小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

犬のしつけ、子どものしつけ

2011-09-23 | 犬&猫との暮らし

 犬同伴防災勉強会では、まず日頃の基本的なしつけがいかに大切であるかを、再確認することになる。

  

 左は、足裏のケガ防止用の靴を履かせての避難訓練。いきなり靴を履いて歩ける犬は少ない。ジュリは日頃からこうした服従訓練を入れられているのです。右は、「伏せ待て」のコマンドが出て、じっと次のコマンドを待っているジャックラッセルくん。見上げる目がいきいきしている。従うことが嬉しい証拠だし、コマンドを出す人との信頼関係が築かれている証拠だ。

 コマンドに従ってじっとしていることが当たり前になっていれば、犬自身も楽だし、避難所への同伴なども可能になることだろう。

 という思いがあるから、私も犬たちに最低限のしつけは入れてきたつもりだったので、同様に姪っ子にもそれを求めてしまい、小学1年生になった彼女につい小言を言う。

 どうも彼女はじっとしていられないのか、食事中にも立ち動いたり、寝転がったりするのだ。で、ついついおばちゃんの小言炸裂。鉛筆の持ち方も箸の持ち方も少々おかしな持ち方なのも気になる。「学校でも先生に怒られてばかり」なんて彼女が言うので「そりゃそうだろうなあ」と思う。

 それを愚痴雑じりに同業のMさんに話したら、「姪っ子ちゃんにしたら、迷惑な話だわよ」と言う。「なんでよ? 箸を使うにも意味があるし、鉛筆の持ち方だって、合理性があってそういう型が重んじられてきたんだよ」と言う私。

Mさん「そもそも、それを重視していたら、親がそうさせているでしょ。箸や鉛筆の持ち方が多少おかしくても、別に使うのに困らなければいいと思っているから、そのままにしているのでしょ。それではいけないと厳しく教えられてこなかったのに、いきなり『こうせえ! なっちゃない!』って叱り飛ばされる姪っ子ちゃんの身になってごらんなさいよ。可哀想じゃない。ただでさえ、学校で怒られてばかりなんでしょ? おばちゃんにまでうるさく言われたら、イヤになっちゃうわよ」
私「うーん、だって、形ってあるじゃない…」
Mさん「でも、あなたが言っている食事中の所作から日頃の行動、着る物に至るまで、どういうことが必要で、どうするかは親が決めることでしょ。小学校に入ってから身に付けることじゃないし、まして毎日一緒にいないあなたがうるさく言っても、逆効果です」

 そういえば、ノエホタ母も「皮膚感覚とか身体記憶というのは、とにかく3歳までに体で覚えることなんだよ。小学校に入ったからって口うるさく言ってもダメなの。年を重ねるだけ、身につけさせるのは大変になるんだもの」と言っていた。

Mさん「妹さんたちは、そういうことより子育てで重視していることがあるんでしょ。そういうこと、話したことないの?」
私「あまりないかも」
Mさん「じゃあ、よけい大きなお世話じゃないかしらねえ」
私「でも、犬だってしつけって大事じゃない」
Mさん「だからぁ、それとこれとは分けて考えようよ。姪っ子ちゃんは人に迷惑をかけていないんでしょ。多少じっとしていられなくても、多少お行儀が悪くても、大きくなって困るとは限らないじゃない。たとえ、もし困っても、その責任を負えるのは親だけなんだよ。無責任な立場でいられるあなたが、あまり口うるさく押し付けるのはよくないんじゃないの」
私「……」
Mさん「あなたは赤ちゃんのときからお世話をしていたから、つい口出ししちゃうんだろうけど、自分の子じゃないんだから、言い方には気を付けたほうがいいわよ。妹さんたちには妹さんたちの育て方もあるんだから。子育てが経験できただけでもよかったじゃない。そう思って見守ってあげるだけにしなさいよ」

 確かに犬には子を産ませ、子犬を取り上げ、育ててきたけれど、子どものない私が唯一ミルクをあげたり、かいがいしく人の子を世話できたのは、妹から姪っ子を託してもらえたからだ。それはとてもいい経験だった。だからつい、姪っ子にこうあって欲しいと思ってしまうのだ。

私「じゃあ、Mさんは自分の娘たちにはどうだったの?」
Mさん「私は厳しかったわよ。うちの子どもたちは親と出かけるの、あまり嬉しくなかったみたいだもの。静かにしていないと怒られるから。大人が話しているのに、割って入るなんて絶対させなかったし」
私「じゃあ、やっぱりしつけって大事なんじゃないの?」
Mさん「それは、私がそれを望んだからよ。自主性を尊重するのと、したようにさせるのは違うけど、それは妹さんがちゃんと考えているんじゃないの? 本当に姪っ子ちゃんが困ったときとか、つまずいたときに大きな気持ちで受け入れてあげられるおばちゃんでいる努力をした方がいいんじゃない? 小言を言うのではなく、気になったら諭してあげる程度でいいことだよ」

 そうね、そうかもなあ。犬のしつけ、子どものしつけを考えさせられた一日であった。

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犬同伴の防災勉強会

2011-09-23 | 犬&猫との暮らし

 トチに訓練を入れてくれた訓練士さんに誘われて、今日は杉並区和田堀公園で行われた犬同伴の防災勉強会に出席した。うちのブナ&クリは老犬なのでお留守番。

 東日本大震災後、被災した際に、犬と一緒にどう行動すればいいのかと不安にかられた飼い主さんに対して、知り合いの訓練士さんたちが勉強会を開き、まず日頃のしつけや避難時の注意などをおさらいしたのが第1回目。
 今日は、犬がケガをした場合の対処方法などを具体的に実践してみるという内容で、第2回目を開催。

           

 犬専用の救急セット・非常用セット愛犬用の救急セットは日常でのトラブル時にも便利。災害時には人間用の救急セットもあわせて、準備しておくと役に立つと思う。

<犬の救急セット>
消毒用ガーゼ
包帯(伸縮バンテージングテープが便利)
綿棒
ばんそうこう
消毒用アルコール液
イソジン液
脱脂綿
水くみ容器
ハサミ・安全カミソリ・ピンセット
口輪(痛みで飼い主にさえも噛みつくことがあるため)
携帯酸素・湯たんぽ (ホッカイロなど)
持病があったら持病の薬

<プラス犬の非常用に用意しておくもの>
常備薬
ペットシーツ、トイレットペーパー、マナー袋(糞処理)
最低3日分の食料(ドライフードと火災に強い缶詰)と水
犬ガムなどストレス解消できるオヤツ
犬用靴(足裏のケガ予防。バンテージングテープでも代用できる)
キャリー(キャスター付きなら、なお便利)
首輪、リード(身元がわかるようにしておく)
介護が必要な愛犬はそのアイテム
愛犬の情報をまとめたメモと飼い主さんと一緒の写真、ペン

 飼い主さんたちが犬の心肺蘇生法なども知りたがっているというので、以前、犬の心肺蘇生法の講習を受けていることから、テキストの作成をお願いされた。そのレジメを基に私が作った簡単なテキストを飼い主さんに配り、訓練士さんチームが解説。その後、止血の仕方、包帯の巻き方、骨折が疑われる際の対処方法、運搬方法などのデモンストレーションを行った。

        
       止血は圧迫法が効果的。軟膏などは塗りこまない方がいい

        
       副木の代わりに新聞紙や週刊誌などを丸めて使う手もある

 今日は3連休の初日とあって、幹線道路はどこも大渋滞。30分程度で行く距離だったのに行きは1時間半強、帰りは2時間もかかってしまった。ふう。

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