公開前、テレビで何度もCMが流れていたので、
「見に行こうよ」
とカミさんが言うものだから、仕方がなく見に行った映画「ハウス・オブ・グッチ」。
なかなか面白い映画なのであった。
あのブランド。
「GUCCHI」一族の物語だ。
注目点はいくつもあるが要約するとブランドが持つ富と名声。
それに群がる人々。
一族の栄枯盛衰にみる人間の醜さ。
であろう。
この映画の最大の特徴はGOCCHI一族の恥ずかしい部分を臆面もなくさらけ出しているところだ。
一族のバカさ加減。
お金と性への執着。
ブランドの守り方を知らない三代目のボンボン気質。
「よーこんな映画作れたな」
と思っていたら現在のGUCCHIにはグッチ一族は一人もいないという。
そのこと一つとっても事業の一族経営の難しさと、一族で富を操作することの嫌らしさを感じずにはおけないのであった。
「ハウスオブグッチ」
レディガガの演技も見応えがあるが、アル・パチーノをアル・パチーノと気づかなかったその姿にも見応えがあった。
役者の演技に目を瞠る映画でもあったのだ。