走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

逆境はチャンス、順境はピンチ

2010年10月14日 23時34分19秒 | 考え方
 世の中には、「逆境に強い」といわれる人がいますが、私はそういう人たちが生まれつき心が強かったわけではないと思うのです。
では、なぜそう言われるのか。

 恐らく、逆境に強い人がいるわけではなく、逆境が人を強くするのではないかと。
北風に身を晒(さら)す経験をすれば鍛えられるように。

なかには「なんで俺はこんなにがんばっているのに恵まれないんだ」と悔しい思いをしながら、それでも人や環境のせいにせず、必死で乗り越えようとしいてる人は間違いなく成長すると思うのです。
人は恵まれた環境に置かれれば置かれるほど、高い意識を持っていないと強くなれません。

 だからこそ、「逆境はチャンス、順境はピンチ」なのです。

 逆境に晒されている時は、自分の進むべき方向さえ見失ってしまう可能性もあります。
そこでありとあらゆる知恵や感性、経験値を最大限に駆使します。
そうでないと、立ち往生して一歩も進めなくなってしまうからです。

もちろん、結果的には同じところで足踏み状態のままということも多々あります。
しかし、そこで前に進んでいこうというエネルギーを振り絞ることができなければ、自分自身を鍛えることはできません。

振り返ってみれば十代の後半に肉親の死を経験し、二十代前半で伯父の事業の失敗により人の心の裏腹さや、不条理を経験しました。
どんなにがんばっても、何も変わらないという自暴自棄になった時期もありました。
人生の中で最も挫折感を味わった6年間だったように思います。

 おかげで人の痛みが少しはわかるようになったと思います。
 そして、どんな時にも現実をありのまま受け入れられるようになりました。
 
 そのおかげかどうか、誰かが言った

  「二十代は『アリ』になり、
   三十代前半から四十代前半は『トンボ』になり、
   そして、五十代前半までに『人間』になる」という言葉があるが、

 仕事について十年、アリのようにひたすら働いた思いがあります。
 今振り返るとたいして重要な仕事が与えられたわけではないけれど、徹底してやったことで何かを掴んだような気がします。
 次に、トンボの目(複眼)のようにさまざまなものに関心を持ち、自己研鑽に励んだと思います。
 そして、最近、やっと人間らしくなってきたと思います。
社会には弱い人たちがいて、その人たちの味方になれるようになってきました。
強い人は放っておいても生きていけます。
だからこそ、弱い人たちに平等に機会を与えようと心がけています。
そういう温かい血がやっと流れ始めたかなと思う今日この頃であります。


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