小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

計画停電

2012-07-01 | つぶやき

 過日仕事先のテレビで「ミヤネヤ」とかいう番組が放映されていて、宮根とかいうMCが原発関連の話題に触れて「怖いのは計画停電ですよね~」と話しているのを聞いた。えっ?! 目が点だった。あらかじめ「電気が止まりますよ~」と告知されていて、何が怖いのだろうか。

 かなり昔の話ではあるが、私が中国で暮らしていた頃には毎日のように突然停電になり、突然水も出なくなった。昼間、部屋で勉強しているときであろうが、夜、風呂に入っているときであろうが、電気が怪しく点滅して突然消えた。トイレの水を流そうとしたら、水道が止まっていた。そんなことはいくらでもあった。何の告知もなく、いきなり電気が消え、水が止まった。いきなりである。

 原発が稼働している日本においても落雷で停電したし、暴風雨で停電した。いきなりであった。予告されていれば何か手立てもあったろうが「いきなり」であった。

 人の命を預かる病院や人工呼吸器を必要としている家庭では、それを想定して自家発電装置や蓄伝装置を用意している。当たり前である。

 お国の首相である野田氏は「国民の生活を守るための原発再稼働」という。鼻白む。彼が守りたいのは国民ではなく別のものであることくらい、国民はもう見通している。

 少なくとも私は原発を廃止していくために計画停電が必要なのであれば、いくらでも我慢する。原発が稼働できないがためにコンビニの営業時間が短くなろうが、自販機が撤去されようが、我慢できる。自動ドアがなくてもいい。電車内の冷房が効き過ぎるほど効かなくてもいっこうに構わない。障がい者の方や高齢者に必要なら、その方たちのためにエレベーターはあってもよいが、エスカレーターが止まっても我慢する。

 うちにはないけど、食洗機やウォシュレットなんてなくてもいい。食洗機のほうが節水になるなんて、もっともらいし宣伝に惑わされて設置する家庭が多いけれど、どんなに少なくても食洗機の稼働には電気が必要だもの。それなら節水する工夫をすればいいじゃないか。

 そう言うと経済が成り立たないという人がいる。小さな経済で何が悪い? 祝島を見てご覧なさい。小さな経済で成り立つ地域の寄せ集まりで国が成り立つなら、廃棄物の処理もできない原発に依存して莫大な電力を使う経済よりよほどいい。

 何よりひとたび事故が起こったときの悲惨さを考えてみるといい。想像の世界ではなく、こんなに狭い日本で未だ収束もできない原発事故が現実になったのに。こんなに地震が頻発する火山の国で。

 たまたま見たから言うけど、宮根さんに聞きたい。あらかじめ告知された計画停電の何が怖いのか。茨城で発生した竜巻では随分広い地域で、いきなり長時間停電していたけれど、それは怖い範囲じゃないのか。

 免震重要棟の建設やベント装置、予備電源の設置など、災害対策に不可避な設備が不全で、事故が起きれば対応できない大飯原発前で(すでに動き出してしまったが)、「再稼働反対」の抗議集会が続いている。若い人たちが頑張っている。雨の中、24時間以上、抗議を続けている。祈ることしかできない。

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