走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

退部者を殆ど出さない野球部-清峰高校野球部

2009年04月03日 05時28分13秒 | その他
 今回の春の選抜高校野球大会で初優勝した清峰高校野球部はすばらしい。
 その野球部を率いるのは、吉田 洸二(よしだ こうじ)監督。
 2001年に同校の監督就任。05年夏には甲子園初出場。06年春には選抜大会初出場で準優勝。
これだけ見るとすごい功績だと思う。

 しかし、06年の春の選抜大会決勝戦では横浜高校と戦い0-21という屈辱的な記録を残している。
恐らく、凱旋帰郷というわけにはいかなかったであろう。
口さがない人たちには、かなり叩かれたことだろう。

 監督は1993年に母校の長崎・佐世保商業高校の監督に就任した。
 当時を「指導の仕方もわからないし、生徒の気持ちも読めない。空回りしているだけだった」といっておられる。

「子どもには、大人に分からない心の中がある」と話すように、高校生のさじ加減は難しいとも。
「水を与え過ぎても駄目になるし、与えなかったら枯れてしまう」と表現する。

それが、「担任するクラスを持っているので」という教員生活の中で、選手の気持ちをケアする勘所(かんどころ)が分かってきた。

 「控え選手を大事にする」。

 16年前から変わらない信念。
「どんなに野球がヘタであっても、役割を見つけてあげるのが監督の仕事」という考え方が根底にある。
「悩んでいる選手がいると、そっと私に教えてくれる子もいる。そういう子のおかげで指導のタイミングをつかめる」。
プレーで貢献できなくても、チームの役に立てる道があることを教えてきた。

 指導者として退部者をほとんど出さずにきたことに手応えを感じている。
「16年間でやめた部員は5人もいない。これは教員を辞める時に自慢したい」

                      2009.4.3 愛媛新聞引用

 こういう監督のチームだから日本一になれたと思う。
 そして、その教え子たちは一流の野球選手になれなくても、一流の社会人にはなれるのではないか。

 私も含めて、公民館のブロックリーダーにも見習わなければならない点がたくさんある。