雫石鉄也の
とつぜんブログ
とつぜんSFノート 第100回
小生、SFファンとなってずいぶん経つ。そうだな。ファン歴は半世紀に近いかな。子供のころから、この年になるまで、ずっとSFファンをやってきた。
小生、あくまでSFの愛好家であってプロではない。SFでメシを食っているわけではない。SFは趣味でありアマチュアである。では、小生はなにして食って家族を養っているのか。小生の本業はなにかと聞かれれば、資材購買であろう。
若いころはコピーライターをしていた。広告制作の足を洗ってから、ずっと資材とか購買仕入れといった仕事をかれこれ30年やっている。今の会社でも購買屋である。
広告業界から転身して、最初に入った会社では電子部品を扱った。まず最初は在庫管理から。抵抗、コンデンサー、半導体、コネクター、リレー、スイッチ、コイル、基板。電子部品の種類はものすごく多い。それら覚えていかなくてはならない。これらの品物は小さなモノが多い。ほとんどのモノが手のひらに乗る。それを1つ1つ目で見て手でさわって(中には素手でさわってはいけないモノもある)覚えるのだ。コネクターで最もよく扱ったヒロセ電機のサミコンなら、小生は手で握っただけでも型名がわかる。
在庫管理と購買は両輪。在庫管理がまともにできない者は購買もできない。そらそうだろう。在庫量を把握してないで、どうして発注数が決められる。
在庫管理で最も大切なことは先入れ先出しということ。先に仕入れた品物から払い出していくということ。以前、こんなことがあった。某大手の菓子メーカーでのこと。菓子の原材料の残が少なくなった。購買が発注。納品された。納品された原材料を残の原材料の上に置いて保管。上の原材料から使っていって、下の古いモノは古くなる一方。で、たまたまこの下の古い原材料を使って菓子を製造。品質が悪い菓子となって問題となった。
かようなことは資材の人間としては絶対にしてはならない。ゆえにモノを発注するのならば、まず倉庫の整理からしなければならない。残と新に入荷するモノをはっきりと区分するようにしなければならないのである。
さて、購買である。在庫管理業務は社内だけで完結する。購買業務はそうではない。購買とは読んで字のごとくモノを買う仕事である。当然、仕入先がある。購買を行うにおいて、最も大切なことは仕入先といかに良好な関係を築くかということだ。厳に慎まなくてはいけないことは、「買ってやるんだ」という意識を持つこと。買う方がえらく売る方が下ということは決してない。購買と営業はあいみたがい、お互いさまである。こっちは会社の仕事でモノを買う、営業も会社の仕事でモノを売っているのだ。お互い会社のカネでモノを買い、モノを売って会社のカネとしているのである。
だから、小生、30年購買をやってきて、仕入先には損はさせていない。もちろん小生も自分の会社のカネを使うのだ、極力安く買うのはもちろんである。しかし、仕入先に損をさせてまで仕入れるのは良くない。複数の仕入先に見積もりを出してもらい、極端に安い見積もりを出した仕入先には発注しない。損を出してなければ、そこに発注するが、あきらかに損を覚悟で見積もりを出した業者には発注しない。取引先、仕入先とは長い良好な関係を続けたい。そんなムリをしている所とはいびつな関係になってしまうからである。
小生、あくまでSFの愛好家であってプロではない。SFでメシを食っているわけではない。SFは趣味でありアマチュアである。では、小生はなにして食って家族を養っているのか。小生の本業はなにかと聞かれれば、資材購買であろう。
若いころはコピーライターをしていた。広告制作の足を洗ってから、ずっと資材とか購買仕入れといった仕事をかれこれ30年やっている。今の会社でも購買屋である。
広告業界から転身して、最初に入った会社では電子部品を扱った。まず最初は在庫管理から。抵抗、コンデンサー、半導体、コネクター、リレー、スイッチ、コイル、基板。電子部品の種類はものすごく多い。それら覚えていかなくてはならない。これらの品物は小さなモノが多い。ほとんどのモノが手のひらに乗る。それを1つ1つ目で見て手でさわって(中には素手でさわってはいけないモノもある)覚えるのだ。コネクターで最もよく扱ったヒロセ電機のサミコンなら、小生は手で握っただけでも型名がわかる。
在庫管理と購買は両輪。在庫管理がまともにできない者は購買もできない。そらそうだろう。在庫量を把握してないで、どうして発注数が決められる。
在庫管理で最も大切なことは先入れ先出しということ。先に仕入れた品物から払い出していくということ。以前、こんなことがあった。某大手の菓子メーカーでのこと。菓子の原材料の残が少なくなった。購買が発注。納品された。納品された原材料を残の原材料の上に置いて保管。上の原材料から使っていって、下の古いモノは古くなる一方。で、たまたまこの下の古い原材料を使って菓子を製造。品質が悪い菓子となって問題となった。
かようなことは資材の人間としては絶対にしてはならない。ゆえにモノを発注するのならば、まず倉庫の整理からしなければならない。残と新に入荷するモノをはっきりと区分するようにしなければならないのである。
さて、購買である。在庫管理業務は社内だけで完結する。購買業務はそうではない。購買とは読んで字のごとくモノを買う仕事である。当然、仕入先がある。購買を行うにおいて、最も大切なことは仕入先といかに良好な関係を築くかということだ。厳に慎まなくてはいけないことは、「買ってやるんだ」という意識を持つこと。買う方がえらく売る方が下ということは決してない。購買と営業はあいみたがい、お互いさまである。こっちは会社の仕事でモノを買う、営業も会社の仕事でモノを売っているのだ。お互い会社のカネでモノを買い、モノを売って会社のカネとしているのである。
だから、小生、30年購買をやってきて、仕入先には損はさせていない。もちろん小生も自分の会社のカネを使うのだ、極力安く買うのはもちろんである。しかし、仕入先に損をさせてまで仕入れるのは良くない。複数の仕入先に見積もりを出してもらい、極端に安い見積もりを出した仕入先には発注しない。損を出してなければ、そこに発注するが、あきらかに損を覚悟で見積もりを出した業者には発注しない。取引先、仕入先とは長い良好な関係を続けたい。そんなムリをしている所とはいびつな関係になってしまうからである。
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