鳥キチ日記

北海道・十勝で海鳥・海獣を中心に野生生物の調査や執筆、撮影、ガイド等を行っています。

フィールドネット・ラウンジ企画ワークショップ「研究者はいかに野生動物保護にかかわるべきか」

2015-01-08 17:34:54 | お知らせ


 直前のご案内で恐縮ですが、予約不要・入場無料ですので、東京近郊の方は午前の鳥見の後にでもよろしかったらおいで下さい。主催者の方によれば研究者向けの小難しい話ではなく、会場からの質問を積極的に受け付けるそうです。私はゼニガタアザラシと人の関わりについて話題提供させていただく予定です。

以下、主催者よりの案内。

フィールドネット・ラウンジ企画ワークショップ


【日時】2015年1月10日(土)
13:30~18:00
【会場】東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
3階大会議室(303)
参加無料
予約不要
【プログラム】

第1部 野生動物保護に携わるNPOの立場から

片岡 義廣(NPO法人エトピリカ基金代表理事)

「エトピリカプロジェクト:海鳥を知り守ろう」

千嶋 淳(NPO法人日本野鳥の会十勝支部副支部長/漂着アザラシの会副代表)

「トッカリとの共存を目指して」

興膳 健太(NPO法人メタセコイアの森の仲間たち代表理事/猪鹿庁長官)

「獣害を地域の資源に」

第2部 野生動物保護に携わる研究者の立場から

坪川 桂子(京都大学大学院理学研究科博士課程/ポポフ日本支部)

「ゴリラと住民のために研究者が出来ること」

山根 裕美

(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程/
NPO法人ワイルドライフ・プロミシング)

「都市ナイロビに棲むヒョウと人々の関わり」

目黒 紀夫(AA研研究機関研究員/NPO法人アフリック・アフリカ)

「コミュニティを研究することと支援することとのあいだの隔たり」

コメンテーター

山極 寿一(京都大学総長)
湯川秀樹博士にあこがれて京大理学部に入学後、霊長類学に出会う。30年以上にわたってアフリカの熱帯林でゴリラの行動を観察。野生ゴリラのような「泰然自若」がモットーで、ゴリラの社会から人類の起源、人間社会をみるユニークな視点をもつ。ゴリラの生態研究で身に付けたフットワークの軽さを理想のキャンパスづくりに生かすため奮闘中。絶滅の危機にある東ローランドゴリラの保護を続ける現地NGOポポフの日本支部代表。
岩井 雪乃(早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター准教授)
大学進学時からアフリカと動物保護に関心があり、卒業後、青年海外協力隊(理数科教師)としてタンザニアに派遣。動物との「共生」を「強制」されるのではなく、人びとが主体的に選択できる社会をめざし、セレンゲティ国立公園の周辺の村で調査研究を続けている。「豊かな」社会の多様なあり方を、日本およびアフリカで考えるNPO法人アフリック・アフリカ代表理事。
問い合わせ先:關野伸之sekino_nobuyuki@yahoo.co.jp【主催】東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研)

「北海道の海鳥2 ウミスズメ類② アホウドリ類」発行のお知らせ

2014-12-31 16:09:08 | お知らせ


 昨年の「北海道の海鳥1 ウミスズメ類①」の続刊をNPO法人日本野鳥の会十勝支部より発行しました。こちらではエトロフウミスズメ族、ツノメドリ族のウミスズメ類とアホウドリ類を扱います。

著者:千嶋淳 イラスト:鈴木瑞穂 ISBNコード:978-4-9907411-1-2 判型/総ページ数: B5判/56ページ オールカラー 定価: 1,000円(本体)+税 発売年月日: 2014年10月31日 発行:NPO法人日本野鳥の会十勝支部

 太平洋、日本海、オホーツク海とそれぞれ性質の異なる3つの海を持つ北海道近海には、四季を通じて様々な海鳥が飛来しますが、それらの生態や識別について参照できる本は多くありません。「北海道の海鳥」シリーズでは豊富な写真と文章でそれらを紹介します。
 2作目となる本書「ウミスズメ類②、アホウドリ類」の前半では、アメリカウミスズメ、ウミオウム、コウミスズメ、シラヒゲウミスズメ、エトロフウミスズメ、ウトウ、ツノメドリ、エトピリカの8種を扱います。アメリカウミスズメとシラヒゲウミスズメはイラストのみ1ページですが、それ以外は各種について9~14枚の写真と3ページの解説を割いています。写真は若鳥や飛翔、群れ、他種と一緒なども含む多様なカットで実際の識別や観察に役立つようになっており、冬のウミオウムやウトウ巣立ち幼鳥、エトピリカ若鳥などは、載っている図鑑も少ない貴重なものです。解説は各羽衣や類似種との識別、北海道周辺での分布や現状などを、最新の知見も交えて盛り込みました。
 後半はアホウドリ類について、分類や生態、人間との関係などを含む総論の後にコアホウドリ、クロアシアホウドリ、アホウドリの各論となります。こちらも各種13枚の写真と3ページの解説で、洋上での様々な生態をビジュアルとともに楽しめるようになっております。
 購入はHobby's World、日本野鳥の会インターネットショップ、NPO法人日本野鳥の会十勝支部Internet shopで可能なほか、野鳥の会十勝支部などのイベントでも販売予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

(ページ見本)


エトピリカ写真ページとアホウドリ類総論



クロアシアホウドリ写真ページとアホウドリ解説ページ


(2014年11月17日   千嶋 淳)

野鳥の会十勝支部が十勝環境賞を受賞

2014-12-11 21:24:17 | お知らせ
 NPO法人日本野鳥の会十勝支部がこの度、十勝毎日新聞の第15回十勝環境賞を受賞し、12月2日、授賞式・祝賀会に数名の理事とともに参加してまいりました。1979年の発足以来、実に多くの会員の方の活動や思いがこのような形で地域社会の中で評価されたのは、たいへんありがたいことです。

(2014年12月2日   千嶋 淳)

「北海道の海鳥1 ウミスズメ類①」発行のお知らせ

2014-11-30 15:48:00 | お知らせ
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 この度、NPO法人日本野鳥の会十勝支部より「北海道の海鳥1 ウミスズメ類①」を発行いたしました。


千嶋淳 著 鈴木瑞穂 イラスト NPO法人日本野鳥の会十勝支部(2013年発行) B5判 56ページ ISBN978-4-990741-10-5 定価1,050円(本体1,000円+税)

 太平洋、日本海、オホーツク海と性質の異なる3つの海を持つ北海道近海には、四季を通じて様々な海鳥が飛来しますが、それらの生態や識別について参照できる本は多くありません。「北海道の海鳥」シリーズでは豊富な写真と文章でそれらを紹介します。本書では、前半の総論でウミスズメ類全般について進化や形態、生態、人間との関係、季節ごとの見どころなど、後半の各論ではハシブトウミガラス、ウミガラス、ウミバト、ケイマフリ、マダラウミスズメ、ウミスズメ、カンムリウミスズメ、ヒメウミスズメ、ハジロウミバト、コバシウミスズメの10種を扱っています(残りの種は続刊で扱う予定)。最後の3種は参考種のためイラスト込み1ページですが、それ以外は7~15枚の写真と2~3ページの解説を種ごとに割き、写真は夏羽、冬羽にくわえ若鳥や飛翔、群れ、他種と一緒など多様なカットで実際の識別や観察に役立つようになっています。ウミスズメのヒナやカンムリウミスズメ、ウミバトの様々な羽衣などは、載っている図鑑も少ない貴重なものです。解説では各羽衣や類似種との識別、ロシアを含めた北海道周辺での分布や現状などを、最新の知見も交えて盛り込みました。
 購入はHobby's World日本野鳥の会インターネットショップNPO法人日本野鳥の会十勝支部Internet shopで可能なほか、野鳥の会十勝支部などのイベントでも販売予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

(ページ見本)
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(2013年11月25日   千嶋 淳)




「十勝の海の動物たち」発行のお知らせ

2014-11-29 23:06:00 | お知らせ
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 帯広百年記念館ロビー展「十勝沖・海の動物たち」に合わせて、「十勝の海の動物たち」を漂着アザラシの会より発行いたしました。20ページの小冊子ながら、オールカラーで十勝で確実な記録のある海鳥58種、海獣8種を80点以上の写真を用いて紹介しています。ミズナギドリ類やウミスズメ類等、通常の図鑑類にはあまり掲載されていない種類も多く扱い、十勝・道東の海で見られる鳥・獣を幅広く俯瞰できるのが特徴です。500円(+直接お届けできない方は送料80円)で販売いたしますので、購入を希望される方は、メール(pvstejnegeri_yoidore@dance.ocn.ne.jp)またはコメント(記入の際入力したアドレスは、web上では表示されません)にて連絡いただけたら幸いです。(本冊子の作成には日本財団の助成を受けました)

2013年11月25日追記:NPO法人日本野鳥の会十勝支部Internet Shopでもお求めいただけるようになりました。新刊の「北海道の海鳥1 ウミスズメ類①」ともども、引き続きよろしくお願いいたします。

(2012年5月23日   千嶋 淳)