日本大学文理学部社会学科・後藤範章ゼミナールの日誌☆

社会学科後藤ゼミナールの実態とゼミ生の生態が一目で分かるゼミ日誌! しかと見れ!!!

5月8日 ゼミ後半

2013-05-08 18:00:00 | 2013年度

ゼミ前半が終了し、ここから後半です。



さて、みなさんはこの本をご存じでしょうか。
「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」、通称「プロ倫」です。社会学を学ぶ者ならば、必ず聞いたことのある名称であり、作者はマックスヴェーバーです。文理学部社会学科では、「社会学概論」などの授業で学ぶ基本的な事柄であります。



今年度の後藤ゼミでは、このプロ倫を課題図書として、社会学の古典に触れながら理論について学ぶ授業を展開しようということになりました。確かに、いくら社会学の基本的な部分である「プロ倫」であっても、おそらく大多数の学生がきちんと理解できずに卒業をしていくという現状があります。それを解消するため、この取り組みがスタートしましたが、先生は、加えて「古典を読む」というところにも重きを置いていると言われました。現在の大学生にとって「難解」と感じられている古典を読むことにより、「本を読む」ことの重要性を再認識する意味でも必要なことであると。



各自が、読んできた感想や意見を自由に述べるところから始まりました。







・カトリックとプロテスタントの歴史的背景をどう捉えるのか
・様々なゼクテ(信団)が存在する中でカルバン派が資本主義を体現
・天職は「原因」なのか「結果」なのか

それぞれが疑問や感想を述べ合いながら、プロ倫の第1章について話し合いが行われましたが、やはり、難しい部分も多数あり、なかなか理解に苦しむ場面もありました。





プロテスタントについて述べる4年泉君。



ここで先生は、ベンジャミン・フランクリンの「time is money」を挙げ、資本主義の精神とは何かということについて言われました。安い時給で長く働く仕事と高い時給で短く働く仕事があるとすれば、ほとんどの人が高い時給の方を選ぶかもしれません。しかし、そもそも時間をかけて働き続けることが重要とされた当時の思想が、浪費の時間までも無くし、資本主義の根源を作り上げたのかもしれないという議論になりました。



今回、理解ができないままであったことも、何度も読み返すことにより、自分の知識となってゆきます。次回はさらに充実した議論が行えるように、本を読むという習慣を身に着けていきたいと思います。

文責:松尾修治(2013年度4年ゼミ生)




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5月8日 ゼミ前半

2013-05-08 16:20:00 | 2013年度
5月8日、3時限からゼミが始まりました。

配布物:2013年度 文章表現力講座 担当者表
    2013年度 後藤ゼミ予算
    食生活記録表

3限では、文章表現力講座、後藤ゼミ予算、食生活記録表についての説明を行いました。


2013年度、後藤ゼミ予算について説明する、4年生の堀さん

1度休憩をはさみ、4限では本日の本題の1つである、事前にゼミ生が撮った写真について議論をしました。
これは、1枚の写真にどのような社会学的現象があるのかについて議論をするものです。
ゼミ生が事前に撮った写真の中から20作品を選考しました。


自分が撮った写真について説明する、3年生の菅野君

良い写真を撮るには、顔の表情がわかり、細部まで全体をはっきりと写したもので、真正面から撮ることが大事です。
写真1枚からでも見方によっては、様々な現象が読み取れ、人物だけでなく背景からも読み取ることができます。


写真から読み取れる社会学的現象について語る、後藤先生

壁に描かれた少女の絵、歌舞伎座のビル、下北沢、昭和の日反対デモ、憲法に対して意見を持つデモ、六本木で行われたヨガ、福島の動物の募金活動などの写真があった中で、特に議論の中心となったのは代々木で行われた同性愛者のイベントの写真でした。

なぜ、虹色が同性愛者を象徴するのかという議論になり、自分たちと同性愛者を線引きすることは難しく、明確な違いがないためグラデーションのようになり、この世の中は多様性であり、虹色のようであるからではないのかという意見がでました。
この時間に議論をしていく中で、ネット情報ばかりでなく自分の頭で考え、他者に伝えていくことが大事であると後藤先生からのお言葉がありました。
多くの議論をし、議論が終了したところで休憩に入り、後半へと続きます。

文責:吉原世人(2013年度3年ゼミ生)





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5月8日 第1回「手作り弁当を楽しむ会」

2013-05-08 12:00:00 | 2013年度

13年度前期の後藤ゼミサブテーマとして「食を考える」というものがあります。
今回は、自作のお弁当をお昼休みに持ち寄り、様々な食に関する議論を交えながら食事をする「手作り弁当を楽しむ会」が開催されました。



今回は、3年生4名、4年生2名の計6名がお弁当を用意してきました。
それぞれが持ち寄ったお弁当です。どれも美味しそうですね。



みんな、写真に収めております。



ちなみに先生のお弁当です(奥様のお手製)。

さて、みなさんは「食」についてどんな考えを持っているでしょうか。
私自身、一人暮らしであるため、食生活が偏ってしまいがちで、外食やコンビニ弁当で済ましてしまうことが多々あります。
現在、食産業は大型チェーンが全国に進出し、コンビニやスーパーなども経営時間は伸びる一方であり、「いつでも、どこでも」食を楽しむことができます。
しかし、「全国どこでも、いつでも同じ味・同じ料理が楽しめる」という現状はどう認識できるのでしょう。確かに、食が手軽になったことは、様々な面でメリットがあり、まさに「食が豊かになった」と考えることができます。ですが、同じようなものを同じ環境で食べられるというのは、どこか画一的で多様性が失われるという側面もあります。





今回、それぞれが作ったお弁当を解説してもらうことで、様々な食の背景が見えてきました。
無農薬の食材を用いたお弁当もあれば、コンビニの食材を用いたお弁当もありました。また、作る前にどのような構成にするのかを考えたお弁当と、冷蔵庫にあったものを用いて作られたお弁当の2種類に分けることが出来ました。



ちなみに共通していた品目は「卵焼き」です。わたしは「しょっぱい派」です。



先生は、最近の大学生にお弁当を持参する人が圧倒的に増えているということを言われました。その背景にはどんなものがあるのでしょうか。
①節約志向
②自然食の流行
③好きなものをいれることができる(嫌いなもの・食べられないものを除くことができる)
④隙間時間があれば手軽に食べられる

といった手作りお弁当のメリットを考えながら、議論が交わされました。



今回、普段お弁当を作らないゼミ生の参加もあり、改めて「食」について考えてみる良い機会となりました。次回も、開催されますので、新たな発見をしてゆけたらと思います。

最後にみんなで、



ごちそう様でした。

文責:松尾修治(2013年度4年ゼミ生)


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