管理業務主任者試験が終了しました。
受験された方,お疲れ様でした。
一社 マンション管理業協会より,あらかじめ公表されています申込者数から推測しますと,今年の試験の受験者数は約17,500人前後になるかと思われます。
そして肝心の試験の難易度についてですけど・・・
やはり,あらかじめ予測していたように昨年よりは易しめになりました(問1の民法からして昨年とはレベルがかなり違っています)。
もっとも,昨年があまりにも高難易度の年となったため,(その昨年の試験よりは)今年が易しく感じるという部分もあります。
そういう意味では,平均的な難易度と言っても良いのかもしれませんけどね・・・
個数問題は昨年の12問から半減。
今年は6問となりました。
今年は配分がちょっと偏りましたね。
問1から問28までの28問で1問
問29から問50までの22問で5問
となっています。
この個数問題に加え,組合せ問題なども出てきていますが,いずれも比較的簡単に正解が出せてしまえるものが多くなっています(個数の問8や組合わせの問3など)。
そのあたりが昨年の試験との違いですかね・・・
そして,今年の試験の最大の特徴は,法令系と建築・設備系で,問題レベルにかなり落差があるということ・・・
法令系(民法・区分所有法等)では非常に易しく基本的な問題が多くなっているのですが,対照的に建築・設備系ではやや難易度が高いものがあります。
法令系で大きく取りこぼしてしまいますと,かなり厳しくなったかもしれません(適正化法の5問も例年に比べますと非常に易しい問題になっています)。
被災マンション法からの出題はありませんでしたが,耐震改修促進法(問25)からは出題がありました(ただし,この問題は区分所有法との複合問題で,レベルはそれほど高くはありません)。
法令系のレベルだけで考えますと,基準点は昨年の32点よりかなり上がりそうですけど,建築・設備系の問題の難易度でうまく相殺されて,最終的には数点の上昇にとどまりそうな感じですね。
合格率20%であれば,出題ミスが2問もあった一昨年の37点まではいかないと思いますけど・・・
受験者数が約17,500人程度であるならば,必然的に今回初めて合格者数は3,000人台になってしまうことになります(3,500人程度)。
このあたりはどう判断するのでしょうかね(どうしても4,000人台堅持であれば,合格率を若干上昇させるしかありませんけども)・・・
いずれにしても,基準点は昨年の32点より,ほぼ確実に上がってしまいそうです。
また何か気づいたことがありましたらお知らせしたいと思います。