雫石鉄也の
とつぜんブログ
とつぜんSFノート 第103回
遥かな旅路であった。北海道から関西まで。空路を使わず旅をする。その遥かなる旅路すら、われわれが行う第25回日本SF大会DAICON5までの2年間の旅に比べれば、助走にすぎない。
そんなわけで飛行機に乗りそこなった、われわれ4人は列車を乗り継いで北海道から関西へ帰ることになった。
札幌から函館までの列車で、列車の冷房が故障するという経験をしたりして、なんとか函館までたどり着いた。
当時は青函トンネルなんてハイカラなもんはなかった。船である。青函連絡船で津軽海峡を渡った。
船室は一番安い船室だったと記憶する。船底である。沈没すれば確実に死ねる場所だ。「ポセイドン・アドベンチャー」のように船がひっくりかえれば、助かるかもしれない。
われわれのいた所は、船底の安い船室の中でももっとも居心地の悪い場所であった。エンジンルームのすぐ近く。船の巨大なディーゼルエンジンのゴトゴトゴトという音と振動が休むことなく響いていた。
さだかな記憶ではないが、船室は畳敷きであった。そこにゴロリンと寝転がって、ひたすら時間が経過するのを待つ。ゴトゴトゴトゴト。船舶用ディーゼルエンジンの単調な音が聞こえる。退屈なので外に出る。夜の航海であった。真っ暗でなにも見えない。4時間ほどの航海であったと記憶する。
青森に着いた。もちろん東北新幹線はない。在来線で東京まで。この車中で2年後に行う第25回日本SF大会の方向性を話し合った。4人の基本的な認識は、DAICON5をお祭騒ぎにはせず、サーコンなSF大会とすること。このあたりのことは第99回で書いた。
青森から東京までは遠かった。やっと東京に着いたときは、ホッとした。東京からは、さすがに新幹線に乗った。ほんと、やれやれである。
新大阪まで3時間とちょっと。青函連絡船で函館から青森に行くより早い。あっという間に新大阪。新幹線のありがたさがよくわかった。
さて、関西に帰って来た。まずやるべきことは実行委員会の組織作り。この時点では第25回日本SF大会実行委員会の委員は4人だけ。このうち星群のYSは星群の仕事に専念するためSF大会にはかかわらないことになった。あとは小生と山根啓史と山根の同人誌仲間の若いの。
イベントの実行委員会の組織作りは、人脈が重要である。この3人の中で一番の年長でファンダム歴が長いのは小生である。手持ちの人脈をフルに活用する必要があると考える。
小生は大阪に着いて、まず3人に電話した。
そんなわけで飛行機に乗りそこなった、われわれ4人は列車を乗り継いで北海道から関西へ帰ることになった。
札幌から函館までの列車で、列車の冷房が故障するという経験をしたりして、なんとか函館までたどり着いた。
当時は青函トンネルなんてハイカラなもんはなかった。船である。青函連絡船で津軽海峡を渡った。
船室は一番安い船室だったと記憶する。船底である。沈没すれば確実に死ねる場所だ。「ポセイドン・アドベンチャー」のように船がひっくりかえれば、助かるかもしれない。
われわれのいた所は、船底の安い船室の中でももっとも居心地の悪い場所であった。エンジンルームのすぐ近く。船の巨大なディーゼルエンジンのゴトゴトゴトという音と振動が休むことなく響いていた。
さだかな記憶ではないが、船室は畳敷きであった。そこにゴロリンと寝転がって、ひたすら時間が経過するのを待つ。ゴトゴトゴトゴト。船舶用ディーゼルエンジンの単調な音が聞こえる。退屈なので外に出る。夜の航海であった。真っ暗でなにも見えない。4時間ほどの航海であったと記憶する。
青森に着いた。もちろん東北新幹線はない。在来線で東京まで。この車中で2年後に行う第25回日本SF大会の方向性を話し合った。4人の基本的な認識は、DAICON5をお祭騒ぎにはせず、サーコンなSF大会とすること。このあたりのことは第99回で書いた。
青森から東京までは遠かった。やっと東京に着いたときは、ホッとした。東京からは、さすがに新幹線に乗った。ほんと、やれやれである。
新大阪まで3時間とちょっと。青函連絡船で函館から青森に行くより早い。あっという間に新大阪。新幹線のありがたさがよくわかった。
さて、関西に帰って来た。まずやるべきことは実行委員会の組織作り。この時点では第25回日本SF大会実行委員会の委員は4人だけ。このうち星群のYSは星群の仕事に専念するためSF大会にはかかわらないことになった。あとは小生と山根啓史と山根の同人誌仲間の若いの。
イベントの実行委員会の組織作りは、人脈が重要である。この3人の中で一番の年長でファンダム歴が長いのは小生である。手持ちの人脈をフルに活用する必要があると考える。
小生は大阪に着いて、まず3人に電話した。
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トラキチ酒場せんべろ屋 7月27日
「おもやん、ビール」
「ワシも」
「アテ、そやなツバメの唐揚げや」
「ワシはコイの洗いや」
「え、そんなんないて、しゃあないな。ドテ煮込みとズリの塩焼き」
「ワシは豚キムチ炒め」
「しかし、なんですな。きのうは広島に惨敗、きょうはヤクルトに惨敗。惨敗続きやな」
「点はとんねんな。いと少なしを」
「そや、それを投手力で守ってたのが、その投手が夏バテぎみやな」
「追加点取れんうちに逆転される。ま、いつものパターンや」
「ワシも」
「アテ、そやなツバメの唐揚げや」
「ワシはコイの洗いや」
「え、そんなんないて、しゃあないな。ドテ煮込みとズリの塩焼き」
「ワシは豚キムチ炒め」
「しかし、なんですな。きのうは広島に惨敗、きょうはヤクルトに惨敗。惨敗続きやな」
「点はとんねんな。いと少なしを」
「そや、それを投手力で守ってたのが、その投手が夏バテぎみやな」
「追加点取れんうちに逆転される。ま、いつものパターンや」
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