<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
宇宙エンタメ前哨基地



数年前。
50回目の誕生日を迎えるのを待たずに髪の毛が薄くなり始めた。

「髪の毛、薄くなるで」

と30代の頃に予言をしてくれた同僚の予言は正しかった。
彼は理髪師の免許を持っていて髪を見るとその人の数年後の運命がわかるのだと言っていた。プロの目検はすごいものだ。
すでにペーパー理髪師というか現場からは遠ざかって数年が経過していたが、理髪師の経験は彼の脳に焼き付いていたとうわけだ。
この時は私も髪の毛がふさふさしていた。だからやがて訪れるであろう「髪は長ーい友達」の事態は予想することができず、

「そんなことはないでしょ」

と返していたものだった。

あれから年月が経過して、たしかに頭頂部が怪しくなりオデコも谷村新司ほどではないが、広くなってきているような気がする。
鏡を見てみると確かに髪の毛がかなり薄くなり、頭頂部が顕著でもある。
大阪府堺市の小学校ではずいぶん早い段階で南蛮貿易の授業があるのだが、その時に必ず登場する聖フランシスコ・ザビエルの肖像画を見ては「カッパや!」と言っていたのだが、今私自身の頭がその肖像画に近づいてきていることに年月のあれこれを感じてしまうのだ。

で、カッパハゲ。
頭頂部が薄くなってきているのを気にしていると、白髪もすごく増えてきていることに気がついた。
私はどちらかというと司馬遼太郎とは正反対でなかなか白髪が出てこなかったのだが、最近目立つほど白髪が増えていることに気がついた。
で、単純に考えたのが「髪を染めるかどうか」だ。

でもここで思考にストップがかかった。
ハゲて来ているのに染めてどうするんだという疑問だ。
染めてもハゲは改善されることはない。
かといって白髪そのままもどうなんだろう。

ハゲと白髪。
なかなかどうバランスをとるのか難しい状況だ。

なお、今年89歳の父は70代のときに丸刈りにしてしまった。
ある意味、これが正解かも知れない。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )