小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

いわれなき差別

2011-09-03 | つぶやき

 インターネットでニュースを見ていたら「流通している食品を抜き打ち検査した結果、埼玉県産と千葉県産の4種類の製茶から、国の暫定規制値(1kg当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された。それぞれの製茶からは、800~2720ベクレルを検出」だそうである。続けて「この抜き打ち検査で、規制値を超える放射性セシウムが見つかったのは初めて」と書いてあった。

 笑ってしまった。どこで笑ったかというと「抜き打ち検査で、規制値を超える放射性セシウムが見つかったのは初めて」という箇所で。本当にきちんきちんと抜き打ち検査なるものを行っているのだろうか。
 たまたま出ちゃっただけなのではないだろうか。ほかの物は放射性物質に汚染されていても、検査もされず出回っているのではないだろうか。

 だいたいがフクイチからはまだボワボワと放射性物質が放出されているのだから、汚染が拡散されて当たり前である。関東地方のどこそこもかなり汚染が進んだであろうと思う。肉も魚も野菜も土壌も水も等しく汚染されたのである。
 程度の差こそあれ、放射能に汚染されたという意味では、福島も茨城も埼玉も千葉も、つまり関東地方は(多分、他県も)同じだ。

 にも関わらず、アホなことをぬかす人々が関東地方にいるようなのですね。

 数日前の東京新聞に、関東地方に避難している福島県民の母親が子どもを幼稚園に転入させようとしたら、園から「福島から来たことは内緒にしてくれ」と釘を刺され、「公園で子どもを遊ばせないでくれ」とほかの母親から言われたという相談が、人権擁護局に寄せられたという記事が掲載されていた。

 いわれなき差別である。本当に腹が立つ。何を理由にそのようなことをほざくのか、理由を述べよと言いたい。関東地方に住んでいるあなたがたも、放射能に汚染されたという意味では同じなのだよ。

 そういう訴えを聞くたびに、何がつながろう、ニッポンだと思う。つながるどころか、断ち切ろうとする無慈悲な言動に情けなさ倍増である。

 新聞各社もテレビ局も、そういう差別はあっちゃならんことを、もっと声を大にして伝えるべきだし、フクイチがまだちぃっとも安定していないこと(収束を見ないという点では安定しているけど)や現状を、毎日毎日しっかりと伝え続けるべきである。毎朝晩「フクイチの時間」という枠を作って、どれだけ当初の工程表をクリアしているのか検証するべきだ。

 ドジョウたちの話ばかりしてないで、被災地の現状やフクイチの事実を全国的に流し続けて欲しい。なぜ福島の人々がいわれなき差別を受けなくてはならないのかを、全国民に問う番組をしっかり作るくらいの気概を見せて欲しいものだ。

コメント
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