昨年29年度の貸金主任者試験の合格基準点は50問(50点)中の34問(34点)以上。
貸金試験12回目にして基準点は過去最高ラインとなりました。
その結果の要因として挙げられるのは,①民法分野の易化と②受験者層の変化の2点ですかね・・・
日本貸金業協会のホームページには,昨年の試験の「科目別の平均正答率」も掲載されていますが,民法が含まれている「貸付け及び貸付けに付随する取引に関する法令及び実務に関すること」分野の平均正答率は58.5%。
一昨年28年の同分野の平均正答率は42.1%ということで,なんと16%以上のアップとなっています。
この分野のデキだけで合否の明暗がはっきりしてしまった感じでしょうか?・・・
もう1点は受験者層の変化・・・
昨年の試験では,一昨年と受験者数はほとんど変わっていませんが,受験者層がかなり変わっています。
20歳代以下の受験者の構成比は30.1%(28年は24.6%)。
しかもその合格率は34.5%(28年は28.2%)といずれも5~6%アップしているんですよねぇ・・・
昨年は20歳代以下の(おそらくは学生)受験者が多く,その層の方たちが最も得意としている民法関連の問題(例年より易しい)で高得点を上げて合格基準点を押し上げたような感じですね。
つい先日も成人年齢引き下げに関する記事を書きましたけど,これから2~3年内に,この傾向(若年層の受験率アップ)が更に進んで行くような気もします。