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トラキチ酒場せんべろ屋 7月16日

「大将、ひさしぶりやな」
「なにしとったんや」
「いや。いろいろあってな」
「お前とこ大雨はどうやったんや」
「うん、えらい雨ふったけど大丈夫やったで。きーこは」
「来とるで」
「おお。せえやん。どないしてたんや」
「いそがしゅうてな。1週間ぶりやな」
「しかし、阪神、惜敗やな」
「そや。しかし、一方的に巨人に負けたんやのうて、せり負けたな」
「ま、ええ試合したんとちゃうか」
「ヒットかて阪神の方がようけ打ってるんやで」
「そや。種まきはせっせとするけど、なかなか収穫でけへんな」
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関ヶ原


監督 原田眞人
出演 岡田准一、役所広司、有村架純、平岳人、東出昌大、松山ケンイチ

 失敗作である。主人公は石田三成との設定である。で、三成は正義の人、秀吉死後も豊臣家に忠義をつくす大義の武士。対する徳川家康は天下とりの野望に燃え、秀吉の死を好機とし諸大名を抱きこんで、自らの野望を果たさんとする腹黒タヌキオヤジとして描いている。
 主人公の三成に感情移入して欲しいと、いっしょうけんめいにつくってあるが、三成と家康の格の違いを見せつけただけであった。三成は有能な官僚にすぎず秀吉あっての三成である。対する家康は豊臣家などは眼中にない。この国全体を視野に入れた大きな戦略に則って行動する。三成はただの事務屋である家康は政治家であり軍人である。事務屋と軍人が戦争をすれば結果は判りきったことだ。
 勝負の分かれ目は人望である。三成の味方は大谷刑部だけだが、家康は北政所を味方につけ、加藤、福島ら有力者を味方にした。関ヶ原の戦い。これは淀と北政所の代理戦争でもあったのだ。この映画、主人公の設定からして下手である。三成を主人公にしたいのならもっと別の描き方があったろう。こういうシナリオなら家康を主人公にすべき。三成と家康の格の違い。これは岡田准一と役所広司の俳優としての格の違いに正比例している。
 人気女優の有村架純を使いたいがために初芽という伊賀のくのいちを登場させたのだろが、有村の人気におぶさっただけのキャラクターで、さして意味のある登場人物とは思えぬ。このキャラ不要である。
 つっこみどころもいくつかあった。戦闘でクロスボウを使っていたが、あのころに日本でクロスボウなる武器はあったのだろうか。それに有村の初芽がいっていたが、「伊賀者は茶の道にたけている」こんなことは聞いたことはない。小生の伯母はお茶の師匠をやっている。今年で100歳だが健在である。こんどあったら聞いておこう。
 ともかく観て時間のムダな映画であった。
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