雑誌(THE21/11月号)を読んでいると、東京都副知事であり作家でもある猪瀬直樹さんの記事が出ていた。
タイトルは、表題の「自己責任時代」の"平常心"の保ち方
インタビューに応える内容であったが、共鳴したのでご紹介しよう。
どんな状況でも感情に振り回されず、平常心でいられる人は、そうでない人とどこが違うのかという質問に対して、猪瀬氏はこう応えている。
いちばん大きな違いは、頭の切り替えの早さでしょうね。
例えば、上司から叱られるとすぐに落ち込んだり、不機嫌な顔をする人がいますが、叱られたら「あ、そうか」と気づくことが大事。
叱られるには叱られるだけの理由があり、部下のことを考えている上司なら「お前のこういうところがよくない。こうしてみたらどうだ?」といった助言があるはずです。
なぜ叱られたのかを考えて、自分の間違った考え方や行動を改善する方向に目を向けられる人が、平常心を保てる人ですね。
そこで落ち込んだり、反発したりするのは、小さい自分にこだわっている証拠。
小さな自分のプライドが邪魔して、上司からの注意や助言に対して素直に「あ、そうか」と思えない。
僕からすれば、「あなたにはそこまでこだわる自分があるの?」といいたいですね
そして、心を強く保つ3つの方法が書いてありましたので紹介します。
1.集中力を研ぎ澄ます
何事にもまず集中することで、不安や迷いといった雑念をふり払い、
自分のやるべきことに向き合いやすくなる。
これまでに経験したことのない事態に直面すると、既存のルールでは
対応できないことも出てくるが、何を基準に行動すべきか集中して
基準を定める。
2.自分の能力を知り、目標管理をする
論理的に、目標を達成するまでにやるべきことと、かかる期間を
計算し、それを実践する。
これは緊急時においても同じで、考えるスパンが短くなるだけ。
つまり、日頃から冷静に目標管理ができているか否かで、緊急時
の対応にも差が出る。
3.歴史を知り、よりどころとする
歴史の中のどのような時代に生きていたのかを知ることは、自分
のよりどころとなる。
それを知らないのは、立ち位置を見極められないということ。
どうですか、平常心は一朝一夕にはならず。日頃の鍛錬から培われるものだということがよくわかります。