小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

大田市場花卉部を見学

2009-07-14 | 旅先でのお話

            (撮影:中島有里子さん)

 広報誌8月号の特集テーマが「花」なので、ずっとそちら方面の取材が立て込んでおりました。連日、しかも午前、午後が違う内容、違う相手ということもあり、ちょっとくたびれた。

 で、先日、日本の花卉流通を支えている中央卸売市場、大田市場花卉部の競りを取材しに行ってきました。
 全国各地から多種多様な花きが集まる大田市場は、オランダのアルスメール・ホーランド市場に次いで、世界第2位の規模。大田市場花卉部の競りは月・水・金が切り花、火・木・土が鉢物。切り花の日、早朝7時半から競りが始まるというので、犬たちの散歩も朝4時台出かけ、慌ただしく家を出たのであります。
 
 品川からバスに乗ったら、大田市場は大田市場でも、えらく離れた農産部・水産部の北門に降ろされ、方向も分からずオロオロ。その日、農産物と水産物の競りはお休みで、遠く離れた花卉部目指して、だあれもいない場内を一人走りに走り、大汗かいて、なんとか競りに間に合ったのでした。

 すでに全国の産地から続々と花が運び込まれていました。輸入された花もここに集められ、国産の花と同じように競りにかけられるんだって。到着した品物は卸売業者が受け取り、一定の温度が必要な花は定温倉庫で競りが始まるまで保管されます。

 花の取引では「競り」をオークションと呼ぶらしい。あらかじめオークションへの参加登録を済ませた買参人(買い手)は、花の情報が表示された「競り時計」と呼ばれる電光掲示板と、競り人が掲げる商品見本を見ながら競り落としていくのですが、声を上げているのは市場の競り人だけ。買参人は座席テーブルに設置されているボタンで値段を決め、あっという間に競り落とします。

    
    オークション会場(撮影:中島有里子さん)

 大田市場の花きオークションの特徴は「下げ競り」であること。初めに決められた値段より一瞬でも早く低い値を付けた買参人の手に商品が渡るシステム。値段をつり上げていく「上げ競り」の方法より、一瞬で値段が決まる「下げ競り」は大量の花きをさばくには効率がいいのだそうです。

 競り上がった商品の移送はベルトコンベアによって行われ、各小売店への仕分けはコンピュータ制御。場内はオートメーション化された広大な工場のよう。こうして1時間に3000ケースもの切り花が処理されていくのでした。

 一般見学者が入れない場所にまで潜入できて、かなり面白かったです。ホホホ

コメント
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