小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

ゆく夏の思い出

2011-09-15 | つぶやき

 ここのところ日中の残暑は厳しいが、朝晩の風はもうすっかり秋のものである。暗くなると秋の虫の鳴き声が聞こえる。

 8月の初旬、新潟県津南高原にある小玉スイカの圃場を訪ねた。県内でも有名なひまわり畑があるすぐ近くだという。「ひまわり畑を目指して来い」ということで、朝7時過ぎに到着。ほんとだ、確かに立派なひまわり畑があった。

 

 飯塚農場の飯塚恭正さんは大玉・小玉合わせて8万個を収穫するスイカ作りの達人なのだ。以前「おもいっきりテレビ」だったか、その手の情報番組に「スイカ魂をもつ男」として紹介された人なのだけど、「スイカ魂」ってどんな魂なのかしら。

            

 7月下旬に新潟を襲った豪雨によって、収穫間際の1万2,000個のスイカが水没し、ダメになってしまったそうだ。飯塚さんのお話は何でも規模が違う。
 
 小玉スイカの収穫は、若い学生アルバイトが一列に並び、スイカを投げてリレー方式で行っていた。飯塚さんは「ありゃあ、小玉だからできるんだよね。大玉だと重いだろ、肋骨を折っちゃうことがあるんだよ」と何でもないように言った。大玉スイカを受け止めて、肋骨を折ってしまうなんて……。

 中越地震の際に義援金を送ってもらったからと、今回の東日本大震災の被災地にお米、ニンジン、じゃがいもを送ったそうだ。どれくらい送ったのか聞いたら、ニンジン1トン、じゃがいも1トン、米160俵(1俵60kg)なんて軽く言うのだ。

 飯塚さんは新潟県八色と津南に農場をもっていて、夏、小玉スイカを作っている津南高原の圃場でニンジンも作っているのだが、以前取材したときには1日に10トンもニンジンを収穫していた。それを考えたら、ニンジン1トンの寄付なんて、何でもないのかもしれないけど、でもやはりスゴイ。

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『とびきりおいしい日本を取り寄せる』

2011-09-15 | 

 クロワッサンプレミアム特別編集『海から、森から、田畑から とびきりおいしい日本を取り寄せる』。これこれ、発売日が制作途中で早まったことを知らされて、泡食ったムック。9月9日に無事発売の運びとなった。

 以前取材したことがある篤農家さんたちを、再び訪ねることができて、とても幸せだった。皆さん、笑顔で迎え入れてくれたことがうれしかった。
 掲載したスイカ、ブドウ、柑橘類の生産者さんはみな、土壌微生物の活性を高め、科学的に活用する土作りを進めている。その結果、糖度が高く、味の濃い果実を収穫しているのです。

 わさびの生産者さんは、特殊な環境で栽培するわさびの病害虫に強い品種の開発に尽力したり、天竜茶の生産者さんはお茶の木を可愛がって可愛がって、娘のように可愛がって育てている。ステキな方たちばかりだ。

 国産ナチュラルチーズの職人さんたちも、儲けより品質、味を重視して、真摯にチーズに向き合っているところが素晴らしい。各工房にそれぞれの味がある。今年の冬に北海道でナチュラルチーズの取材をして以来、ほぼ欠かさずナチュラルチーズが冷蔵庫に……。輸入のチーズのほうが量的にははるかに多いけれど、国産ナチュラルチーズも決して負けていない。

 高温耐性などを得るなどのために開発されている各地の新しいお米もなかなか奥が深い。このムックの制作をきっかけにして知った九州・長崎のブランド米「にこまる」の23年度産を予約してしまった。

 肉類も魚介類も、野菜も、いい加減に作られているもの、安心して買えないようなものは掲載されていないので、ぜひこのムックを手にとってみてください。マガジンハウス発行、980円です。

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