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子供のころの台風

 2週続けての台風であった。休日出勤の多い小生の会社ではあるが、さすがに昨日は久しぶりの全休であった。それに、昨日は月曜だったから、週末開店のとつぜんキッチンも休業。週末料理人もお休みであった。そういうわけで、一日中だらだら。たっぷり昼寝して、本読んで、原稿書いて、夜はテレビなど観てすごす。台風でなかったら休日出勤してただろう。台風のおかげでゆっくりできた。
 昨日は昼間は静かであった。これで本当に台風が来るのかなと思っていたが、神戸では夜になって暴風雨となった。しかし、先週の18号の方が、昨日の19号より少し強かったように思う。マエケンと藤浪の背番号だ。投手としての今の現状を表しているようだ。
 小生宅はマンションの4階。外は暴風雨が吹き荒れているが、部屋の中は静かであった。鉄筋コンクリートのマンションだから、台風といっても平然としておれるが、昔は大変であった。
 小生は子供のころ、今と同じ神戸市内だが、木造の県営住宅に住んでいた。台風が来るとなると、各窓に板を打ち付けて風が吹き込まないようにしたり、雨戸をクサビで固定したりした。これを怠ると強風が吹き込んで屋根が吹き飛ぶ恐れがある。なにせ古い木造住宅だから。昔はよく停電したから懐中電灯やロウソクの準備が必要。それに忘れてならないのは、市に頼んで、特別にトイレの汲み取りに来てもらうこと。当時は水洗ではなくおつりの来る汲み取り式のトイレだった。子供のころ住んでたところは、低い土地で、ちょっと雨量が多いと、すぐ川があふれ道路が冠水、床下浸水はたびたび。こうなるとトイレの内容物があふれる。台風が去った後も異な香りが立ちこめる。
 そうこうしているうちに台風襲来。なぜか子供のころの台風の記憶は夜が多かった。夜になって暴風雨。そのうち停電。真っ暗。ロウソクに点火、ゴーゴーピューピューという風の音。バラバラという大雨。家がギシギシ揺れる。そんな中ロウソクのチロチロ揺れる明かりのもとで、おにぎりを食べる。台風は非日常をもたらすのだ。怖いというよりワクワクした感じだった。
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