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藤浪、完投完封。

 優勝ののぞみがないわが阪神タイガース。もう、なんの意味も意義もない消化試合ではあるが、個人成績がかかる選手もいる。藤浪の最多勝。
 相手の巨人はヤクルトのマジック減らしをなんとか阻止したいところ。藤浪の最多勝かせぎには不足のない相手。その巨人相手に完投完封。いまは、藤浪でしか勝てんな。
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博士の異常な愛情


監督 スタンリー・キューブリック
出演 ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット、スターリング・ヘイドン

 この映画の正式なタイトルは「博士の異常な愛情または私は如何にして心配するのを止めて、水爆を愛するようになったか」という長いもの。
 かの永遠の名作「2001年宇宙の旅」のスタンリー・キューブリックが米ソ冷戦時代に放ったブラックコメディの傑作である。
 アメリカはバープルソン空軍基地のリッパー将軍が狂った。「R作戦」を発動した。訓練ではない実戦である。R作戦=敵を核攻撃せよ。
 核爆弾をしこたま腹にかかえこんだB52戦略爆撃機がソ連に侵攻する。あと20分足らずでB52がソ連領内に到達する。
 国防総省で大統領はじめアメリカのえらいさん一同が対応を協議。その場にソ連大使も呼ばれる。大使はいう。ソ連は攻撃されれば自動的に報復核攻撃する装置を完成させている。
 黒メガネで車椅子のドイツ人科学者ストレンジラブ博士もいう。アメリカにも同様の装置がある。私が独断で作った。コンピュータ制御の「皆殺し装置」を。大統領を「総統」といい間違え「ハイル~」と右手がはね上がるのをおさえながら。
 B52はひき帰したり、ソ連に迎撃されたが1機だけソ連領内に入る。その機は弾倉が故障。コング大佐が爆弾にまたがって修理中、突然弾倉のフタがあく。コング大佐は爆弾にまたがり、テンガロンハットをふりながらロデオのように落ちていく。
 甘いラブソングが流れる中、核のきのこ雲があちこちで立ち上る。
 たった一人の狂人のせいで世界は破滅する。また、そんな狂人を軍の要職に就けたことの怖さ。世界が破滅するのは、ま、こんなもんだ。ちょっとつついたらパンと破裂するほど核を溜め込んでいることの怖ろしさ。この映画は60年代米ソ冷戦の真っ只中に創られた映画である。いまはそのソ連はない。しかし核は明らかに拡散した。「狂人」が核を手にする機会は今のほうが多いのではないか。核の恐怖はまったくなくならないのである。
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