミで切るのが切りやすい。できたら二人がかりでやったらええで。1人がしぼり出す。1人が切る。180度の高温の油や。充分に気つけなあかん。ワシは5月に火傷してエライめにおうた。完治すんのに二ヶ月かかったで。痕はまだのこっとる。たぶん、ずっと痕は残るやろ。
 さて、ええぐあいに揚がった。シナモンパウダーとグラニュー糖をまぶして食う。うまいで。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

フライドチキン


 ワシはビールのアテでは鶏の唐揚げがいっちゃん好きや。鶏の揚げもんゆうても和風の竜田揚げ中華風の唐揚げなどいろいろあるけど、今回は洋風のフライドチキンにしよ。フライドチキンちゅうとバースによう似た白ひげのおっさんのフライドチキンがある。ワシは最近はあまり食わんけど、昔はちょくちょく食った。アレもうまいけど、アレ、鶏肉のうまさゆうよりスパイスのうまみとちゃうやろか。
 さて、ワシのフライドチキンや。肉は手羽元を用意した。これを電子レンジで加熱して、すりにんにくと白ワインで下味をつけておく。半日はつけておきたいな。これを薄力粉とスパイスをつけて揚げる。スパイスは粒の黒こしょうとオールスパイスを乳鉢で粗く砕いたモノをつこうたで。
 骨つき肉だから中温の油でじっくりと揚げなあかんねんけど、先に加熱してあるから高温でさっと揚げたらええ。さてカラっと揚がったで。レモンをちょいとしぼってかぶりつこう。で、ビールをガー。たっまりませんなあ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

どんぶらこ池

 うしがえるが鳴いている。水面の半分以上はヨシが生えていて、ヨシ以外にもスイレンやホテイアオイが繁茂している。水面が見える面積はかなり狭い。その狭い水面を、アメンボが遠慮がちに滑っている。
 この池のほとりに立つのは何年ぶりだろうか。子供のころ、よくこの池に遊びに来た。ザリガニを釣ったり、タイコウチやヤゴといった水棲昆虫を捕って遊んだ。
「どんぶらこ池」その池はこう呼ばれていた。わたしが子供のころはもっと大きな池だった。いまは池の面積は半分になり、半分は公園になっている。
この池の水面に波が立つことはない。しかし、一度だけこの池の水面が激しくゆれたことがあった。
 
 きょうも給食のパンを残した。一度ランドセルの底にパンが入っているのを見つけられて、おばさんにこっぴどく叱られた。サチコはおかずだけで、おなかがいっぱいになってしまう。パンまでとても食べられない。パンを残していると夕食を食べさせてくれない。
 池のほとりに座ってパンをちぎって池に投げ入れた。数匹のコイがやって来てパンを食べる。その中でもひときわ大きなコイが、いつもサチコのすぐ近くまで寄ってくる。水面に顔を出して口をパクパクさせて、次のパンをねだる。友だちの少ないサチコにとって、そのコイは友だちだ。
 その池はわたしの下校ルートだった。5年生の時サチコは転校してきて、わたしと同じクラスになった。席も隣になった。暗い女の子であった。なんでも両親を台風で亡くし、親戚の家に預けられているとか。
 そのサチコが毎日、池の端で座っている。暗い子だから、おしゃべりしても楽しくない。だからわたしは、声をかけずにその横を通り過ぎるだけだった。声はかけないが何をしているのか興味があった。
 ある日、思い切って声をかけた。
「なにしてんの」
「パンやってんの」
「それ、給食のパンやんか。食べへんのか」
「おかずだけでおなかいっぱい」
「そんなもったいない。オレが食べてやる」
「いいの。コイタロウが食べてくれるから」
 大きなコイがパンくずをくわえて池の中に泳いでいった。
 それから、わたしは、池の端に座ってコイにパンをやっているサチコとときどきお話をするようになった。サチコは、ほんとうは頭が良くて、思ったほど暗い子じゃないことがわかった。学校でも会話をするようになった。わたしはサチコの友だちになったようだ。
「あのね。わたし、こんど転校するの」
「え、神戸に来て4ヶ月しかたってないやんか」
「いまのおばさん、4ヶ月だけという約束でわたしをみてるの」
「次はどこに行くの」
「北海道」
「そこも4ヶ月か」
「うん」
「おちつかなくて大変だね」
「うん。でも、わたし、ここがいい。神戸がいい。ここにいたい。ここがいいの。コウちゃんもいるし、コイタロウもいる。大人になったら神戸に帰ってくる」

 サチコは北海道に引っ越した。何度か手紙のやりとりをしたが、そのうち、疎遠になった。
わたしは商社に就職し、それを知ったのはロンドンにいたときだった。
 1995年1月17日。阪神大震災。神戸は壊滅的な被害にあった。さいわい、わたしの家も家族も全員無事だった。安否確認の時、どんぶらこ池が半分になったと聞いた。池の北側にある石垣が崩れ、しかも激しいゆれで水門が壊れて、水が半分以上流れ出したのだ。

 神戸はすっかり復興した。見た目は。しかし、街を歩くと、震災後の神戸は震災前とは違う街になっている。このどんぶらこ池も半分になった。
 さて、そろそろ帰ろう。小学校の時の同級生サチコのことを想い出していた。チャプン。池の水面に波紋が行った。大きな魚が水面に現れた。こちらに泳いでくる。大きなコイだ。
「コイタロウか」
 コイは水面に顔を出して口をパクパクさせた。持っていた食パンをちぎってやった。コイはタフで長生きの魚だ。ひょっとして生きていたらと思ってパンを用意していた。
 横の公園に慰霊碑がある。阪神大震災の犠牲者はこの地域で95人。慰霊碑には95人の名前が刻んである。その中にサチコの名前もあった。彼女は独身だったから判った。念願どうり大人になって神戸に住んでいたのだ。そして神戸で死んだ。
「サチコ、コイタロウは元気だよ。ぼく光一も戻ってきたよ。神戸はあいかわらずきれいな街だよ」
  
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

メッセンジャーの力投で初物外国人先発の中日に勝つ

 今の阪神がいっちゃんやったらあかんこと。それは下位球団との試合を取りこぼすこと。で、ちゅうこっちゃから最下位中日に負け越すなんて許されへん。3タテくらわさなあかん。
 で、その中日の今日の先発。初対戦のネイラー。初もんの外国人ピッチャー。こりゃちょっと不気味やな。ほんでもって、メッセンジャーとの54番どうしの投げ合い。7回までO行進の投手戦。8回鳥谷と福留のタイムリーで2点先制。ネイラーをKO。9回にも相手のミスでもう1点。メッセンジャー、呉昇桓に直結。呉昇桓なんなく3者凡退におさえて勝った。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

外道忍法帳


 山田風太郎        角川書店

 1チーム15人。それが3チーム。総勢45人が入り乱れてあい争う。風太郎忍法帳シリーズ最多の登場忍者数である。
 天正遣欧少年使節がローマ法王に謁見したとき、日本でのキリスト教布教資金として100万エクーもの金を預かってきた。
 時代は下って徳川時代。キリシタンはご禁制となり、教徒は弾圧され、捕まって苛烈な拷問を加えられて棄教を強いられていた。拒否して殉教する者多数。そんなおり老中松平伊豆守に重要な情報がもたらされた。
 使節団の一人ジュリアン中浦が313年間財宝を隠し通すため15人の少女の1人づつの身体に鈴を隠した。313年後キリスタンがご禁制でなくなった時のためである。
この15人の処女忍者のボスは、キリスタン大名大友宗麟のひ孫天姫。処女忍者たちは大友忍法を身につけている。彼女たちの体内より15個の黄金の鈴を取り出せばお宝の隠し場所が判る。
 伊豆守は15処女忍者がいる長崎に、15人の伊賀者を送った。この情報は幕府転覆を画策する由比正雪の耳にも。正雪は幕府転覆資金を得るため15人の甲賀者を長崎におくる。
 なんせ45人の忍者である。それが三つ巴の争いをくりひろげるわけで、忍法帳最大の見せ場忍法合戦もそれだけの数あるわけ。これがヘタな作家だと、物語が始まって終わるまで、延々忍法合戦ばっかりの小説になる。ところがさすがに山田風太郎、こんなバカみたいな数の忍者をちゃんと使い分け使いこなしている。なんせ45人。敵方の忍者と遭遇すれば即、戦い。そして双方の忍法を披露しつつ、たいてい相討ちになる。それに15処女忍者のボス天姫の正体は最後に判るのだが、たいていの読者は正体が判っているだろう。
 ジュリアン中浦は殉教する前にこういい残している。
「わたしの言葉にそむいて、もし修羅の血をながすようなことであれば、313年後劫罰の雷火がひらめくであろう」
 ジュリアン中浦が死んだのは寛永10年1633年。それから313年後1945年の長崎・・・。 

 星群の会ホームページ連載の「SFマガジン思い出帳」が更新されました。どうぞご覧になってください。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

打線組み換え大当たり。藤浪12勝目!

きょうは打順を組み替えての試合やった。開幕以来ずっと4番やったゴメスを5番に下げ、かわりに福留を4番、マートン3番。この打順が大当たり。福留ホームランマートンタイムリーで5点。5対1で阪神快勝。藤浪はフォアボールを大安売りしながらも12勝目。阪神、ひやひやしながらも首位にとどまる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

9月のセリーグがおもろなってきたやんけ

さすがマエケンやな。福留の犠牲フライの1点だけにおさこまれてしもうたな。けんどなヒットは阪神かて打っとうねんで。ヒット数は7本と7本おんなじや。けんど5対1で負けた。やっぱホームランはこわいな。エルドラッドのスリーランで勝負ありや。あと広島新井のホームスチールなんてワザも使われたし。
 これでヤクルトとゲーム差なし。セリーグおもろなってきたやんけ。パリーグのソフトバンクみたいなダントツの首位なんて、なにがおもろい。ファンとしてハラハラドキドキするからおもろいんや。9月も楽しみ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

9月になりました

 
9月になりました。だいぶん涼しくなりました。わたしの起床時間は午前4時です。別にしじみのオルニチンなど飲まずとも、朝の目覚めはいいほうです。朝、目覚めてうがい手水に身を清めたあと、まずパソコンの前に座ります。パソコンの置いてある部屋は、こんな早朝でも30度を越えてました。エアコンをつければいいのですが、エアコンは寝室だけに設置してあります。わたしのような貧乏人はエアコンを二つも三つも設置するお金はありません。
 わたしは暑さに強いからいいです。でも、パソコンをこんな高温の部屋に置いてだいじょうぶだろうかと心配してましたが、機嫌よく稼動しています。その早朝4時のパソコンの部屋の温度は、今朝は28度でした。30度をきってます。
 9月といってもさしたる予定はありませんが、落語会に行く予定です。9月12日新神戸オリエンタル劇場での桂文之助さんの独演会に行きます。
 それに宣伝会議賞の応募受付が始まります。わたしはこの賞には毎年応募しています。一日のうちの1時間はコピー作成に使う予定です。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
   次ページ »