goo

プリンセストヨトミ


監督 鈴木雅之
出演 堤真一、綾瀬はるか、岡田将生、中井貴一、笹野高史

 原作は未読。読んだ人の話によれば万城目学の作品の中ではもひとつとのこと。また、映画もあまりいい評判は聞かない。
 で、見た。いやあ、思いのほか面白いかった。確かに突っこみどころはたくさんあるが、かような映画でそんなことをいうのはヤボというもの。だいたいが、大うそ大ぼらを映画化したものだから、多少のちぐはぐは見逃してもいいんじゃないの。
 東京から新幹線で富士山をながめながら、会計検査院の3人の検査官が大阪にやって来た。大阪城を仰ぎ見る謎の法人「OJO」に毎年5億もの補助金が税金から支払われている。これは果たして適切な支出か。3人はこれの調査にやってきたわけ。検査官たちはOJOの事務所の前のお好み焼き屋「太閤」でお好み焼きを食う。ここの主人がなにやらワケありげなおっさん。
 調査を進めるうちに意外な事実が。豊臣は400年前、大阪夏の陣で滅んだ。太閤様の血を継ぐ者は一人残らず死んだ。はずだが、秀頼の一子国松は生きのびた。六条河原で斬首されたのは影武者。で、大阪の人たちは密かに豊臣の血筋を守り続けている。そして大阪は大阪国として、大阪以外の日本には知られずに存在している。その大阪国の首相はお好み焼き屋「太閤」のおっさん真田幸一だ。そして真田家の男の仕事はプリセストヨトミを守ること。
 大阪人の豊臣に対する感情を、そのまま映像化している。小生も、関西人として共感できるところもあった。ただ、大阪はトヨトミが象徴で守るのか、だったら神戸はどうなんだと思った。神戸だったらキヨモリか。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )