<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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「そんなん、行かなあかんの?」
と私に詰め寄ったのはカミさんなのであった。

どうしても会って直接打ち合わせしなければならない所用ができたので東京に出張する。と言った私に予想通りカミさんは噛み付いてきた。
理由はコロナウィルス禍。
何もこの時期に感染者が広まっている首都圏に危険を犯して行く必要があるのかどうか考えてみて、ということだ。
尤もなことだが、仕事では「空気を読みながら」しなければならない打ち合わせもあり、空気を読むのはWEB会議ではうまくいかない。
このことはカミさんもなにかとわかっているのだが、それでも出張を避けて欲しいというのは人情というものだ。

大阪でもできる限り繁華街に出ないという生活をしているので当然といえば当然だ。

私は出張では飛行機を多用しているので今回も空路を選んだ。
新幹線でも乗客が少ないので構わないのだろうが、飛行機のほうが羽田についてからの条件が良い。
少々割高だが目的地までバスで行くことができる。
このメリットは大きい。
京急やJR、地下鉄を乗り継いで雑踏に触れる機会が極力小さく済む。
それにカミさんは青い翼航空会社の関連会社でアルバイトをしている。
少しでもスキルのある従業員を大切にしようとしているのだろう。
その会社は苦しい経営の中でもきちんとカミさんに仕事を与えてくれている。そして切ることをしないでいてくれているのだ。
亭主の私としては乗客であってもその会社に少しでも感謝をしたくコロナ禍の東京行きには空路を選ぶのが当然と思ったのだ。

つづく


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